地域の方に囲まれながら生活するにつれて日野町のことが大好きになる!みたいな地域ツアー
しがレポは、滋賀県各地の“くらし”と“仕事” を取材する移住体験プランです。地元愛と人脈に深い、地域コーディネーターがご案内!普通の観光では体験できない密度で、地域の魅力に出会えます。地元の人たちと囲む食事会が地域になじむカギ。
写真を撮るのが好きな人、文章を書くのが好きな人田舎暮らしに興味がある人に来てもらった、おためしステイのレポートです。
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地方でしか味わえないことを知るために
地域おこし協力隊に応募する前に現地の暮らしぶりを把握したかったのが、一番の目的です。私自身、現在は東京都内の企業に勤めているのですが、両親の病気をきっかけに、緊急時にはすぐに駆けつけることができるよう、実家のある大阪府と距離の近い地域で暮らしたいと考えるようになりました。
ただ、これまで通り転職をして都会で生活を送るよりは、地方で自分の経験や挑戦を通じて直接誰かに喜んでもらえるようなそんな仕事をできないかと考えていたところ、地域おこし協力隊の制度を知り、特に日野町が私の希望を満たしていたため、今回の参加に至りました。
ネットでは分からなかった街や人のリアルな雰囲気
コーディネーターの堀さんの人脈のおかげで、町をよく知る町議員の野矢さんに直接案内をサポートいただき、町の良い部分や悪い部分関係なく率直に現在の状況を教えていただけたことが最も印象的でした。
また、日野町は町長がとても若く、若手町議員の野矢さんを含めた若き町のリーダーが町を良くしていきたい、盛り上げていきたいという気持ちを持っていて、そういった方と直接お話しできたことは、協力隊として町を選ぶ基準の一つになったなと思います。
その他、町のスポットなどハード的な面は個人で訪れても知ることができますが、住民の雰囲気や町が求めているものなどソフト面は全く見えません。そういった部分を、町全体を熟知している代表者に教えてもらうことで、移住者を受け入れていこうという雰囲気も確認できたのは非常に良かったと思います。
さらに野矢さん・堀さんには町を一周しながら町の人との会話をつないでもらったり、町の伝統や地域の特徴を説明いただきました。特に日野町は850年以上の歴史を持つ日野祭りを非常に大事にしているということでした。良い伝統は残しつつも町を新しくしていこうとする町はなかなかないのでは?と思います。
見学の合間には野矢さんの自宅に上がり暮らしぶりまで詳細に教えてくれたので、生活がリアルにイメージでき、とても参考になりました。個人的に気になっていた、地域おこし協力隊卒業後、仕事をどうしていくべきかも相談に乗ってもらえたので、移住後に仕事をどうすべきか悩んでいる人は現地を訪れると共に、相談するのもいいかと思います。
ちなみに、ランチで食べたおにぎりが、とにかくうまい!というのも印象的でした。地元の人は、日野産のお米を農家さんから直接買うことが多いらしく、米好きにとっては楽園のような場所ではないでしょうか。
日野町でやってみたいことをたくさん発見
個人的な都合で急遽プランを変更していただいたため、仕事の見学まで深くは体験できませんでしたが、キッチン&ゲストハウスを営む綿向山ビレッジを見学させていただき、オーナーご夫妻からお話を伺うことができました。古民家を改築した落ち着く雰囲気の店内と、1組5名まで宿泊可能な離れをお二人で運営されるパワフルなご夫妻でした。
お二人も移住組で町の雰囲気に惹かれ、定年後移住をされたそうです。当初からキッチン&ゲストハウスを計画していたわけではなく、地域の人との関わり合いや縁から今の形で商いをするようになったそう。ゲストハウスはとても素敵で、信楽焼の浴槽はとても魅力的でした。信楽焼の浴槽は一元さんだとなかなか手に入れるのが難しいらしいです。
また、ゲストハウスは日野町の女子会(お泊まり)等に利用されることもあるそう。地域柄、遅くまで友達と過ごす場所が少ないことからニーズがあるようです。実際に聞いてみないと気づけないポイントだなーと思いました。
実は、日野町民が求めているニーズはまだまだ数多く眠っているので、そういうニーズを掘り起こして地域外の人を呼び込むだけでなく、まずは日野町の住民の人が楽しめる物やサービスを作って、町の人と一緒に楽しんでいくことを仕事にするのが、日野町で「働く」魅力なのではと思います。
大切なことは移住に対する積極的な気持ち
都会で暮らしていると自分の住んでいる街が便利かどうかぐらいしか魅力の基準として意識しませんでしたが、滋賀県の日野町に限っていうと、とにかく日野町に住んでいる人は日野町が大好きだということ。自分もその日野町を好きになって暮らせば、困ったときにはお互いに助け合い、支え合いができるつながりができるのかなと思いました。
移住者でも暮らしを一緒に楽しんでいこうという積極的な気持ちがあれば、心を開いてくれる人はたくさんいるし、親切にしてもらえるのですぐに仲良くなれる雰囲気がありました。
かつて抱いていたイメージと実際に訪れて感じたイメージのギャップ
短い時間ながらも実際に地域の人と関わることで、協力隊の募集要項の記載内容から想像する協力隊のイメージとでは少なからずギャップがあるということに気付けたのは大きな収穫でした。町によって異なると思いますが、日野町では地域課題の解決はもちろんだとは思いますが、それ以上に日野町で自分や地域の人が楽しめるものを提供してほしいと思いがあるんだなということを特に感じました。
そうやって楽しめることを町で増やしていけば、自然と町外からも人が集まってくるだろうという考え方で、こういった町の人の思いは実際に訪問しないと得られない気付きだったと思います。
生活しやすい!あっぱれ!滋賀県!
大阪や京都が近いながらも、自然豊かで人の良い町が数多くあるのが滋賀の魅力だと思います。なんといっても住みやすそう!
滋賀で暮らすということが身近に感じられた移住体験
現地を伺った人の生の声は地域おこし協力隊や移住をする上で、重要だと思います。個人的な都合で日帰りにしてもらったのですが、できる限りこちらの希望を踏まえて地域住民の方々と話ができたのでよかったです。
(30代・男性)