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『ドラフト候補と転職希望者の共通点』
ハローワーク大津担当のキャリアコンサルタントの村川圭一です。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
このブログを書いている今日、2021年10月11日はプロ野球ドラフト会議の日です。
日本全国のプロ野球を夢見る選手たちが指名されることを願う一日。
子どものころからの夢が叶うか否かは今日にかかっているわけです。
プロ野球選手になることは東大に合格するよりも難しいことだと言われることがあります。
東大合格については合格ライン、合格基準がだいたいわかっているということがその理由として挙げられます。
試験でどれくらい点数を取れば。偏差値がいくつくらいあれば。などのように基準が大体わかっています。
模試による判定なんてのもありますよね。
要はそこを目指して勉強すればいいわけで、勉強する環境さえあればなんとかできると考えられます。
(勉強を継続して続けることが難しかったりするんだけど)
それに対してプロ野球選手は?と言うと、よくわからないんですよね。
150km/hのボールを投げられればいいというわけではありませんし、打球を遠くまで飛ばせるからプロ野球選手になれるというわけでもありません。
甲子園出場すれば必ず指名されるというわけでなく、甲子園で優勝しても確実ではありません。
神宮で活躍したとしても、都市対抗で結果を残したとしても、確実とは言えないんだよな。
現に「なぜこの選手が指名されなかったんだ?」なんてことはザラにあります。
12球団指名OKだったとしてもそれぞれの球団の思惑に合致しないと指名されないんですよね。
先発投手?救援投手?
左投手(打者)?右投手(打者)?
ポジションは?
長距離ヒッター?アベレージヒッター?
即戦力?それとも素材を見込んでの育成?
等の理由から検討しての指名となるわけです。なので指名漏れ選手なんてのも出てくるわけですよ。
そうなると確実にプロ野球選手になれる保証ができないことがよくわかります。
これほどプロ野球選手になるのが難しいのに、さらに意中の球団に入団できる確率を考えると…、計算するのもばからしいです。
いや、ほんと大変だよ。
それでも指名されることを夢見てバットを振り、投げ込み、走り込む。
だからこそ、当の本人だけでなく、野球ファンから見てもドラマティックな一日だというわけです。
これって、転職活動にも言えることなんですよ。
なぜなら企業の採用基準はその都度、求人募集のタイミングで変わるものだと考えています。
募集の背景(新規採用なのか欠員補充なのか?)や企業の年齢・性別の構成。
これだけでも求める人物像は大きく変わってきます。
私が企業から聞いた基準では「優秀すぎて採用しなかった」なんてのもありました。
優秀すぎて持て余しそうな気がしたんですって。
そんなバカな!って思いますけど、そういうことで不採用になる可能性があるのが転職活動だったりするわけです。
このことから転職希望者ができることというのは、人事を尽くして天命を待つ。これしかありません。
そう考えるとプロ野球を夢見るドラフト候補と何ら違いはありません。
転職希望者における人事を尽くすといえば、
・日々更新される求人情報をチェックする
・履歴書・職務経歴書という応募書類の作成(ジョブ・カードを作成してから作成するといいものができます)。
・できる限りの能力開発(公共職業訓練の利用などでスキルを身につけるってのはいいですよ)。
・キャリアコンサルティングによる自身を見つめ直すこと。
だと思います。
転職活動中の方にはぜひとも上記のことに取り組んでもらいたいですね。
我々キャリアコンサルタントが支援できることばかりなので、ぜひとも活用していただければと思います。
ハローワーク大津でお待ちしております。
いやあ、それにしてもドキドキするね。
毎年のようにドラフトの日にはなぜか緊張してしまう私。
今年で48歳。毎年指名漏れ。