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最近、何してる?そして無観客酒場再開

11日月曜日。日中は気温が上がり、買い物やアウトドア、飲食にも最高の季節となった。が、当然ステイホーム。まぁまぁ歯がゆい日々は続く。

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自宅のある塩屋の浜にワイン持って寝転んだり、近くに住む仲間の家に少しお邪魔したりして、一時コロナの騒動を忘れる時間を持てたのは良かった。何も特別なことはしていないのに、これまでと比べると明らかに違う。翌日いつもの仕事に就くことは叶わない。当たり前の日常が恋しくもある。

7日に休業要請が明けると見越して納品していたはずの神戸ビーフを、結局140kg引き取ることになった知人が、仲間内で格安シークレットセールを打ち出した。他人を支援する余裕など僕にあるはずもないのだが、それをも考えられないようになったら神戸のマチで店をやる意義などない。収束したらまたこのマチで事業を再開したいと願う限りは、頭で考えず心で動きたい。そしておそらく生涯忘れられない味となった。格安の借りができた。いつかマチが再開すれば、正規の値段で食しに行かねばと誓う。

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フラワームーンと言うらしい。夜には大きく明るい月が、普段となんら変わらなく見えるマチを照らした。ウイルスは経済活動を確実に停滞させているが、地球環境に対する温室効果ガス排出量は確実に減った。空気が澄み、心豊かに空を見上げる時間が持てる。皆、同じ月をそれぞれの場所で見て、明るい月の話題にSNSが埋まる。何かが起こると、新しい何かが生まれる。

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6日に終了した、無観客酒場生中継。4月7日政府の緊急事態宣言に伴い、我々バーは休業要請を受け同15日からそれに従ったわけだが、ゴールデンウイーク最終日の6日で終えるはずだった。しかしながら5月31日までの休業要請延期となった。覚悟はできていたが、そろそろ刺激が欲しい。

店に立てない状況で何ができるのか。当初考えていたのは、いつものルーティーン、とにかく店にいたいというものだった。開けないのにオープン準備をする。掃除、片付け、とにかく動く。しかしそれは音楽家やアスリートの感情にも似て、オーディエンスを感じ得ない空間の慣れは不安に変わる。悔しさより虚しさ、成果への声援も叱咤もない。これはいけないと思った。

で、考えたのが無観客酒場だった。店でたった一人スマホを撮影カメラにアングルを決め、PCでリアルコメントを拾いながらぶっつけ本番で進めるLIVE。最初はアシスタントがいるなって思ったけど慣れてきた。自分で言うのもなんだが、毎回気づきがあっていい会。台本などなく、この騒動の問題提起で盛り上がったり、終始酒の話かと思えば葉巻の話で時間が足りなくなったり、6日の最新回では大学同期のラグビージャーナリスト村上が参加してくれてたおかげで、濃いラグビー話となった。店の雰囲気そのままに、近況を共有し情報を交わす。隔日にやってた生中継を、12日から週二回(火曜と金曜)さらに濃い内容で開催予定。 >>> 「続・無観客酒場生中継」

1995年神戸の震災の時にもそうだった。休みたくないのに働くことができず休みが増え続ける現状に、じっと何もしないことの方が怖くなる。

この騒動が収束したら、元通りになるわけではない。

ならば新しく生まれる時間を、楽しもうと決めている。

無観客酒場202005スケジュール





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