恋愛が上手くいくネガティブ感情の使い方
恋が上手くいかない女は、ポジティブな女だと思っていた。どうやらそれは違うらしいと気付いたのは、辛い恋を何度か経験してからです。
そういえば恋に不慣れだった頃の私を思い返すと、素直で従順な方がいいと感情を押し殺し、嫌なことも我慢していたような。
それはどうしてだったのか。テレビや漫画にでてくるヒロインは可愛くて素直で明るい。だから、素敵な恋愛をして愛されるにはポジティブでなきゃいけないと勘違いしてしまったのかもしれない。
復縁相談にくる方でお別れを言われた理由がイマイチわからない。なんてことが結構ある。
“ケンカした事ありません”とか“彼のいうことを、いつもうんうんと聞いていた”とかね。それなのにお別れを言われちゃう。
どうしてお別れを言われちゃったのか私にはわかる。
いいところばかり彼に見せようとして、‘’のっぺらぼう‘’みたいになっていたのではないかと思うのだ。
何でも賛成してくれるのも始めのうちはいいけれど、“自分の意見のない女”“何考えてるかわからない女”と彼が思い始めるわけですよ。
何をしても言っても反応は同じ。いつもニコニコ。めっちゃ怖くないですか。喜怒哀楽がハッキリしている方が断然いい。
ネガティブな感情は持ってはならぬ。ましてや表現してはならぬ。あーこれは凄い間違いで今すぐやめて欲しい。
実はネガティブにだって立派な役割があるのだ。それなのにいつもポジティブでなきゃダメなんてそれこそ心を病みます。
彼にいい加減な扱いを受けてるなと感じた時、その怒りは彼にちゃんと伝えるべきで、我慢なんてもってのほか。
怒りは勇気をくれる。悲しみは優しさをくれる。不安は守ってくれる。嫉妬は欲しいものを教えてくれる。
邪魔者扱いするのはもったいないよね。
ネガティブだって上手く使えば最高の味方になってくれるのだ。
だって私、ネガティブな感情が押し寄せると「いいぞいいぞ、さてどんな風に使う?」って考えることがよくあるから。
ネガティブとハサミは使いようなのだ。
参考になるのがなんといってもファムファタルと呼ばれる悪女たち。
ファムファタルとは「男にとっての運命の女。男を破滅させる魔性の女」(wikipedia)
彼女達って誰一人といっていいくらい男のいいなりの女はいない。従順そうにみえてもそう見せてるだけで全く違うのだ。
谷崎潤一郎の痴人の愛にでてくる”なおみ”なんて、浮気がバレてしおらしく泣いてすがっていたかと思えば、手のひらを返したように捨て台詞を残して2人の愛の巣から荷物をまとめて出ていったという。まー見事な魔性っぷりですね。
このジェットコースターのような展開が男の心を惹きつけて離さなかったんだと思うのだ。
完全に予定調和を崩すなおみ。これが男心を翻弄するんですよ。
いつもポジティブな女は予定調和を崩せない。
意外性がなくてつまんない。おまけに仮面を被ったウソつきに見える。
喜怒哀楽を上手に表現できる女は愛される。ポジティブだけの女は飽きられる。
だけど喜怒哀楽の表現ってなかなか難しいですよね。一歩間違えるとうざい女。
難しいと思われがちですがポイントさえ押さえていれば意外と簡単なのです。機会があればどんな風にネガティブ感情をみせればいいのかってことを書いてみようと思います。