COD 競技シーンの現状(その1)
この回は3部構成にします。
その1・・・競技シーンのフレームワーク
その2・・・世間でのCOVID-19による影響
その3・・・競技シーンでの影響
今回はその1です。
Call of Duty League (CDL)の全容
前シーズンとは大きく変わり、名称もCall of Duty League (CDL)に変更されています。その競技シーンについてまとめていきます。ただし、次以降の記事でも話す内容によって、現在は大きく変わっています。ですので、シーズン当初の予定という形で読んでいってください。
常設リーグ化及びフランチャイズ制
トップリーグとしてのCall of Duty Leagueでは、北米の10都市に加え、欧州2都市の合計12都市にそれぞれチームが作られ、12チームでリーグ戦を行います。
そもそも”フランチャイズ制”って? という人はこちらの記事がまとまっているので、参照までにどうぞ。日本で言えば、プロ野球が比較的近い形態ですかね。
CDLにおけるフランチャイズ制はリーグ運営を行うActivision社が各都市のフランチャイズ権を売り出し、フランチャイズ権を獲得した運営会社が、それぞれ12チームを運営しています。それだけではなく、各チームは選手の年俸など、選手待遇についての条件を遵守することとなっています。
そして12チームで行われるリーグ戦は前後期の2シーズンに分かれて行います。ホームシリーズと呼ばれる、各チームのホスト都市で行われるシリーズがあり、8チームが参加しトーナメントを行います。グループAとBに分けたダブルイリミネーション方式で行い、順位に応じてポイントが得られる方式です。1シーズン中に1度は各チームのホームシリーズが行われ、各チームは各地を転戦しながら、ポイントを獲得していきます。
このポイントによる順位に基づいてプレイオフ進出チームが決定、世界王者を決めるポストシーズンへと進みます。シーズンの成績上位8チーム(うち2チームはワイルドカード枠)です。
The Call of Duty League Launch WeekendとMidseason Weekend、Championship Weekendがシーズン中に行われ、Launch Weekendはすでに行われ、ホームシリーズと異なり12チームがすべて出場し、各チーム2試合を行いました。情報を集めきれなかったため想像ですが、シーズン後期のスタートとしてLaunch Weekendと同様に、Midseason Weekendが行われ、Championship Weekend ではワイルドカード枠含めた8チームから6チームが何らかの形でふるい落とし、残りチームでダブルイリミネーション方式でシーズンチャンピオンを決めると思われます。
この記事を執筆時には、すでにホームシリーズが7戦行われており、それぞれの結果はHPに記載されております。また、You Tubeでは試合が配信されています。
Call of Duty Challengers プロリーグへの登竜門
CDLに参加していなければ、誰でも参加できるのが、このChallengersとなります。現状日本のトップチームの世界での主戦場となっています。ここでは、北アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋の3ブロックごとにオンライン・オフラインのトーナメントが行われており、成績に応じてChallengers Pointが”個人ごと”に与えられます。このポイントに基づいてシード権が決められ、またCDLホームシリーズで行われるオープンブラケットの大会への渡航費に充てられます。