ZOZOがアパレル小売だけでなく製造業の息の根までも止めに行ってるぞ。
というのはちょっとうがった見方かもしれませんが。
来ましたね、zozorevolution。
先日、オリジナルファッションアイテムが作れるアプリ『クチュール』を記事にしたばかりですが。ZOZOは規模感、話題性、派手さ諸々半端ないって…スティーヴジョブズばりの前澤氏のプレゼン…であっただろうことを想像します。
※注:わたしは招待されてない勢です。紹介されてる勢がtwitterに情報ガンガン上げてくれてますので、選ばれしメディアおよびインフルエンサーのみなさまに教えていただきましょう。
前澤、ZOZOSUIT 72ヶ国へ10万人へ
無料配布するってよ。
発表の核としては、以下の2点。
・ZOZO 72カ国 世界進出
ZOZOSUIT 72ヶ国へ10万人へ無料配布
・メンズスーツ、完全オーダーメイド的なスーツ一式ができる
しかも24,800円(お試し価格)
うーん、正直、女子的には前のめりになりづらい。
72カ国10万人、のボリューム感がよくわからん。(数字弱い)
あとは、スーツ業界が大激震であることは間違いないことはわかる。
(スーツ業界の株価が軒並み暴落だとか…)
とはいえ、まだまだ『現物見ないとわかんないよ勢』も圧倒的に多いので、しばらくは生きながらえていけるであろう。あと2〜4万払えないという若い世代もいるし、より一層『着るものにこだわりたくない。しかも仕事着になんてお金かけたくない勢』も増えるでしょうし。
あ、あとわたしのところにはまだZOZOSUIT届いてません…
リリースされた当日にオーダーしたんですけど…
そもそも仕様が変わったし、待たされすぎてもういらないーって思ってるんですけど、キャンセルボタンがないのですよね…
で、だ。
世界進出して、世界中からオーダーを受けて、ばかすか製造して発送する。
どうやって?と思ったら以下のような情報が飛び交っております。
ここですよね。
税込2万4,800円で提供し、注文から最短1〜2週間で配送
つまり、この価格、この時間でできるシステムを作れることがすべてなんですよね。
そんなんできひんやん、普通。
ああ、つい言ってしまった。しかも素で。
つい流行りに乗ってしまうほどの圧倒されたということです。
規模感。これが規模感だ…。
これぜんぶ、前澤さんの計画通りなんだなあ…すごいなあ。。
twitterで上がってくる断片的な情報でしか得られてないのですが、それでも十分なインパクト。ただ、断片すぎてちょっとよくわからないこともある。
ホールガーメントって、ニットじゃないの??
布帛は、しかもスーツは、ホールガーメントでできないっすよね…?
youtubeに動画も上がってるようですから、時間を作って改めて見てみようかなと思います。
洋服作りの常識がひっくり返る
まあ、極力無人で短時間で製造できるってことは労働力をブラックに搾取される人が減るということで、これは幸せ…というか、正常化されるのかな。
というのも、2013年、バングラデシュ・ダッカの縫製業者が入っていたビルが倒壊するという事故があって、大変な被害が出た。最貧国で労働力は買い叩かれてそれは凄惨な労働状態だったようだ。それもこれもファストファッションの価格破壊を追い続けた結果。本当に痛ましい。。
でもねえ、考えてみれば、今や3Dプリンターの時代です。
3Dプリンターが複雑な構造物を一気に作れてしまうのだから、洋服ぐらいぺろっと作れると考えてもおかしくない。
いずれにしても、
衣料品製造の量産化が別次元の飛躍を遂げていることだけはわかった。
今後の身の振りかたを考える人、増えてるかもしれませんね…
縫製技術もいらなくなっていくのでしょうか…
テクノロジーが進歩するがゆえに際立つ価値もある
スーツ業界が青ざめ、製造縫製業が青ざめているかもしれないけれど、むしろこれは本気のものづくり勢にはチャンスとも言える。
とくに、不本意なものづくりに疲弊していた勢は、もうそこに需要はないのだから、やりたいことをはじめるべき。温めていたプランがある人たちは一気に加速するでしょうね。
一方で、どこかのコピペしかしてこなかった勢は厳しくなりますよね。
考えることを放棄して言われた範囲の下請けだけやって食ってく、てのはもうどう考えても無理。すでにそこに人はいらない、ってことになってるし。
これまでの社会のような縦の構造はどんどん溶けていって、フラットになっていく感じだ。
本当、どんどん世の中の仕組みが変わっていってる。激変。
最近こういう話ばかりしがちなのは、下の本で彼らが言っていることが10年経たずして現実化して来ているから。いやほんと、ビックリしています。。
こういう未来を見越していた彼らもすごい。
つくづく、意識変えていかないとね。
今度はあなたの業界の息の根、止められる可能性だってあるわけですから。