HPとLPの違いとは?_起業家弁護士がわかりやすく解説
「HP(ホームページ)とLP(ランディングページ)の違いがよくわからない……」
そんな疑問をお持ちの方は意外と多いものです。
実は、これら2つは“目的”や“構成”、そして“ゴールとなるアクション”がまったく異なります。
この記事では、HPとLPの特徴をわかりやすく比較しながら、どのように使い分けるべきかを解説します。
1. HP(ホームページ)とは
企業やサービスの“顔”となるのがHPです。
「どんな事業をしているのか」「最新のニュースや採用情報は?」といった
企業やブランドについての多彩な情報が網羅されているのが特徴です。
情報の入口: HPは訪問者に向けて全体像を伝える“玄関口”として機能します。
メニューの充実: 製品紹介、会社概要、採用ページなど、多くのメニューを設置しやすい構造。
多目的対応: 「お問い合わせ」「採用エントリー」「サービス比較」など、複数のゴールを想定している。
HPはブランディングや信頼獲得、包括的な情報提供に強みがある一方、
「訪問者にひとつの行動を促す」ことにはそれほど特化していないのが特徴です。
2. LP(ランディングページ)とは
LPは、特定の商品やサービスへ直接誘導したり、
問い合わせ・資料請求・購入など“明確なアクション”を促すためのページです。
明確な訴求: 広告やSNSなどからの流入を想定し、1つのゴール(コンバージョン)に集中。
ストーリー構成: ページをスクロールしながら、興味づけ→商品の強み→実績→最終アクション…といった流れを一貫して示す。
余計なリンクを最小化: ユーザーを迷わせる要素をできるだけ排除し、離脱を防ぐ。
LPは“行動を起こしてもらう”ための設計が徹底されており、
その分、細かな効果測定(A/Bテストなど)も行いやすいというメリットがあります。
3. HPとLPの本質的な違い
目的の違い
HPは広い情報発信やブランドイメージの向上を狙うのに対し、
LPは“1つのアクション”を獲得することを最優先とします。ページ構成の違い
HPは企業サイト全体の構造や複数のページへのリンクが必須。
LPは1ページ完結のストーリー性を重視します。ユーザー行動の違い
HPは訪問者に自由な選択肢を与え、各ページを見てもらう。
一方LPは、ユーザーに迷わせずゴールへ最短距離で導く仕組みを作ります。
4. どちらを使うべきか、または併用すべきか
HPを活かす場面:
「企業の信頼性を高めたい」「ブランド全体を統一感あるデザインで伝えたい」
「採用や顧客サポートなど、複数の行動を誘導したい」
こうした場合は、まずはHPの整備が必須です。LPを活かす場面:
「特定の商品やサービスを集中的に売り込みたい」「キャンペーンで短期的に成果を出したい」
「A/Bテストをして効果測定をしっかり行い、継続的に改善したい」
そんなときにはLPが大きく力を発揮します。併用するメリット:
「公式HPでブランドイメージを確立しつつ、LPを使ってピンポイントで売上を伸ばす」
といった運用は、ユーザーの段階に応じて使い分けできるため、最も効果的なスタイルといえます。
5. まとめ
HPとLPは似て非なる存在であり、それぞれ役割や強みが大きく異なります。
HPは企業・ブランドの総合情報や世界観を発信し、訪問者の信頼を獲得するための入り口。
LPは明確なゴールに向けて設計され、短期間で成果を上げるために強力です。
両者をうまく使い分け、または連携させることで、
認知度の向上から具体的な購入や問い合わせ獲得まで、効率的にユーザーを導くことができます。
自社の目的や販促計画を明確にして、HPとLPのメリットを最大限活かしたデジタルマーケティングを展開していきましょう。