SO LAプロジェクト初稼働
2024年9月11日(水) #SO LAプロジェクト
第1回目となるSO LAプロジェクトの撮影を行うことができました。(SO LAプロジェクトについて)
告知をした際にすぐに手を挙げてくださったAさんは私の顔見知り。
想いに共感してくださり、ぜひ参加させて欲しいとすぐにお声がけくださりました。
事前に日程を調整し、どんな方とどんなお写真をとりたいのかをDMでやり取りをして当日を迎えました。
日差しはまだまだ強く、夏を感じるような暑さはありつつも、空は気持ちよく晴れていて風が少し秋を感じさせる心地の良い日。
フォトグラファー りかさん主導で撮影会はスタート。
実はお写真がとても苦手で、小さいころからあまり自分が写った写真はないというA様でしたが、りかさんのスムーズな声掛けと指示で撮影自体は30分くらいで終わりました。
最初は笑顔も視線も少しぎこちなさもありましたが、最後はとても躍動感があって、自然で、楽しさがにじみ出て伝わってくる
そんなお写真が撮れました。
私は後ろで荷物番をしておりましたが、ぼんやりと撮影を眺めながらそこにいる故人の姿を思い浮かべていました。
事前にお話を聞いていたこともあって、泣きそうになるのこらえながらイメージを膨らませていました。
SO LAプロジェクトを通して気づいた「悲しみの感情」
A様とは撮影後にもお時間をいただいてお話をしました。
実は、自分以外で近しい人を失った方としっかりとお話をするのは今回が初めてで。
「何年たっても、悲しいものは悲しいよ。」
「でもね、だんだん慣れてくるのよ、悲しみに。」
「最初の1,2年は長かったけどそこからはあっという間だったよ」
今まで何度も近しい方の死を受け入れて、乗り越えてきたA様。
そんなA様に「あなたはどうしてそんなに頑張れるの?」って聞かれました。
「どうして私は頑張っているのか?そもそも私頑張っているの?」
その質問に対して自分の心の声をきいてみたんです。
そうしたら、娘を失ってから封じ込めていた「負の感情」が湧き上がってきました。
その感情を言葉にすることで、娘を失ってから蓋をしていた「悲しみ」を初めて認めることができました。
苦しくて苦しくてたくさん泣きました。
こんなに泣いたのは娘を亡くして以来のことでした。
そして、不思議なことに今日は娘の5回目の月命日でした。
SO LAプロジェクトへの想い
今回初めて、この悲しみの感情に気づいて、自分の気持ちに正直に、自分の心に向き合うことができました。
このプロジェクトを通して、娘を通して、またたくさん気づかされました。
そして、私が改めて思ったこと。
私みたいに悲しみを閉じ込めてしまった人、やりきれない思いを抱えている人、悲しみの渦中にいて身動きが取れない人、いろんな状況があると思うけれど
この活動を通して、悲しみ、苦しみと向き合いつつも、少しでも明るく笑ってこれからも生きていける。
そんな人たちの支えになれる活動にしていきたい。
悲しくても、大丈夫だよって
何とかしようとしなくていいんだよって
言ってくれる人がいる。
一緒に泣いてくれる人がいる。
そうやって支え合って、ようやく前を向いて生きていけているんだって気づいたんです。
繋がっていく宝物のようなご縁
今回のプロジェクトはまだ完成していません。
これからイラストを入れていく作業に取り掛かります。
たくさんの気づきと言葉をくださったA様へ。
精一杯の思いを込めて描こうと思います。
しかもA様つながりでもう1件来月もプロジェクトを進めることになりました。
SO LAプロジェクトを通して、娘を通して本当にたくさんのご縁を感じています。
すべて娘がつないでくれた宝物のようなご縁。
これからもずっと大切にして生きていきます。