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元理系女子のスピリチュアルでうつ奮闘記『はじめに』

 私は一人目の娘を出産した直後から、授乳していなければ投薬治療を受けたかもしれないレベルの産後鬱に悩んでいました。娘が2歳になったら預け先も見つかり、大分落ち着きましたが、3歳になると登園拒否を起こし、そこで鬱再発。


 大学は某国立大学の理系学部を卒業し、自称「理系女子」で統計的に有意でなければ何事も信じられず、魂だとかその手「見えない世界」の話は「オカルト」の一言で片づけていた私。でも、産後鬱から立ち直るきっかけをくれたのは、学生の時には怪し過ぎて敬遠していた「占い」でした。

 詳しくは『元理系女子のスピリチュアル産後鬱奮闘記』に書きましたが、占いによって娘と自分の相性がちょっと特殊なものであることを知り、苦しい原因とその対策が分かったことで、私の産後鬱は少しずつ上向いていきました。


 ただ、こども園に通うようになり、ちょっと娘と距離を置けるようになって落ち着いた私の鬱は、上にも書きました通り、娘が登園拒否を起こして家にいるようになったことで再発。その時には既に第二子の息子が生まれており、私は乳幼児を2人抱えて再び家に閉じこもる生活を始め、トンネルの中を彷徨い出したのです。今思えば好き好んでトンネルに潜り込んで、「くらーいくらーい」って一人で文句言っていたような気もしますが。

 そんな第二の鬱トンネルを抜けるきっかけとなったのは、占いはもちろんのこと、更にディープな「見えない世界」との関わりでした。バリバリの理系女子装っていた時には、恐らく話しかけられても、「へー、そうなんですねー」と軽く受け流しつつ目を反らして全力でお近づきにはならないでおこうと努力したであろうレベルのディープさ。

っていうか、頭の中そんな理系じゃないのに、理系学部出身ってだけで「りけじょ」装ってた自分が恥ずかしい。普通に恥ずかしい。


 この『元理系女子のスピリチュアルでうつ奮闘記』は『元理系女子のスピリチュアル産後鬱奮闘記』の続編にあたる自叙伝で、再発した鬱から抜け出た経緯について語っていきたいと思います。第一巻と同じく、自分が書きたいから書いただけなのですが、同じように育児や人生に悩める人のヒントになりましたら、この上ない喜びです。


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紫枝(しえ)
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