2024夏味わったホラー集
ただの背筋さん好きな部分あり。各作品、2024初出なわけでもない。
近畿地方のある場所について
衝撃のデビューを飾った「近畿地方のある場所について」。
この、各章が別の形の資料になっている小説に、衝撃を受けた。毎回ワクワクしながら、かつ恐怖でドキドキしながら待っていた。ある回では、ベランダの外が怖くて見られなくなったりした。一つの話が更新されるたびに、段々世界が広がっていく感覚。そして色々繋がっていく感覚を楽しめる。そして最後……。
穢れた聖地巡礼について
取材やYouTuberの心霊スポットへの突撃などが、メインの登場人物の会話と交互に繰り広げられる。単発の怪談もさることながら、登場人物もなかなか曲者。他の話とは違って人を掘り下げた小説の印象を受けた。最後に収束する感じも面白く、あっという間に読み終わった。
口に関するアンケート
20分くらいで読める薄くて小さな本。でもこの中に、気味悪くて薄ら怖い上に、最後に「うっ」っとなるものが詰まっている。表紙もなんかイヤ。お手軽にゾッとしたい人におすすめ。
疫(えやみ)〜ナヒヤサマの呪い〜
地元沖縄のテレビ局制作のホラードラマ。一話あたりが短くて見やすいか、もしくは怖くて見づらい。びっくり系あるのと、終盤が少しシュール。でもよくできているし、気味悪い感じや嫌な感じがすごい。一気に見た。続編は未視聴。昔、オキナワノコワイハナシというローカル番組で、「いちゃんだビーチ」があったが、こちらも死ぬほど怖かった。
残穢
部屋で不可思議な物音がする……から始まり、そんなに広がるの?って驚かされる作品。作者の知識の深さにも驚いてしまう。また、うっすらと、ほんのりと、読者の現実にも侵食してきたり、しなかったり。各所に現れる、登場人物が見聞きした怪談も嫌な味が出て程よい怖さ。
怪談メモ_20240816
面白かったけれど、背筋さん慣れをしていると物足りなく感じる。10P短編だしね。気味悪かったのは事実で、後味が悪いのも良かった。
イシナガキクエを探しています
不可解な映像と、不気味な演出の連続で緊張感があった。最後の最後まで見ないと、「え…?なんだった?」感が出ちゃう。ほかのモキュメンタリーとは違ったテイストで、少しエモがあったかも。昔のテレビの画質と映像、気味悪いよね。
まとめ
子どもの頃は、まともにホラー作品を見ることができず、小学校の視聴覚室で「チャッキー」を観る会に参加したときは、耳をふさいで外を眺めていたものだった。
始めて映画「リング」をみて、二度とホラー映画はみないと思った記憶もある。
そんな私だけれど、最近はかなりホラー慣れしている感じがある。ホラー映画の設定は好きだったので、レンタルビデオ店でパッケージの概要部分だけ眺めていたのが懐かしい。来年も、面白そうなホラー作品を見つけたら、見てみたいと思っている。