怖かった夢の話
家族で車に乗って出かけていると、薄暗くて急な坂道を見つけた。
車で坂を登っていくと、左手には林が、右手には人気のない民家。
しばらく坂を登ってると、気がついたら自分ひとりになっていた。あたりに誰もいないため、家族を探して歩いていると、暗い色の木造2階建ての家が見つかる。
なぜか入っていくと、中に人はおらず、薄暗い座敷に座布団が沢山並んでいた。
気味が悪くなり、一度家の外に出ると、突然活気が出てきて、沢山の親子連れや、友達同士の人たち、老人などが歩いていた。
少しの驚きとともにもう一度、木造の家を覗くと、並んでいた座布団に、黒い服を着たいろいろな人が手を合わせて祈っていた。やはり家の中の空気に耐えられなくなり、外に戻った。
その時近くにいた人に向かって、つい冗談交じりに、聞いてしまった。
「もしかして、幽霊でした?」
「そうだよ」
真っ黒に変質して右腕にとりついてきた。
ちょうど目が覚めて、視界が寝室の景色になったが、右手の黒いものは視界にあるままで動けない。
気合を入れて何度か体を動かすと起きられるようになった。
ただの夢の話だけれど、起きた直後は疲労感と生きた心地がしなくて困った。こわし。