寿 ことほぎ
寿 (ことほぎ)
令和7年が明けました。
本年もよろしくお願い申し上げます
「寿・ことほぎ」は年の初めやおめでたい場面でよく使われる。これは言葉に出して祝うという意味があるらしい。
「言祝ぎ」とも書かれ、なんとなしに気持ちが明るくなる文言である。
「寿命」という文言にも「寿」は使われるが、命に限りがあることを知らしめる。人の一生を寿命と呼び、命が尽きた時「寿命を終える」と表現する。これではおめでたい気分が薄くなるように感じるのが人情だろう。
今でこそ人は長生きをすることが易くなってきたが、昔はもっと短命だった。50歳だと大いなる老人である。
それに、子どもが成長していくことはとても難しく、幼くして命を終えてしまうことはかなり多かったと聞く。だから七五三やお節句のお祝いがあったのである。
「今まで生き延びてきてくれたことに感謝する。そして祝う」という思いのこもる文言が
「寿命」。
すべての生きとし生けるものごここまで生き延びてきてくれたことに感謝。
1年前の今日、能登で起きた大地震。
今も辛い状況、想いを抱えておられる能登の方々に思いを寄せたい。