下手過ぎるからこそ、写真を撮るのが楽しい理由
ライターという仕事柄、ごくごくたまには取材先で写真を撮影することもあるのですが、正直いうと写真は大の苦手。元がピンボケ&変な色調なので、いくらフォトショを駆使しても、どこか間の抜けた写真になってしまいます。※タイトルの写真も、夕焼けのヨコハマなのにステキ感が皆無……。
そんな写真オンチな私でも、できればカッコいい写真が撮りたい! と、気が向いた時に練習してはいるのですが、やはりそこはかと漂う“残念感”は拭えません。この記事では、そんな残念な写真たちを集めてみました。
小物を置いてもステキに見えない
数年前、コカコーラさんに取材に行った時にいただいたお土産の写真です。ボトルを並べただけでは無味乾燥になってしまうので、いただき物のプリザーブドフラワーを飾ってみたのですが、全然ステキではありません。
「ボケ」にあこがれて
一眼レフの醍醐味といえば「ボケ」(いまはスマホのカメラでもできますが)。自由自在にボケを操ってこそ、奥行きがある写真になる! と頑張ってはいるのですが、なんか残念なボケ写真になってしまいます。
撮った瞬間は「うまくボケた!」と喜んだのですが、出来上がりを見ると、何を撮りたいのかわからない写真に↓
よく見たら、焦点を合わせたはずのウイスキーグラスもボケてる↓
オンライン飲み会の用意をしたところの写真です。いくらなんでも後ろがボケすぎだろ……↓
なお、下の2つは、自分にしては会心の出来! と思っている写真です。
ピントは合っていても、なぜか色調が……
これは那須塩原の奥にある板室温泉の旅館で撮影した写真です。実は、撮影した当初は、「おお、すごくキレイに撮れた!」と思ったのですが、よくよく大きな画面で確認すると、なんか青っぽい……?
奥行きがいっさい感じられない自然写真
2019年、秋田に行った時に撮った壮大な日本海の写真。海の広さが微塵も感じられない。なんでー↓
田沢湖のハイキングコース。緑の清々しさより、なぜか遭難感が際立つ写真に↓
明るさが合わない
「逆光を味方につけると、いい写真が撮れる」と聞いてやってみたけど、なんじゃこりゃ。あと、なぜ被写体にコレを選んだんだろう……↓
下は秋田の田沢湖近くにあった、廃校になった小学校の写真です。目指したのは、この左右の中間にある明るさでした。
右:明るすぎて、輪郭がぼやけている
左:暗い!
同じ小学校の体育館の写真。もっと明るい色調を目指したのですが、これはこれで雰囲気が出ていい感じかな? 自分的には成功の部類です。一応。
下手だからこそ、写真を撮るのはおもしろい!
いやー、こうやって振り返ると、ほんとに写真下手だな〜と思うのですが、それでも写真を撮るのは楽しいです。
私個人の見解ですが、写真下手が写真を撮る醍醐味は、撮影時はどんなに「うまく撮れた!」と思っても、あとで見返すと、予想外の残念感を発見してしまう点にあるのではないでしょうか。ある意味、セレンディピティの楽しさといえます。
イメージどおりに写真を撮れる方だと、仕上がりを見て「ここをちょっと直せばもっとステキになるな」と、予想の延長線上で素晴らしい作品に仕上げられますが、写真下手は、あとで見返して「ひゃー、下手な写真!」と初めて気付くのです。この予想外のびっくり感こそ、写真下手だけが味わえる楽しさ。
構図のセンスのなさとか、練習している割に進歩しない反省点も多々ありますが、それも含めて写真は楽しいです。今度はどんな残念をやらかすのかわからない、未知のワクワク感が最高! これからもちょくちょく、残念な写真を公開します。
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