映画『HOUSE of GUCCI』に出てくる時計 -前編
どうも時計師のmichiです!
今回は話題の映画の話から。
最後には時計の話に結びたいと思います。
鑑賞した映画
『HOUSE of GUCCI/ハウス オブ グッチ』
01.14公開 現在公開中
映画館にて。
公開から2週間ほど経っているにも関わらず、昼過ぎの上映はほぼ満席でした!
華やかと思えたラグジュアリーブランドに隠された事件を題材にした映画。
事実を基にしたフィクションってやつでしょうか。
普段からGUCCIを専門的に修理している時計師なりの目線で書き綴ってみます!
(どんなやつなの?→時計師michiのプロフィール)
あらすじ
本作では、グッチのご子息であるアダム・ドライバー演じるマウリッツォ。その妻であるレディー・ガガ演じるパトリツィア。
この2人の半生とともに、世界のブランド『GUCCI』の企業としての変革、そこで起こるスキャンダルを追った内容となっております。
今回は主人公2人のそれぞれの視点で僕が感じたことを書きたいと思います!
パトリツィア・レッジャーニ(レディー・ガガ演じる)
彼女の視点で見ると強烈で可憐な成り上り人生といったところ。
始まりはダンスパーティにて、マウリッツォに出会ったことをきっかけに彼に積極的なアプローチをいく主人公パトリツィア。
最初こそ、グイグイくる彼女に若干押され気味のマウリッツォであったものの、自分への好意に加えて、(何と言っても)彼女の美貌に惹かれていき、恋に落ちる。
やがて二人はマウリッツォの父(GUCCIの経営者)の反対を押し切り、結婚。
ここでマウリッツォはグッチから一時、絶縁されてしまいますが、パトリツィアの父親の会社で夫婦二人で働き、幸せな結婚生活へと進んでいきます。
しかし、この結婚がきっかけとなり、マウリッツォの想いとは裏腹に『GUCCI』の経営に徐々に参画していくことに。
それもこれもパトリツィアの策略なのか、欲望に忠実だったのか。
世界的ブランドを持つ一族に仲間入りしたパトリツィア。やがては彼女を発端に一族間の争いにまで発展し、そして、衝撃のオチへと向かいます。
マウリッツォ・グッチ(アダム・ドライバー演じる)
一方の主人公であり、グッチ家のご子息であるマウリッツォ。
彼の物語は身を置く環境の重要性を訴えるモノだったように感じます。
というも、ストーリー序盤の彼はなんかさえないんです(笑)
「あれ、あのGUCCIの御曹司じゃないの??イケイケ感0じゃん!!」
そうなんです。真面目というかなんというか、ちょっとオドオドしてる感じに可愛げさえあるマウリッツォ。
それもそのはずで、驚いたことに
「僕は、名前はグッチだがGUCCIは関係ない。弁護士になる。」とのこと
ここで完全にやられました。
うわ、ここからどう心変わりしてくんや。。と
最初は、GUCCIとは離れていこうするスタンスからはじまるんですね。
結婚と家族関係
もうお分かりの通り、結婚後パトリツィアによってうまいこと転がされてGUCCIの経営に巻き込まれていくんですが
注目すべきはマウリッツォの幸福度。
結婚当初は貧しくても楽しいのが
だんだんとお金とモノ、権力と私利私慾にまみれて幸せではなくなっていく王道の展開。
持つべきパートナーはとっても大事だなと痛感する映画ですね。
パートナーはなにも夫婦に限らず、ビジネスでも同じで
脇を固める豪華俳優陣たち演じる、グッチ一族のキャラクターもいい味をだしています。
特にこの2人がこの映画をユニークかつエンターテイメントにしてくれています。
とにかく楽しめた良作
ブランド企業の一族問題とスキャンダルという実話を題材にして作られているという事前情報を入れてたため、もっとシリアスでドロドロした物語かと思ったら
ファッショナブルでユーモアもある、そしてもちろんダークさも描かれているとても楽しめる作品でした。
実話としてのスキャンダル
面白かったのでついつい実際のスキャンダルを調べてみたところ、
結構事実ベースで作られているのに驚きました。
もちろん映画の枠に収めるため、話を分かりやすくする為に改変・脚色はしてあるんですが
僕が思った以上に現実は興味深いものでした。
”事実は小説よりも奇なり”とはまさに。
ますます『GUCCI』という企業が気になりました。
実際にあったことを簡易的にまとめました!
気になった方はぜひ調べてみてください!
映画を観た理由・・・(後編へつづく)
っとここまで、とても話が膨らんでしまったため
前後編へと分けさせていただければと思います。
後編では時計師として気になった本作と時計について語りたいと
思いますのでぜひご覧下さい!!
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
時計師michi
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