”重症度”の判定
診断名を付けた場合は、その重症度を評価することが重要である。重症度により治療介入の方法やスピードが異なるためである。重症度判定は各疾患の重症度分類に基づいて行うが、ここではその概要を示す。
SOFAスコアの2点に基づいて、「肝、心、脾、肺、腎の五臓と中枢神経の6項目をについて、『1、2、3』と記憶する」ことがポイントである。
重症度の判断基準となるカットオフ値は以下の通り:
肝:ビリルビンが2以上
心:循環作動薬の使用が必要
脾:血小板数が10万未満
肺:P/F比が300未満
腎:クレアチニンが2以上
中枢神経系:GCSスコアが12(または3点の減点)
軽症とは、診断基準は満たすものの、五臓および中枢神経に全く影響が及んでいない状態を指す。
重症は、五臓+中枢神経のSOFAスコアが2点に達する臓器が2つ以上におよぶ場合。
中等症は、軽症にも重症にも該当しない症例を指す。
救急の現場では、まずは上記の基準を用いて仮の重症度判定を行い、後に時間をかけて本格的な重症度判定を行えばよい。
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