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宇宙真理と経営の深いつながり
リーダーのための「経(たて)」の哲学
はじめに
私たちが日常的に使う「経営」「経済」という言葉。その「経」という漢字の中に、実は経営者として心に留めるべき深い真理が隠されています。今回は、「経」という字を糸口に、経営の本質、そして宇宙真理とのつながりについて考察していきたいと思います。
「経」の本質的な意味を紐解く
「経」という漢字は、本来「縦糸(たていと)」を表します。古代の機織りにおいて、縦糸は布を形作る上で不可欠な要素でした。この縦糸としての「経」には、以下のような重要な意味が含まれています:
物事の「基準」や「道筋」を示す
ある点から別の点へと「貫く」
物事を「はかり」「つかさどる」
「永続的」に続く
「経世済民」に見る経済の本来の意味
「経済」という言葉の語源は「経世済民(けいせいさいみん)」です。これは「世を経(おさ)め民を済(すく)う」という意味で、古代中国の『易経』に由来します。つまり、経済活動の本質的な目的は:
社会全体の健全な発展
民衆の幸福の実現
持続可能な社会の構築
にあることを教えています。
縦糸と横糸が織りなす深い真理
ここで興味深いのは、縦糸である「経」に対する「横糸」の存在です。これを現代の視点で解釈すると:
縦糸:5次元以上の高次元に存在する宇宙真理
横糸:私たち人間の三次元での具体的な活動
この二つが交差することで、意味のある「布」が織りなされていきます。
中島みゆきの「糸」に見る真理の表現
この考え方は、中島みゆきさんの名曲「糸」の歌詞にも通じるものがあります。
「なぜ めぐり逢うのかを 私たちは なにも知らない」という歌詞は、高次元の真理(縦糸)が私たちの意識を超えて働いていることを示唆しています。
特筆すべきは、歌詞で使われている「仕合せ」という表現です。「仕」(つかえる、なす)と「合」(あう、かみあう)という漢字が示すように、これは単なる偶然の幸せではなく、宇宙の真理と人間の営みが美しく調和した状態を表現しているのです。
さらに、「糸(いと)」と「意図(いと)」の音の一致にも深い意味が感じられます。物理的なつながりとしての「糸」と、見えない導きとしての「意図」が重なり合うことで、私たちの関係性の持つ深い意味が浮かび上がってきます。
経営者・リーダーへの示唆
これらの考察から、経営者・リーダーとして重要な示唆が得られます:
経営活動は単なる利益追求ではなく、社会全体の調和と発展に寄与するべきものである
目に見える現実(横糸)と、目に見えない真理(縦糸)の両方を意識することの重要性
人と人とのつながり(縁)を、より大きな文脈の中で捉える視点の必要性
おわりに
「経営」「経済」という言葉の本質に立ち返ることで、私たちは現代のビジネスにおいても重要な気づきを得ることができます。目の前の利益だけでなく、より大きな調和と真理を意識した経営こそが、真の「経世済民」につながるのではないでしょうか。
この記事があなたの経営哲学の深化のきっかけとなれば幸いです。