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あーはいはいズミクロンね・・・ん?40mm?
タイトルはちょっと煽ってますけど、それほどレアなレンズでもないと思います。
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1973年にライカ(ライツ・ミノルタ)CL専用として発売されたレンズで、CはコンパクトのCでしょうか。ズミクロンCと書くと栄養ドリンクみたい。
フォクトレンダーのノクトンクラシック40mmがいたく気に入ったので、本家の40mmも試したくなってお迎えしました。ライツ社(あえてそう呼びます)はこれ以外40mmのレンズを出していないので、選択肢はこれしかありません。そういう意味では唯一無二の存在です。
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ズミクロンと銘のつくレンズとしては比較的安いのもポイントで、同時期のズミクロン35mm第2世代の約1/2〜1/3というお値段。最近人気が出て相場が上がっているらしいので、この価格で入手できる最後のチャンスかもと思って購入しました。
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ライカM3に付けています。M3のファインダーは50mmの画角に対して100%を超える視野率を持っており、レンズの焦点距離に当てはめると約40mm前後に相当します。つまり外付けファインダーがなくても撮影が可能です。
とはいえ正直ちょっと窮屈さは否めません。40mmの外付けファインダーがあれば使用したほうがいいでしょう。私はライカメーターでアクセサリーシューが埋まっているので外付けファインダーは諦めました。
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本来はCL専用レンズなので、M型で使用する際は注意が必要です。「ピント精度は保証できまへんが、∞が合致すれば使えまっせ」と当時の取扱説明書に書いてあります(ミノルタなので大阪弁のイメージ)。
私のM3ではビミョ~にオーバーインフのような気がしますが、もしそうだとしても被写界深度に入るレベルの誤差なので問題ないと思います。
詳しい解説は検索すればたくさん出てくるので、ここからは実写をご覧ください。カメラはすべてNikon Z 5で、ピクチャーコントロールはニュートラル、ホワイトバランスは自然光オートです。
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コダクロームのような渋い青空。これがいわゆるライカカラーなのか、私はそこまで知見を持っていないので断言できません。
次はノクトン40mmとの比較です。
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ノクトンも渋いですね。
三脚を使用して同じ条件で撮影したにもかかわらず、微妙にズミクロンのほうが画角が広くなっています。
フレアやゴーストの出方を比較したかったので、絞り値を揃えずどちらも開放で撮った結果、明確に違いが出ました。
ズミクロンで出現したフレアがノクトンでは出なかったのは雲の動きによる偶然かもしれません。しかしそれを除いてもノクトンのほうがコントラストが高く発色が鮮やかです。あえて収差を残したのが売りのレンズにもかかわらず、やはり本物のオールドレンズと比べるとあらゆる面で現代的です。
あくまでミラーレスによる試写なので、フィルムでの撮影ではまた違った表情が見えてくると思います。