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育児支援の財源はどこか

前提

少子化を止めるために必要な育児支援の具体的な数字を出したが

では、その支援に必要なリソースはどこにあるのか?という話。


原始生活で財源を探す

ほぼ物々交換!みんなで豊かになろう

Aは狩猟を得意。
Bは採集を得意。
Cは清浄な水源地を確保している。

図1-1

この3人が個々の得意家事を交換すると以下のようになる。

図1-2

新たにD,E,Fを追加する。この3人は何でも平均的にできる。

図1-3

Cは水をD,E,Fに与えてその他の家事をやってもらうのも良い。

図1-4
図1-5

図1-5のようになれば、もはやCは何も取引する必要がない。水源にまだ十分な水があろうとも、1日6時間の暇で自由な時間を持っている。

時間を交換!みんなで豊かになろう

Cさんの生活を見直す。

図2-1

Cさんは単独だと
・狩猟4h
・採取4h
・水1h
・その他3h
を、1日に行わねばならない。

集団の中で相対的に最も効率の良い水1hで、Cさんにとっての狩猟・採取・その他の1h以上を購入できれば良い。つまり、Cさんには最大で11人と水取引する需要がある。労働時間で取引するケースだ。

図2-2

AさんとBさんには得意分野がある=家事効率が良いため時間の質(密度)が高い。A,Bと同等のスキルを持つ人たちがもう1セットいて、更にD,E,Fのような人もいるなら、Cは7人との水取引で満足できる。


図2-3

なんとなくうまく行きそうな気がしますね。

集団の変化

時は流れて。A,B夫婦に子が生まれた!

図3-1

Cさんは水の提供を拒否した。「子は何も生産しないじゃないか」
A,Bは子を守るためにCさんを殺した

図3-2

水まわりのインフラ(資産)は残っていたので効率を維持できた「Cは必要なかった」
現代日本ではCさんを殺せないため、生まれる前の子が殺される

児童労働の経済性が家事時間の短縮(生活水準の向上)と共に失われるのは前の記事で示したため、ここでは言及しない。

Cさんの家事効率が1/2になった

老いや怪我の後遺症など、理由は何でも良い。

図4-1

Cさん過労!このままでは死ぬ!
Cさんは前の生活水準に戻したくて水の売値を2倍にした。
C「水源は手放さんぞ」

図4-2

今度はA2,B2,C,Dが脱水で死ぬ!
4人が結託してCさんを殺した

図4-3

水まわりのインフラ(資産)は残っていたので効率を維持できた「Cは必要なかった」水に関して属人性を完全に排除してしまったCの不幸である。優れたエンジニアだったのかもしれない。
現代日本ではCさんを殺せないため、あぶれた4人が殺される

特に、資産の安全を始めとした手厚い老後の保障が世代間格差という形で障害となっている。老後の保障の対価は、本来なら保有資産全部だ。

水源を狙うよそ者がいる!(人口を純増させるパターン)

Cさんは最大労働で人口を8人から12人に増やした。「俺を守れ」

図5-1

新たに増えた4人は戦闘訓練をすると思う。この4人は誰かの子供かもね。

戦争は少子化対策として歴史上で最強。ただし、国外の安全な場所に資産などを避難させられるならダメ。

それはそれとして、結局人が殺される

少子化対策としての第3次世界大戦

少子化を解消するために戦争をする。それが、次の時代の覇権を巡る第3次世界大戦の構図だと思う。イスラエルはうまくやってるし、ロシアは適応し始めたし、アフリカは生活水準の低さもあわさって人口が増え続けている。

次の時代の覇権は、うまく戦争し続けた国々が握る。戦争は終わらない。

それでも平和を求めるなら

問題は主に2つだ。
・育児支援の財源問題
・あらゆる資源の独占問題

既知のNGリスト

殺し
戦争
集産主義(資源の完全な統制)
大きい政府(重税高福祉)

ここで私の提案は「国民時間本位制」

今後の課題「国民時間本位制」

まず、ここまでの話で、通貨は人の時間の一部を機能拡張したものでしかなことを論じられる。多分。前に「時間は通貨を包括する」って書いたけどそんなことなかった。ただし、通貨は本質的に人間の時間に兌換するためのものである。

つまり、国民の総余命と通貨の動きを密接に繋げるのだ。今は、何と言うか……より多くの通貨に兌換するために通貨を使ってません?通貨本位制とでも言えばいいのか。お金の人間離れ。

時間を増やすために時間(を変換したお金)を使おう。

国民時間本位制社会がどんな形か妄想

個人がどう振る舞うか。時間を通貨に変換し、通貨を時間に兌換する。変換と兌換という2つのプロセスでもって、時間を投じて時間を増やすことに注力する。

育児支援の財源は中央銀行

育児支援の財源問題が解消。国民時間本位制の社会では、国民の総余命を基準に通貨を運用する。即ち、総余命の増えるイベントがあれば新規に通貨を発行してそのイベントに注入する必要がある。

それで前の記事の試算通りに子1人あたり最低2000万円程度を支援すると、必然、住宅価格などの暴騰が起きることをすぐ予想できるだろう。しかし、国民時間本位制の社会でそれは起こらない。なぜなら、住宅の価値が「時間」でスコア化されるからだ。インフラの充実度、堅牢性、保守性など。そこから大きく乖離することはできない。……タワマンは死ぬかもしれんね。

一方で、資源開発が投機的になる。一見すると市場競争力を得られなさそうな不採算事業でも、少子化を解消させた社会なら人が余ってるので人件費を減らせる。時間を投入できる。趣味の炭鉱同好会で石炭掘ってきました!とか。最も大規模に開発されそうなのは、農地だろうか。農家と農業趣味者による地産地消型流通で食糧供給コストの大幅減。それらの時間収支をしっかり記せる新しい帳簿も必要だろう。

企業の振る舞いも大いに変わる。通貨だけでなく時間の保有量も企業価値の重要な指標となる。少ない時間で多くの成果を挙げられるハイスキル人材を多く抱えるのだ。そのための教育投資も黒字となるので大々的に行われる。そうして企業に抱えられたハイスキルの暇人たちが資源開発に手を伸ばす。

大学を始めとした教育機関の評価が凄まじく上がる。時間効率(変換と兌換のレート)を改善する研究は、未来永劫に国民の時間コストを減らす。その価値は国家が存続するほど大きくなり続ける。

などと、良い感じの妄想結果だけを書いていくのはまぁまぁ楽しいね。過程がまるっと抜けてるから社会実装できないし、問題点も無視してますけど。どうやって逆算しようか……そのへんが今後の課題

今回途中で投げたもの

Cさんが水を取引する上限人数を、生活水準によって概算する方法

あとがき

これでひとまずの区切りかな?途中がぼろぼろだけど、一応は最初から最後まで駆け抜けた。またしばらくは乱雑に妄想を書き留めながら練る。で、また最初からもっと洗練して書き直す。noteに投稿した分だけでも今回で…5周目?ですし。今回分は、また来週にでも1つの記事にまとめておこう

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