家事効率化や分担事例の収集と定性分類6

記録方法

事例
負荷分類
雑感
家事分担割合への作用
メタ管理技術かどうか

以上の構成で大雑把に分析していく。

家事の労働負荷
肉体負荷 概ね、物を移動すること
頭脳負荷 考える、計算する、問題に取り組むなど
時間負荷 要する時間

感情負荷 我慢。軽減されればモチベーション。蓄積するとストレス。
管理負荷 思考に常駐するタスクや物品の数。
分担負荷 コスト有りで軽減無しは独裁寄り。コスト有りで軽減有りだと分担寄り。コスト無しで軽減有りだと共同寄り。

金銭負荷 コスト有り(設備投資)でも軽減有り(長期)な場合とかもある。エネルギー効率の良いものに替えるとか。

家事の担い手たる人数をn人としたとき、家事分担割合を、
独裁(個人上限100%) ⇔ 分担(個人上限(100+100/n)/2%) ⇔ 共同(個人上限100/n%)
として考え、事例がどのように作用するか雑に推測する。

「管理技術」と、「管理を管理するメタ管理技術」の区別。ソロ向けか否かなど

負荷 コスト コスト型 軽減 軽減型
肉体
頭脳
時間

感情
管理
分担

金銭

引用記事26

企業でのやり方を家庭に導入するタイプ。こういったテンプレは、いわゆる「よそはよそ、うちはうち」という言葉などに表れる独裁的世帯運営を否定するので、個性溢れる古い良妻賢母的価値観を引きずっている人ほど精神的な導入コストの増大に直面すると思う。

スクラムの師匠いけこ氏(@imaikeko)が書いた記事、家事とスクラムに強く共感し、実際にtrelloを使ってスクラム家事をやってみました。

https://note.com/shikicheri/n/nda9725c7d027

負荷 コスト コスト型 軽減 軽減型
肉体
頭脳 有り 短期    有り 長期
時間 有り 短期    有り 長期

感情 有り 短期    有り 長期
管理          有り 長期
分担          有り 長期

金銭 場合による

チーム向けタスク管理アプリを導入し、タスクの進捗を誰でも把握し易いようにしておく。実際、進捗管理を導入してみると驚愕するんですよね。なんでこんな当然のことをやっていなかったんだろう?って。

PDCAサイクルを高速で回していける環境作りという凄まじい課題があれど、ここまでいければ相当に良い生活環境を構築できると思う。

引用記事27

前述の記事で援用されていた記事の引用。既存の体制を修正して家事分担最適化のPDCAサイクルを回すための環境作り。感情コストがとても大きい。

課題は大きく4つ
1)受け入れ条件が明確でない
2)母の頭の中にある受け入れ条件が多すぎる
3)適切なフィードバックをせず、母が自分でやり直している
4)母の目的意識が間違っている

https://note.com/ikeko/n/na9b19dfe1edf

負荷 コスト コスト型 軽減 軽減型
肉体 有り 短期    有り 長期
頭脳 有り 短期    有り 長期
時間 有り 短期    有り 長期

感情 有り 長期
管理 有り 長期    有り 長期
分担          有り 長期

金銭 場合による

独裁的な家事遂行体制は分担の障害となる。一人で完結するなら非言語的に行っても全く構わないタスクを、他人に説明せねばならない。家事に限った話ではないが、できる人にとっての当たり前はできない人にとっての超常現象なのですよね。

引用記事28

家事を効率化させ、可能な限り考えない事で楽に作業でき、誰にでも対応できる仕組みを考えてみた。

https://note.com/konoha_shizuku/n/n36962b7b36ba

負荷 コスト コスト型 軽減 軽減型
肉体          有り 長期
頭脳 有り 短期    有り 長期
時間 有り 短期    有り 長期

感情 有り 短期    有り 長期 
管理 有り 短期    有り 長期
分担          有り 長期

金銭 有り 長期

特に管理面でのコストを下げ、家事への参入障壁を下げる工夫。家での家事の管理と、管理職の管理は抽象的には同じことをやっているので、家事分担は職務履歴の一部になりえると本気で思う。

引用記事29

例えば「おむつ換え」。
一言で「おむつ換え」と言っても、①シートを敷く、②おむつを脱がせる、③おむつを捨てる、④お尻を拭く、⑤新しいおむつを履かせる・・・と、
細々とした作業が集まって「おむつ換え」という一つの「かたまり=チャンク」になっています。

https://note.com/tamamio/n/n47a991fa4748

負荷 コスト コスト型 軽減 軽減型
肉体
頭脳 有り 短期    有り 長期
時間 有り 短期    有り 長期

感情
管理 有り 短期    有り 長期
分担          有り 長期

金銭

これもまた家事の頭脳労働的側面を示している。一つの家事が何らかのチャンクになっていることを意識すれば、見えていなかった家事に気付くことが出来る。知るのは担うための第一歩。

引用記事30

自分が料理しないための努力がハンパない。

https://note.com/mm_xoxo/n/n42a8271ef36b

負荷 コスト コスト型 軽減 軽減型
肉体          有り 長期
頭脳 有り 短期    有り 長期
時間          有り 長期

感情
管理 有り 短期    有り 長期
分担          有り 長期

金銭 有り 長期

料理外部化の実例まとめ。お金があって栄養管理できるならとても強い。

料理と食事を時短するにあたって、外食って選択肢はありえないんですよね。外食は意外と時間がかかる。

メモ

経営学と家政学は隣接っていうか相当に重複している分野だと思うのだけど、なんで分離されているのだろう。このあたりは家政学原論か。どちらが先か?という話をするなら家政だと思うのだけど。家事の存在とその継承が当たり前すぎたために学問として定義する必要があまり無かったのか?

家というか、生活共同体の最小の形が時代によって変わっているから、それぞれの時代で適切な形を作らねばならないので、家政学を作っても100年後には無意味になっているとかの事情はありそう。今の家の形もまた過渡期か?人口減ってるってことは淘汰されそうな形ってことだし。

昭和より更に古い時代の伝統から解放された家事が、良妻賢母主義と家父長制という分業的家庭内君主制のもとで個性溢れる多様な家庭を生み出したのではないか?という疑い。「よそはよそ、うちはうち」それは革新的だったり、虐待を再発明したり。情報化社会でよそとうちを比較しやすくなったことで、多様で均質な形になるのかな?などと思ったりする。

多様で均質ってのは、アモルファスみたいな?

よくわからない

事例収集に慣れてきたせいか、展開を先に読めてしまって分析がちょっと雑になってる自覚がある。勿体無いからもっと深掘りしたいのだけど他の勉強もしたいので保留

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