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真夜中 【散文】

夜中の3時に何を思ってる
真夜中午前3時に何を思ってる
メリーゴーランドの夢でも見てるのか
馬に跨り
回転木馬
何を思ってる
日付跨いで
新しい時間になり
新しい日になり
真夜中のTelephone
君からのTelephone
起こされて冷めた珈琲飲み干して
煙草に火をつけ
漂う白煙に目に入り
何の意味もない涙が滲む
一方的にマシンガントークする君の声
酔ってるなら迎えに行かなきゃな
呂律が回ってない彼女の背後に繁華街の騒音が聞こえる
早く来て!
今直ぐ来て
だけど何処に迎えに行けばいいのか解らない
雑音で聞き取れない
とりあえずジーンズを履いて
シャツ着て車のキーと財布を持ちながら
居場所を聞き
彼女自身自分が何処に居るのかさえ
酔ってて解らない程
取り敢えず居酒屋で待ってろ
適当に頼んで居座れ
俺が迎えに行く
モバイルバッテリー持ってるだろ?
このまま繋げとけ
俺は車に乗り
エンジンを回した
アクセルペダルに力が入る
違反切符取られようが
お構い無しだ
彼女の身に何かあったらと思うと
いてもいられなかった
俺は彼女に指示する
無事に居酒屋に到着したみたいだ
とりあえず安心した
呂律の回らなかった彼女も酔が冷めたみたいだった
店員に変われと言い
店の名前と住所を聞いた
今から迎えに行くので彼女を宜しくお願い致しますと伝えた
無事に店に着くと悪酔いしたなと頭をコツンとした
無事で良かったよ
今度は頭をポンポンした
彼女を車に乗せ家まで送り届けた
もう夜は明けそうな時間だった
朝陽に照らされた

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