「見ただけでわかる」で理想のチームへ
先日、念願の社長との面談が実現した。社長は、私が勤める放課後等デイサービスを運営する以前に、かつては活気あふれる空港で働かれていたという経歴をお持ちだ。
お客様の大切な荷物を預かり、時間との戦いの中で業務を行う空港。その時の話もしてくれた。
その中でも特に印象に残っているのは、空港勤め時代にあった、共有デスクの上にある荷物に貼られたメモの話だ。
「日付、荷物の内容、置かれた理由、そして次のアクションまで、簡潔に記載します。メモを見た人が迷わず次の行動に移せるよう、見ただけで分かるように。」
と、社長は話した。
その言葉に、私はハッとさせられた。
私が働く放課後デイサービスでは、子どもたちの発達が様々で、予想外の行動をとることもある。例えば、ある子が突然泣き出してしまい、職員が対応に追われ、作業を中断してしまうといったことも珍しくない。
そんな時、メモやデジタルツールによる情報共有が徹底されていれば、他の職員がその状況を把握し、スムーズに業務を引き継ぐことができる。社長の言葉は、まさに私たちの仕事に通じるものだと感じた。
療育の現場でも、メモやデジタルツールによる情報共有を徹底することで、より質の高い療育を提供できるようになるだろう。
社長の言葉は、私にとって単なる業務上のアドバイスにとどまらず、仕事に対する姿勢そのものを変えるきっかけとなった。
今後は、この教えを胸に、子どもたちの成長を支える一助となるような、より良い職場環境を築いていきたい。
私が目指す理想のチームは、「誰にでもわかる」ことを大切にし、互いに協力し合い、子どもたちの笑顔のために日々努力するチームだ。
情報共有を徹底し、チームワークを強化することで、職員は安心して子どもたちと向き合うことができ、その結果、子どもたちへのより質の高い支援へと繋がる。
そして、職員が働きやすい環境を作ることが、長期的に見て、より安定したサービスの提供にもつながると確信している。