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有隣堂×北方謙三さん【youtubeシェア&メモ】
有隣堂のyoutubeチャンネルでめちゃくちゃ面白かった回をシェアします。
作家の北方謙三さんがゲストの回です。
私は北方謙三さんのお名前は存じ上げていましたが、まだ著書は読んだことがありません・・・。
しかし!北方謙三さんのファンはもちろん、まだ北方謙三さんのことを御存じない方でも、というより、誰が見ても超絶面白い動画だと思います!おススメです!
20分弱で、ここまでてんこ盛りで濃密な内容に仕上がるなんて、アンビリバボーです!
下記に内容をメモします。
一部、簡易的な感想も付しています。
※ネタバレ無しで動画をご覧になりたい方は下記以下は読まないで、動画をご覧になられることをおススメします!
メモ+感想
ーーー以下、内容メモ+感想ーーーーー
「◎」は、メモ。
「⇒」は、私の感想です。
◎「檻」を映画化したいと、菅原文太、高倉健、仲代達矢、ショーケン、松田優作ら昭和スター軍団が来訪。
⇒原作者に俳優が映画化の話を交渉に行くっていうのが、昭和の人間熱みたいなのを感じてワクワクしました。
◎ある時から、「書くことは生きること、生きることは書くこと」と思うようになった。
◎傑作というのは無数の駄作を書いていたら自然に生まれるもの。書こうと思ったら一文字もかけなくなる。
⇒これってあらゆる分野でも共通している普遍的真理なんじゃないかなぁと思いました。
例えば、ミュージシャンとかも、名曲を作ろうとして作るのではなくて、作ってみたらのちに名曲だったと分かるのかなぁと・・・。
ビジネスにおけるアイディアとかも似た現象があるんじゃないかなと思いました。
◎潜在能力をどれだけ継続して出していけるかが、書いていけるかいけないかの境目。
◎行間をかけるようになったら小説は書けるようになる。
⇒三島由紀夫がインタビュー「告白」のなかで、自分は余白も塗りつぶしてしまうけれど、川端康成の文章はジャンプするところがあるという話をしていたことを思い出しました。
その意味で、川端康成は特に行間をかくタイプなのかな?と思いました。
(もちろん、三島も行間を認識してはいるが、自分のスタンスとして、あえて行間を作っていないのだと思いました。)
いずれにせよ、「行間」―――つまり、文字としては書いていないが、読み手が推測、推論、想像などから理解できる内容―――という概念に改めて興味を持ちました。
「言い尽くさなくてもイイ」場合もあるんじゃないかなぁと。
個人的には、みっちりと言葉を尽くしたいタイプですが、埋め尽くしすぎるのも時に鬱陶しい文章なのかもな、、、と思いました。野暮というか…。
最近感じていたことと重なるテーマだったので、気になりました。
◎「剣。」という描写について。文章のスピード感の話。
⇒一瞬の出来事を書きたい時に、長い文章を書いていたら、たしかにスピード感を出せないのかもと思いました。
例えば、三国志で戦闘シーンがあったとして、斬り合っているのを「Aが刀を振り下ろすと、Bが避けて・・・」みたいに文章で書いていくとたしかにスピード感が出ないなぁと。
◎書くペース:ひと月で原稿用紙200枚~250枚書いていた。締め切り前は一日20時間机に向かう。
◎ホテル10日間⇒自宅の書斎10日間⇒海の別荘で10日間のローテーション
⇒なんか、プロフェッショナル、一流って感じですね、、カッコいい、、
◎ホテルは40年間借りっぱなし。愛用チェアはコンテッサ。
⇒ホテル側としても、「北方謙三さんが愛用しているホテル」ということで箔が付きそうですね~。ちなみにコンテッサ、調べたらかなり良いお値段でした。
◎海の別荘:もともとマッカーサーの別荘だった。
⇒サラッと仰っていましたが、めちゃくちゃインパクトのあるフレーズですね。。。
◎ウィスキーの飲み方はトゥワイスアップ(水と1:1で割る)
◎愛用の腕時計の話
4つの文字盤がある。一つは日本時間。残り3つは自分がもう一度行ってみたい海外の土地の時刻。
⇒どこを切っても面白い話が飛び出してくるのはさすがですね。。。
おわりに
やはり「有隣堂しか知らない世界」は有益で濃密なコンテンツの宝庫です。
なによりMCのブッコローの喋りが面白い!
あと、ゲストと程よい距離感で接するコミュニケーション技術がすごい!!
なんか、うまいボクサーみたいだなと思いました。
※意:相手が大物だからといって近づかないと、パンチが当たらないし・・・かといって間合いに入るとモロにパンチをもらってしまう・・・。
だけどブッコローは、うまい具合に距離をつめてパンチを入れるんですよね。最後の質問なんてまさにけっこう危なめなテーマ(作家が亡くなられたら、小説が完結しなくなってしまう)なのに、うまく懐に入って当ててますよね。いやぁ、ブッコローすごい。
(もちろん、フクロウのキャラクターという虚像だからこそ成立している所もあるんだとは思いますが、、、)
北方謙三さんにもとても興味を持ち、著書もいずれぜひ読みたいと思いました!