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「厳しさ」が必要なのは、子どもではなく親!?本当の厳しさとは?

子育てにおける三種の神器は「愛」「厳しさ」「信頼」です。この中で「厳しさ」と聞くと「子どもへ厳しく」と思うかもしれませんが、この厳しさは親が自分自身に問われる厳しさのことです。

今回は、子育てで親が自分自身に課す厳しさとはどういうものなのかをお伝えします。


●本当の「厳しさ」は親が自分自身に厳しいこと!

子育てで親が自分に厳しくするというのはどういうことなのかわかりにくいと思います。

たとえば、子どもが欲しいと泣いても、ダメなものはダメと我慢させる厳しさというのは、子どもに厳しさを求めているのではなく、親が自分に求められているということです。親はつい子どもが泣くのに負けてしまいますが、それは自分に厳しさが足りないということです。

また、子どもを感情的に叱ってはいけないと思っていても、つい叱ってしまうというのも自分自身に厳しさが足りないということになります。

子育てでは、親のほうに厳しさの正しい理解が必要です。「私は子どもを厳しく育てています」という場合、実はそれは本当の厳しさではないことが多いです。口数が多く、子どもに厳しく注意して育てるのは、本当の厳しさではありません。

それは、実は言葉の過保護です。親が口やかましくしすぎると、子どもの自立心を奪います。親の言う通りにしていれば楽なので、子どもは自分で考えることを放棄してしまいます。

ぜひ、「厳しさ」の本当の意味を考えてみてください。

●親が変われば、子どもも変わる!

前述した口数が多く、子どもに厳しく注意している親の子育ては、命令口調、否定語、禁止語が多い子育てになっています。「〇〇しなさい」「〇〇はしてはダメ」「〇〇じゃない」など日頃子どもに頻繁に言っていないか振り返ってみてください。

親が口数が多く厳しく叱ってそだてると、子どもは怒りっぽく育ちます。すぐにかんしゃくを起こしたり、怒りを内に溜めて、外に出た時によその子に発散したりします。

小言の多い親は、子どものすることをいちいち制限しがちです。子どもはそのため、まっすぐ、すくすく育つことができず、親がしつけようと小言を言うほど、親の言う反対のことをするようになります。

もし、子どもが反抗的で困っているという人がいたら、命令口調、否定語、禁止語で口数が多くなっていないか振り返ってみてください。もし、口数が多いなと思ったなら、それをやめて子どもをそのまま受け入れ、命令するのではなく頼むようにしてみましょう。

親が変わると子どもも変わってきます。命令口調などをやめてしばらくすると、子どもの反抗も和らいでくるでしょう。親も子どもをそのまま受け入れることで、落ち着いて子どもを見ることができ、親子関係も良くなってきます。

親はなかなか子どもに対する態度を変えられないものです。そこで必要なのが自分自身への「厳しさ」です。つい小言を言いたくなるのを我慢するという自分への厳しさが必要になってきます。

もし、自身を振り返ってみて、命令語、否定語、禁止語が多いなと思ったなら、少し自分に厳しくし、自身を変えるよう努めてみてください。親子関係が良好になると、子育てもより楽しくなることでしょう。