就学前からできる!あそびながら処理能力を身に着ける3つの方法
子どもが3~5歳ごろになると、「まだ未就学児だし、のんびり過ごそう」と思いつつも、周囲に字が読めたり、簡単な計算が子が出てきたりすると「何かしたほうがいいのではないか」という迷いが生じたりするものです。これからの学校生活、そして社会生活を送る上で誰もが避けて通れないのが処理能力を身に着けること。今日は、あそびながら処理能力を身に着ける方法を3つご紹介します。
●“のんびり”もよいけれど…避けては通れない処理能力
子どもたちはいずれ、勉強の場である学校へ、そして社会へと出て行きます。それぞれの環境の中で、求められることはいっぱいあります。
学校では、時間内に解答を余儀なくされる試験が繰り返されますし、社会に出れば、期限内に企画書を提出しなければならなかったりと、さまざまな条件下で、与えられた課題や仕事をクリアしていかなければなりません。「時間をかければ、できるんだけど…」では、通用しない場面に遭遇することになりますよね。 処理能力をアップするというあそびの取り組みは、そうした将来への絶対的に必要な要素ととらえてください。
“のんびり”は確かに個性ではありますが、勝負どきにきちんとこなせる能力は、小さなうちから養っておきたいものです。
そこで、あそびながらにして処理能力を身に着けることができる方法を3つご紹介します。
●すぐできる!処理能力を身に着ける3つのあそび
1、計算あそび
お子さんが10までの数字を書けるようなら、「100マス計算」にトライしてみましょう。タテヨコに10個の数字をランダムに足した数字を書き込んでいくというあそびです。処理能力アップのためのポイントはスピードです。理想としては6歳くらいまでには100問の計算を、2分を切るスピードで完成することを目指します。
2、迷路あそび
右か左か、選択しながらゴールを目指す迷路は、「思考」するあそびです。迷路を情報処理アップのために活用するなら、“全体像をまず見る”というやり方がおすすめです。
「さあ、よく見てね」と5秒程度、迷路全体の仕組みがどうなっているのかを見せます。限られた時間の中で、子どもはさかんに情報収集を試みているはずです。イメージ脳である右脳がフル回転している状態といってもいいでしょう。
通常のやり方だと、どうしても目先を見てしまいがちですが、全体像を捉えることによって、ゴールという目的意識がはっきりとしてきますから、情報の処理の精度も上がり、かかる時間も格段に少なくなるのです。
全体を見る→ゴールへの意識を高める→分析する→情報を処理する。この流れを意識して、繰り返しあそびましょう。
3、豆つかみ、積み木
積み木を10個積む、豆を10個お箸でつまんでお皿に移し替えるといった身近な素材を使うのもよいでしょう。ただ、積み上げたりするだけではもちろんありません。親子や兄弟でどちらが早く処理することができるか競ったり、制限時間を決めて、その時間内に完了できるかを試したりしてみましょう。
ゲームのように楽しみながら処理能力アップを目指せますよ。
処理能力を高めるこれらのあそびの最大のポイントは、親の関わり方です。やる努力、できたという自信。この意欲を高めていくような声かけを心がけてくださいね。