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子どもの考える力を育む秘訣は“家庭”にあり!?
日本は大変な教育国であるといわれています。けれども教育の内容となると、あまり高く評価されるものではなさそうです。
有名校へ入学させるための詰め込み主義的な勉強、暗記中心の自主性の乏しい学習法、それが日本的学習法です。
学校時代をこのような学習法で過ごす結果、社会に出てから、人の模倣は上手だけれども、独自の発想でものを考え出すのは非常に下手という人間が育ってしまっています。
学校を出てから、自ら考えなければならない場面で苦労した、というお父さんやお母さんもいらっしゃるかもしれません。
では、子どもの考える力を育てるにはどうしたらよいのでしょうか?
●日常の生活すべての中に、考えるという精神を
子どもの考える力を育てるにはどうしたらよいか。そのヒントはユダヤ人の家庭の様子にあります。
世界的にもノーベル賞の受賞者が多いユダヤ人。ではなぜユダヤ人が多くのノーベル賞を受賞するのでしょうか。その理由のひとつは、ユダヤ人の親が日常よく考えるので、それを見て育ったユダヤ人の子どもたちは自然に考えることを子どもの頃から学んでいるからだといわれます。
例えば、ユダヤ人の親は毎日の食事の献立をとてもよく考えます。1回1回の食事をどのように考え工夫をすれば、見た目に美しくおいしく食べられるか、いつも研究しているといわれます。
もちろん、親の料理精神からだけ子どもたちが学ぶのではありません。ユダヤ人の日常の生活すべての中に、考えるという精神が入っているのです。
このように、子どもが小さいときに家庭の雰囲気の中に考えることを重んじるという精神があることが非常に大切です。
●ときには学校の評価より大切な家庭の評価
ユダヤ人の日常からも垣間見えるように、子どもの独創性を養う、考える力を育てるということができるのは、家庭であることがよくわかります。
子どもに知識を与えるのは学校ですが、子どもに英知を与えるのは家庭です。
ときには、家庭の評価は学校の評価より大切にすべきです。
学校の評価はひどく悪かったけれど、家庭での子どもの評価が良かったために、子どもがよく伸びたという例は非常に多くあります。
たとえば誰もが知っているエジソンやアインシュタインもそう。彼らは学校での成績が非常に悪く、いわゆる劣等生でした。学校では丸暗記が強いられ、詰め込み主義の教育が行われていたけれども、エジソンもアインシュタインも、そのような教育とは肌が合わず、自分で考えることがむしろ好きだったのです。
学校や先生は彼らを劣等生として見ていましたが、親は違いました。彼らの親は我が子を才能のある子どもとして立派に育てました。家庭では最高の評価が与えられ、生きる自信が与えられていたのです。
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このように子どもを学校の成績で評価してしまわずに、子どもの個性、本性を見てそれを家庭で引き出す働きかけが大切であることを学びましょう。
子どもの個性に目を向けて、それを評価してあげると、自分で目標を見つけて学ぶ子、独自の考えを育てる子が育つのです。