実は難しい「間違い探し」!3つのステップで識別力・観察力アップ
2つの絵を見比べて違う部分を探す「間違い探しあそび」。好きなお子さんも多いものです。実はこの間違い探しをするためには、高度な識別力や観察力が必要です。今回は、これらの能力を鍛える3つのステップをご紹介します。
段階的に「違い」を理解して、間違い探しに取り組んでみよう!
ささいな違いに気づくためには、「識別力」や「観察力」、「集中力」といった能力が必要です。
同じように見えて実は違う2枚の絵を見比べて「違い」を探す「間違いさがし」は、それらの能力が総合的に必要で、じつはとても高度なもの。小さな子どもには難しいあそびです。
しかし、こういった能力は、物事の理解力を深めていくために、子どもにもぜひ身につけてほしいですよね。そこで、このような能力を段階的に鍛えていけるよう、あそび方を3つのステップでご紹介します。
ステップ①見た目の違う同じものを認識する
幼い子どもの場合、まずは絵本やカードで「これが犬だよ」と教えます。しかし、散歩の途中で会った犬が絵本やカードのなかにいた犬と同じであるとは認識できていません。大人からの「犬が来たよ、かわいいね!」といった言葉がけがあって初めて、実物の犬という存在を認識していきます。
ステップ②「違う」ことを認識する
次は、同じではない、つまり「違う」ということを認識する段階に進みます。たとえば、犬と猫のカードを並べて、「犬のカードと同じものはどれ?」と聞くと子どもは選ぶことができますが、「犬のカードと違うものはどれ?」という問いかけに変わった途端に迷ってしまいます。「同じではない」ことが「違う」ということを教えながら繰り返しあそんでいくと、犬と猫の違いや、同じ犬でも犬種の違いがわかるようになってきます。
ステップ③複数の「違い」を理解する
さらに次の段階は、「組み合わせ」です。たとえば「色」と「形」という2つの因子を組み合わせながら理解することができるようになります。「丸くて青いのはこれ」「四角くて赤いのはこっち」という具合です。スムーズに理解できるようになったら、因子を3つ、4つと増やしていってみましょう。
紹介したようなステップを踏んでようやく、「間違い探しあそび」に取り組むことができます。色や形、大小の認識ができるようになるあそびをたくさん経験することが大事です。間違い探しが最初からできなくても焦る必要はありません。理解が浅い段階に戻って、繰り返し気長に取り組んでみましょう。
2月も中旬になりましたが、まだまだ寒い日が続いています。お家あそびの1つに「間違い探しあそび」も取り入れ、親子で間違い探しを楽しんでみてはいかがでしょうか。