見出し画像

支援会社からスタートアップにきて2年半強。今日も最前線ではたらくマーケターに向けて、学びの共有と書籍とラップソングの紹介です📖🐿️🎤

今日も、「おやつと世界を面白く。」。この旗印の下、スナックミーのマーケティングを頑張っています。

前職のトライバルメディアハウスからスナックミーにきて2年半経ちます。濃い2年半でした。

その過程での学びの記録と、noteというかたちにすることで誰か(特に若手社会人やマーケティング畑の方)の参考になったらいいな、という思いで書いています。

また、このnoteを読んでスナックミーでマーケティングに携わってみたいなと思う人が一人でもいたらうれしいなと思っています(もしご興味あればお気軽にYOUTRUSTXからお気軽にご連絡ください!)。

ちなみに今スナックミーは直営店3店舗でスタンプラリーをやっていて、今日はこのnoteを書くと決めていたので行きませんが、明日行きます。楽しみでしかたないです。

なお、ここで書くことはブランドおよび企業としてのスナックミーのスタンスとは一切関係ありません。

ではまずは学びから。最初の4つは一般的なメンタリティで、最後の2つがマーケっぽいかもしれません。


学び

①前しか向かない(反省はする)

入社して一番最初に服部さん(スナックミーの代表)から言われたのは「正解を探すのではなく、正解にするくせをつけてください」でした。

入社して半年から1年くらいの間は、施策の結果に一喜一憂していましたが、今は、今日の勝ちをもっと大きくすること、今日の負けをもっと大きい勝ちで取り返すこと、それしか考えなくなりました(そういう反省はめっちゃする)。

②KPI(KGI)から逃げない

この指標と向き合うのは怖いなあ、オープンにするのは怖いなあ、というKPIに向き合う。指標でいえば「売上」「購入数」「新規会員数」のような誰がどう見ても重要と思えるもの。

最初はビクビクしたり、目を背けたくなるものですが、毎日毎日そのKPIを追っていると自然にアイデアが浮かんできます。

どれだけ積み上げても達成指標に影響しない中間指標は捨てる、どの中間指標が達成指標に影響するかを検証する、中間指標と達成指標どうしの関係を極力シンプルに構造化する、できない理由じゃなくてできる方法にフォーカスする、KPIのオーナーが達成できる(したい)と思えない指標はすぐに変える(ブレイクダウンしたKPIのオーナーそれぞれが自分ごと化できる指標にする)、というのは何においても大事。

③失敗は挑戦の子ども。大切に育てる。

「失敗」という定義にもよりますが、自分ができないことや、会社として経験のないことに挑戦したら、必ず失敗します。

失敗すると、この方法じゃない、こっちの方向じゃない、ということがわかります。これを繰り返して選択肢をどんどん絞っていき、この方法で失敗するはずがない、という限界まで成功の確率を高める。

挑戦した産物としての子どもを大切に大切に育てて、大きな成功を迎える。想定以上の結果を迎えたときの達成感は何物にも代えがたいものがあります。

ちなみに、「失敗を歓迎する」と公言する人が眉をひそめるくらいの失敗がちょうどいいと思っています。

④とにかく手を打つ

スナックミーではいろんな事業や施策を日々やっています。僕もそのモメンタムに振り落とされないように頑張っています。

幸いマーケティングという役回りだと施策がどこに影響したかが見えやすいので、ああ、こういうところにも効果があるのか、という発見が日々耐えません。

その発見は、いろんな事業や施策をやっているからこそわかり、何がどこにどう効いているのか、ということをより深くわかっていると、さらに打ち手の精度が上がります。

⑤平均に回帰する

ちょっとだけ専門的ですが、平均回帰の法則というものがあります。

近い言葉でいえば「相場」というもので、マーケ施策に限らず、世の中のあらゆる活動にはだいたいの平均値があり、回数が少なければ結果に差が出ても、たくさん回数を経ると平均値に収まっていく傾向にあります。

いわゆる「相場感」を持っておくと、意思決定のスピードと精度があがります。

特にKPI達成のための計画を練るときはこの平均回帰の法則が非常に役立ちます。一定の確率で当たる施策を最低限の当たりが引ける回数分実施し、その勝ち負けの幅と確率を見込んでおくと、一喜一憂せずに済みます。

⑥サステナビリティとスケーラビリティ

支援会社から事業会社に籍を移して得た視点として大きかったのはこれです。

一回だけそこそこの当たりが引ける施策よりも、何度か失敗してもチューニングして当たりの確率を上げて、継続できるのであれば、そういう施策のほうが好ましい。

また、一回当たってもそれが10倍、100倍と規模を大きくできるのか、来月も来年も、施策の賞味期限はいつまでなのか、継続している施策でもいつ市況が変わるかわからないので、常にいろんな施策を実施しておくことが大事です。

まだまだたくさんありますが、抽象化するとこんなものでしょうか。

次はマーケ系のおすすめの書籍です。

書籍

①『売上の地図』

これは前職の代表である池田さんの著書です。

究極的には今この瞬間も売上の地図は塗り替えられており、池田さんも言っていますが、能書きだけわかっていても仕方がない。

ただ、どこに当たりがあるか、落とし穴があるか、というのはある程度わかっておかないと、目的地に到着するまでに息絶えてしまうので、コンパスとしておすすめです。

理論をまとめた本も、実践的な施策をまとめた本も世の中にたくさんある印象ですが、理論から実践までをつなげる稀有な書籍。

②『戦略ごっこーマーケティング以前の問題』

腹落ちしてすべてを理解するのは決して簡単ではない内容ですが、この内容を理解しようとすると、必然的に何がファクトで何がハイプかわかるようになる(そういう視点が育まれる)し、マーケティングにおける重要な法則を押さえることができるので、わからなくてもいいからとにかく読み通すことが大事だと思っています。

情報量の密度がすごい。名著。

③北の達人ラジオ【マーケティングキングダム】公式チャンネル

書籍ではなくYouTubeチャンネルですが、すごく濃い学びを得ることができます。この濃さの学びを費用なく享受できる贅沢さ。

上記の①や②、木下さんの書籍を読んでいると、ここでお話されることが構造でイメージできるようになるので、学びが段違いだと思います。

次は自分を助けてくれたラップソングです。

ラップソング

①『TOKYO DOME CYPHER』

我らが川崎の雄、BAD HOPのラストアルバムのリードトラックです。
好きなラインを抜粋します。BAD HOPではBenjazzyさんとYZERRさん、Barkさんが好きです。

無謀な挑戦
勝つ前提なんだったら
つまらねぇレース
前人未到
人生をかけて歴史残すゲーム
(YZERRさん)

売人もくれねえ
結晶は光る血と汗
苦悩と成功を交換
ただの寝言なんかじゃ終わらねえ
(Barkさん)

熱いなあ。

②『AREA AREA』

日本のヒップホップを代表するクラシックから抜粋します。MACCHOさんのリリックは腹にきますね。ジャケが良い。

時間が過ぎてくこと確か
俺なりの言葉しか
ホンモノな奴は認めねぇだろ
だって宇宙で俺は 俺だけだしな

ミレニアム超えて
ちょうどステージⅠ
立ち上がる ゴングが鳴る
コースは大凶から大吉
前進 毎日 無い道
前進 毎日 無い道

③『THE BEST IS YET TO COME』

むかし、取引先の方のZIPファイルのパスワードがいつも「illbosstino」でした。当時はただおかしかったけど、今なら熱い抱擁を交わせそうです。

この曲は徳谷柿次郎さんのnoteで知りました。たまたま知人と晩ごはんに行く途中、Twitterのタイムラインで見かけて、Spotifyで探して、市ヶ谷駅のコンコード歩きながら聴いて、食らって、その後パスタ食らって、その晩を堺に僕の人生は大凶から大吉になりました。

環境に負け続けた10代、言い訳ばっかりしていた20代、やることばっかり考えていた30代、そしてこれからじっくり腰を据えて土地に根を張るであろう40代。人生は絶望したくなるほどに長い。あと40年もある。

その9割がしんどくとも、1割の絶対的な幸福を噛み締めよう。孤独に飲み込まれないように、生きるために不可欠な共同体を得るために根付く。どこにでも逃げられない環境を強く意識しながら、どこでも暮らせるようになろう。どう生きるかよりも、どう死ぬか。承認欲求を蹴飛ばして、想像力のない世界に中道の提案をこれからもぶん投げ続けたいと思う。

極端な価値観に甘えず、ど真ん中の言葉で。ひとりひとりの言動に環境が生む影響を考えて。地道な横歩きから見えてくる経済非合理性の果てにある文化の種蒔きを信じていきます。おれたちの世代がやらなきゃいけないことがあまりにも多すぎる。ゆっくり、やるぞ。

出典はこちら👇️

さいごに

このnoteの特に後半は個人の趣味が全開になってしまいましたが、とにかくスナックミーは素晴らしいブランドだし、毎日楽しく働いています!

スナックミーでマーケティングやるのいいかも?と思ってくださった方がいたら、ぜひこちらからご連絡ください!

本当にありがとうございます。いただいたサポートは音楽文化や食文化などの発展のために使わせていただきます!