サラダチキンのアマタケ-マーケティングトレース
今回のトレースはサラダチキンで有名なアマタケです。現在、日本では肉の中で一番、鶏肉が食べられているそうです。
たしかに…自分もよく食べてるかも。
早速、マーケティングトレース(筋トレ)していきます。
まずは岩手の鶏肉メーカー「アマタケ」のアイデンティティーがどうやって確立されたかを紐解く為に、時代分析をしていきます。
先代から続く3つの「挑戦」
1つ目の挑戦は消費者の健康を思い、無薬飼育するという健康への挑戦。岩手県という自然に恵まれた立地をいかし成功させる。
2つ目の挑戦は海外鶏と国産鶏のブレンド鶏を作り出す味への挑戦。無薬飼育の難易度が更に上がる中、「南部どり」を作り上げる。
3つ目の挑戦は震災後、結束した社員に感謝の気持ちを込めて、組織への挑戦。“社員の幸せを徹底的に追求する”という戦略の通り、3,000万円かけて工場の社員休憩施設をリニューアル。「いいねボックス」の導入で、感謝を伝える仕組みづくり。
この企業は先代から続く「挑戦」が企業文化になっており、特に商品開発において力を存分に発揮している印象を受けました。
ひと手間の挑戦が数倍の売上を生み出す
サラダチキンの皮を捨てるアイディア以外は、内から外へ生み出す商品開発が多かったかと思います。
合鴨焼き肉、鳥しゃぶ、片手で食べられる手羽元など…
こんなのあったらいいなぁというより。こんなの出来ますよ!の視点で挑戦して顧客、ニーズを掴みにいく姿勢。イノベーション文化が浸透。
「挑戦」=「イノベーション」
リスクが高い行為になる場合もあるかと思いますが。こういったリスクを恐れない挑戦を社長自ら率先して行い、挑戦文化が浸透してる企業だからこそ、ヒット商品を生み出し、勝ち残っていけるんだと思いました。
所感
おそらく誰しも感じている事ですが、ここ数年のデジタル全般のテクノロジーの変化は目覚ましく、変化出来ない企業、人材はどんどん置いていかれています。改めて、リスクを恐れず挑戦し続ける事が、一番勝ち残っていける道なのだなと感じました。
余談ですが、サラダチキンっていうネーミングいいですよね。サラダではないのに、ヘルシー、ダイエット、健康を訴求できてる気がします。違う商品名ならこんなに認知されなかったと思います。こういう所も売れるひと手間ですね。