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被告の果たした役割は求人サイト作成!〜海外への売春斡旋による職業安定法違反事件〜

海外で売春をさせるために日本人女性をあっせんしていたとして、警視庁が男たちを逮捕していた事件の公判が東京地裁(友重雅裕裁判長)で7月18日、被告人質問があった。東京都府中市の、会社役員大原洋介被告(44)、自営業の田中康博被告(63)の2人が証言。ともに起訴事実は争っていない。検察は懲役2年を求刑した。

今回の配信では田中被告のやりとりを取り上げる。

起訴状や冒頭陳述によると、臼井良夫被告(54)=公判を分離して審議=はオーストラリアの売春店の店長もしていた。臼井被告は専門学校を中退後、職を転々として、ホストで働いていたこともあった。2013年ごろから紹介業をしていた。オーストラリアやカナダ、アメリカで売春グループのエージェントとして働いていた。大原被告は高校中退後、ホストでボーイとして働いていたこともあるが、逮捕時はスカウト業をしていた。田中被告は高校卒業後、一時、会社員をしていたが、スカウト業をするようになった。

3人はLINEやWeChatを使って、日本国内で業務を行っていた。応募してきた女性や紹介された女性たちと連絡を取り合い、出入国時に売春目的と思われないように、注意事項の確認も行っていた。起訴に関連する女性は4人。求人サイトのQRコードから応募したり、サイトを閲覧して応募してきたり、スカウトによって紹介された女性がいた。

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