No.188 「ラグナクリムゾン」第75話備忘録
暑い! 忙しい! よって手短にさっさとまとめる.
1. 公開訓練の概要から
まず日付の確認から.
4月10日 ラグナ一行 アメン到着
5月3日『ルギア銀鉱襲撃戦』
5月5日午後2時 ラグナ アメンで目覚める
5月8日 銀剣の聖人部隊 公開訓練
また例によって結構な過密スケジュールだが, とりあえず今回の話に関連することでいくと, 銀装兵団の一団がラグナ達に合流してから1ヶ月経っていないことがわかる. 実際には4月10日以降も色々イベントはあったので, 恐らくどんなに長くとも4週間は経ってはいまい.
で確認できる参加者, 見学者は
銀剣の聖人 ラグナ (+スライム, キメラ)
預言者 オルゴール
網の聖人 ギュスター・ノア
時の聖女 カルラ5人
一等神民 リ・ルオシー
銀剣の聖人部隊員 18人
である.
オルト-タラ戦直前の銀総兵団員の数は350人(うち戦闘員は200人?)だったから, ここで確認できた部隊員が全員元銀装兵団員だとすると, ここに
スターリア
シン・カトラス
ナサレナ
ヘゼラ
マジョルカ + 魔法士団
を加えて, 30人いるか, いないかだと思われるので, 生き残りはやはり少ないようだ(むしろあれほどの激戦を経てそれだけよく生き残ったと思うべきか).
2. ラグナ流操気術から
次いでラグナ流操気術関連. まぁ, 「HUNTER×HUNTER」(ジン)のパクりっぽい場面もあるんだけど(14巻の表紙裏にもネテロパロがあったし), ラグナの操気術が思ったより深くて驚いた. よくある単純な身体強化だけではなく, 気による身体の操作プログラム的な使い方が別にあるということなのだが, ただこれに関してはスターリアによる「妾流」操気術が正に伏線だったことがここで判明する.
恐らくは手足のないスターリアが外付けの鎧, 装甲を動かし体を動かした技術を, 外付けのパーツではなく, 自身の肉体に対して適用するという感じなのだろう. 実際, スターリアも浮いていたし, 飛翔術もラグナだけが知っている特別な技術というワケではないらしい.
ただ, ルオシーがラグナ流操気術を知らず, 飛翔術に驚いている(天才だ!)という点には引っかかる. つまり太陽神教は, ルオシーの師であるハクレンを含め, これらの操作プログラム的な気の技術を知らないということである.
では, ラグナはこれを独学で身につけたのか? てっきり未来ルオシーあたりから基礎を習った(『教わったのは主に気の扱い方だから』)と思っていたのだが. 未来ルオシーはこれを知っていたのか? あるいは知らなかったのか? この辺の喰い違い(一種のタイムパラドックス)も気になる.
あとここで
「オレは自在に飛べるようになるまで10年以上かかった」
とナチュラルに言っているけど, コレをこの場で言っていいのか? 何気にラグナ(というかクリムゾンの)トップシークレットなのではないか. そしてあの場でこの発言を疑問に思う者はいなかったのか?
これを言い出すと, 以前指摘したように第68話の冒頭でオルゴールがアイクの前で
「この時期にあの場所から銀彗星の破片が見つかったことなどない」
と言っているので今更なのだが, 結局ラグナ達はどこまでの情報を回りに明かしているのかがわからない.
3. ギュスター・ノアとオルゴール
意外な組合わせにも感じるが, ただ他の聖人, 聖女のメンツだとまともに会話が成り立たなさそうなのでその意味では順当.
とりあえず誤植を指摘しておくと, オルゴールの
「半年以内に咆哮の血族の側から」
の「側」が「がわ」ではなく「そば」とルビが振られている(ちょっと信じがたいミスですね).
で, 一番気になるのは
「そもそも銀剣の聖人を滅竜導士に推してきたのもお前だ
翼の血族が滅ぶ7日も前にな」
一応確認しておくと, 翼の血族最終決戦が太陽暦498年3月14日で, その7日前ってことは, トロワ戦(3月4日)の後, 王都セレスビエラでのアルテマティア戦(3月8日)の前ということになる. この時点でクリムゾン様は既にラグナを滅竜導士に推薦していたのか. 確かにオルト-タラ戦, 9秒の死闘後の3月12日にカルラに出会った時点で「随分手際がいいな」と思ってはいたのだが, オルゴールが事前に情報を流していたとすれば頷ける.
ともかくクリムゾン様は翼の血族最終決戦前に, 今のように翼の血族を狩れた後の想定もしていたということか. でも3年月に引きこもろうとしたりしてたから, あくまでオプションの一つとして先手を打ったというわけか.
4. 復活のキメラ
『キメラッ! 復ッ! 活ッ!』
翼の血族最終決戦からカウントすると, 大体二ヶ月近く能力を失っていたわけか. でもこれは何故力が戻ったのか. 時間経過? 時間経過だとするとこの5日前にはまだ力が戻っていなかったわけだから, 時間と共に回復するというよりは, 一定時間経過後にいきなり復活したということか. 問題は時間経過ではなく, 何らかの理由, きっかけがあった場合の方だが, その原因については今のところ心当たりはない.
で, マジョルカをはじめ銀装兵団の魔法士団が何故か脱走していたことが判明. これは何故? そしていつなのか? 翼の血族最終決戦前か? 仮に原因がスターリア達を追いかけたのだとしたら, 翼の血族最終決戦は1日もかからず終結したのだから, 魔法陣で転送直後に後を追いかけたということになる. でもそれなら翼の血族が滅んだことを知れば, 戻ってきてもよさそうだが, 脱走者扱いされることを恐れて戻ってこないだけなのか. それとも何か別の理由, 目的があるのか? 何もわからん.
あとこれらに関連して気になるのが, ラグナがアイクとこの話をした直後にレオの消息を追った回想が1ページ挟まってから, キメラに頼んだのがレオの探索ではなく, 魔法士団の探索だったことである. これは何故か? アイク達に気を使った? レオの探索は既にクリムゾン様に頼んでいたからもう一度キメラに頼む必要が無いと判断した? どっち?
というわけで謎が無駄に増え, ルオシーが逆なろうムーブ「私もう飛べました」(天才だあああ!!!)をかました小休止回でした.