No.226 「ラグナクリムゾン」第79話備忘録
0. はじめに
有休を使って, 1日早く実家に帰省してきた. とりあえず今日の大掃除は終わったので, なんか仕事のメールが2, 3届いているがそれは無視して, 出かけるまでの1時間の間にラグナクリムゾン第79話(短いし)の備忘録を書くことにする.
1. VS バグラム Round 1
4ヶ月あったけど「銀彗星の欠片」から作ったラグナの新武装はまだか(武器が前回と変わっていない). ということはスターリアはまだ起きてないんだな. 4ヶ月(4月からカウントすれば半年)あったのに太陽神教でも起こせないってことは, 起きないのはワンチャン「魂」絡みの問題(つまり医療問題ではない)だったりする?
あとわからんのは
「ここでバグラムは何故ティーナちゃんにラグナに重力をかけさせなかったのか」
ってこと. てっきり重力3000倍狩竜閃の意趣返しをこの場面ですると思ったのに. 自軍被害も甚大になる可能性があったから? でも斥力ならともかく重力の壁で防御ってなんだ?
で, ハッキリ言ってしまうが, コレ色んな意味で某「BLEACH」の
更木 VS グレミィ
のオマージュだよね. 小林大樹, 「BLEACH」のアニメでも見てんのかなぁ. 私, 「BLEACH」 ってあんまり好きじゃないから, そうだとすると若干モヤる.
実際, 以前書いた note
でも
『また「ラグナクリムゾン」の「バトルエンタテインメント」的側面(?)を強調してか, 「BLEACH」との対比をするケースもあるようだが, これらはかなり遠いと思う. 似て非なるもの(私に言わせれば「まるで別物」)と言ってよいだろう. 実際, Section 1 で述べたような『標語』は「BLEACH」には全く当てはまらない(そういえば, ヨコオタロウが一時期「ジャンプ漫画を読め」と言われて(?), 読んだのが『当時やっていた「BLEACH」と「ハンター×ハンター」だった』という類の逸話もあったような気がする).』
と言ってるし.
でも別で「ワンパンマン」も若干入ってる気がする. まぁ, それもわかる. もっと細かくみると, 「ダイの大冒険」でダイがダイの剣を初めて抜いて, 大地斬(以前, 狩竜重閃を大地斬に喩えた私はやはり正しかった)で岩鬼城を斬ったオマージュにもみえる.
だから, ヨシッ!(何が?)
ただ, これを
太陽神教 VS 咆哮の血族
の Round 1 でいきなりブッ放って,
・現在のラグナの戦闘力描写
・後述するバグラムの能力の欠点, 限界
・太陽神教, 咆哮の血族ともに切り札をいきなり晒す(最強カードは問答無用で最初に切る)
という描写を同時にして, 最終的に短い1話の中でさっさと総力戦に移行してしまうあたり, (情報処理の)圧倒的なセンスの良さが光る. ここら辺の抜群の感度の良さが
「流石は小林大樹」
といったところ.
2. 銀気闘法, 及びバグラムの弱点
で, 場面は少し遡り, 桐生君の事前レクチャー(報告)のシーン. へぇ, 桐生君, バグラムにはタメ口なんだ. やはり2代目の新参竜王よりも, (フェルビゴートを除くと)最古の第2位階の方が偉いってコト?
その桐生君をして
「銀気の怪物」
「雷爪竜が敗れたというのも頷ける」
と言わしめるラグナだが, 同時に
「しかし, 私にとっては雷爪竜より遥かに楽な相手だった」
とも評している.
これにも確かに頷ける. 以前の第71話の備忘録
で私も
『しかし強い. これはタラテクトラ系統の強さ. 更に今回は戦闘, 戦争のプロが, しかも自力も強いという完全正統派的な強さでスキがない. 厄介極まる.
(中略)
ただ, ウォルテカムイやタラテクトラと違い, 武とか技という感じがしない. 実際, 機竜は機装という形で元からの装備を適宜使用しているのであり, 文字通り精密な(AI搭載)迎撃兵器や基地を相手に戦争をしている感じ. これが機竜の大きな advantage なわけ(最強というのもわかる. 最強というのはある意味で「武の極致」とは対極にある正にこういうタイプの理不尽な強さだよ)だが, あるいは「武の極致」に対してはこのスタイルが何らかの disadvantage になる場面が起きて, そこからどうにかするしかないのかもしれない(それぐらいしか対処のしようがない).』
と評したが, そもそも論として, 銀気闘法は対異能特化戦法だから, 超化のように基礎戦闘力もハネ上げているとはいえ, 対物理でそれを上回られると普通に負けるのはそうだよね. だから未来ラグナも桐生君に勝てなかった可能性もあるわけだし, 何よりギルゼア様とは銀気闘法は相性悪そう.
で「銀英伝」で言うところのヤン・ウェンリー戦法(物理最強)ですよ. これなら
『「アルテミスの首飾り」が鉄壁でも無問題(何なら逆にイゼルローン要塞だって, 最初からガイエスブルク要塞をぶつけられてたら, 落されていただろうし)』
ってワケ.
バグラムも桐生君の助言に忠実に,
「対魔力戦では殺す事は至難」
と判断し(銀剣の聖人に直接言葉を掛けたとて致命的な結果は起こせまい), 「世界」に働きかけ, パワーをメテオに.
ここで今や懐かしい
「世界よ--」
のフレーズですよ. アルテマティアといい, 魔法発動に「世界よ--」の詠唱を挟むのは世界魔法と関係あったりする? 多分, あるんだろうな.
そして赤木しげるではないが, 「その世界とやらは随分マヌケだな」. 何故, ラグナを確実に殺せるようなもっと大きな隕石を落とさなかった? ラグナが「世界」をダマしたのか? あるいは「世界」が読み違ったのか?
多分, バグラムの能力の限界が一番ありそうなセンかな. より細かくそれが魔力の制限による限界なのか, 能力そのものの限界なのかは少し気になる. 最終的には仮に「世界魔法」を発動したとしても, 同様の限界が存在する(だから手順をちゃんと踏む必要がある)ことを示唆する伏線の類かな.
あと先程は「BLEACH」のグレミィをあげたけど, 厳密に言うとバグラムはグレミィ, あるいは「禁書目録」のアウレオルス(「銀気闘法」を対異能特化戦法繋がりで「幻想殺し」に比すならば, ラグナ VS バグラムはむしろこちらと見る方がより適切か?)みたいなヤツじゃなくて, 「空の境界」のゴドーワードなんだよね. 前者だと大体最後は術者の心が折れて(自身の敗北をイメージしてしまい)敗けるのがパターンだけど, 「空の境界」でもゴドーワードに死神(両儀式)は結局勝てなかったからな. 「ラグナクリムゾン」では最終的にどう決着がつくのかは興味がある(なんか今回もフィニッシュブローはラグナではない気がするけど).
3. 今後の展開もといテンポについて
で, 総力戦展開ッスか. まぁ,
「初っ端に互いの切り札を切ってから, 殺しきれずに膠着状態になってからの総力戦展開」
は自然だし, アイク達やルオシーの修業のお披露目もしなきゃならんからそういう意味でもお約束なんだけど, テンポ大丈夫かな. オルト-タラ戦の時みたいに3巻分使ったりしない? 太陽の聖人殺人事件等諸々のイベントを考えると理想は1巻(半年)以内(2巻は絶対ダメ)くらいなんだけど...
まぁ, 今の小林大樹なら大丈夫か.