No.217 兵庫県知事選挙2024雑感

0. はじめに

感無量. ただただ感無量.

遂に… 遂にこの日が来たか…

一体この日をどれほど待ちわびたことか!

「負け続けの私だが……今度は私の勝ちだ」

(そういえば「エースコンバット5」からももう20年か. こんなに気持ちよく「The unsung war」を聴ける夜も, 人生にそうはあるまい)

何はともあれ, まずはとりあえず一言.

おめでとう! さいとう元彦知事!

そして兵庫県民達に敬礼! 君たちは英雄だ! 大変な功績だ!

君たちは比喩ではなく文字通り歴史を, 世界を変えたのだ!

これは恐らく戦後史上初の偉業, 奇跡として, 歴史に刻まれることになるだろう.

1. 時代のうねり

 思えば私がこのテの話をチェックしだした郵政選挙から実に19年. 真実の声は常に届かず, 我々はいつも負け続けてきた.

「次こそは… 次こそは…」

と思いながら, いつしか諦観するようにもなっていた. 10年前に

「安倍晋三こそが戦後レジュームそのもので, アレは何も成しえない」

と自民党を見限った時からは特に.

 それからこちらの方面に関しては定期的なチェックはしていたが, 別段期待は無く, 何一つ面白味はなかった. しかし今年になって流れが変わる. 思えばこれが今回の奇跡の予兆だったのだ.

 最初は言うまでもなく都知事選. 多くの人は石丸何某を思い浮かべるだろうが, 私はただただ暇空茜にだけ注視した. 選挙戦(まして都知事選なんて大舞台)で

 選挙が面白いと思ったのは, 平成24年の衆議院選以来実に12年ぶりだったが, 暇空茜に関してはあの時よりずっと面白かった. おかげでこれ以降全く触れていなかった(触れる気も起こらなかった)政治ネタに note で触れるようになったくらい個人的にも転換点だった.

 次いで9月の自民党総裁選である.

 進次郎をコカし, 河野太郎の政治生命を絶ち, そして自民党を真に終わらせた. 高市が最後のチャンスで, せっかく国民がその御ぜん立てまでしてやったというのにそれを自ら捨て去った(恐らく今後自民党はかつての社会党と同じ命運を辿るだろう).

 だがここで既にオールドメディアに対して, 我々の優位性が既に見えていた. で無ければ高市があそこまで善戦はしなかっただろう.

 その流れを引き継いでの第50回衆議院選挙. 

分析は note の方でしているが, 私はここで決定的なモノを感じた. つまり面白かったとはいえ, オチは予定調和的だった都知事選, 自民総裁選と異なり, コレは明確に予定調和とは違う結果が出た. 

 その直後, 間接的とはいえ, アメリカ大統領選でのトランプ再選があった. こちらはある意味で順当な結果だったとも言えるのだが, だが対オールドメディア戦という風に捉えると, これもある意味で今回の前哨戦だった. 「時代のうねり」は明らかに来ていたのだ(そういえばさいとう元彦も「うねり」という言葉をしばし使っていた).

 そして遂に時はきた. 私は, 本命は来年の参議院選だと思っていたが, 時代の流れが想像よりもずっとはやい(考えてみれば, これらは都知事選からわずか 4 ヶ月の間の出来事なのだ). しかしながら今回は完全逆風の, 圧倒的不利な状況. まるで日本の, 世界の闇を凝縮したような一方的な蹂躙戦. まして闇が次から次へと深くなっていく有様. 正直, 「かなり厳しいだろう」と思っていた. 正直な話, いつものように

「今度もまた我々は負けるのだろう」

と諦めていた.

 それが, わずか20日と経たず, ひっくり返ってしまった. 正直信じられない. 無論, 分析すればいくつかの勝因を見出すことはできる. 

 第一に当のさいとう元彦が絶対に折れなかったこと. 恐らくそれは彼が真に清廉潔白であることから来ているのだと思う(正に「信なくば立たず」か). いくつかの勝因はあれど, 大前提としてコレがなかったらそもそも何も成立しなかった.

 第二に恐らくネットで飛び交っている話の大方が恐らくは事実であること. もしさいとうサイドが本当にやましければ, 敵陣営はここを執拗につけばよかっただけの話だが, 本来は表沙汰にせず闇にから闇に葬らねばならない類の話. そこを焦点にすれば藪蛇になってしまうので, 結果としては静観が最善手となる. 

 それは間違いではなかった. つまり本来であればそれで勝負がついたはずなのだ. 立花たかしがこんな形で奇襲しかけてさえ来なかったら... というわけでまぁ, 第三要員として立花たかしがいるわけだ. 恐らくコレについての分析は既にされているし, これからも多くの人がすると思うから私は特には述べない. というより立花たかしに関して重要なことは, 「兵庫県知事選の勝因」ということも然りながら, 「今後どう動くか」ということだからである.

 第四に, 立花たかしと並んで, 恐らく決定的に効いたと思うのは「組織票が体を成していないのではないか」ということである. これは先の衆議院選の分析からの推察なのだが, 衆議院選の比例票準拠で単純に考えると(国民民主の分は無党派, 浮動票とカウントして稲森陣営にはカウントしないとすると), 恐らく今回組織票の力が4分の1くらい減っていたのではないか. 

 第五に, これらによりネットが想像以上に盛り上がり, それがこれまでにないほどに現実に派生したことである. いや, これは「第五の勝因」というよりは諸々の結果, 帰結と言うべきかもしれない. ただオールドメディア, 利権, 組織の締め付けがもう昔ほどの力がないのは事実で, 遂にネットの力がそれを上回った. そういう時代になったということは「第五の勝因」と言ってよいと思う. 恐らく10年前, いや5年前ですら無理だっただろう. これぞ正に「時代のうねり」である.

 そして第六に天運か. 今日は雨の予報だったにもかかわらず, 昼間は晴れて天気は最後までもった. 私はそれで勝利を確信した.

2. これから

 さあ, これからだ. さあ, どうするね, 兵庫県議会議員諸君. 地獄の淵から強い同士をたくさん引き連れて, 兵庫県の闇を暴露しながら, さいとう君は帰ってきてしまったよ. 稲村は「ここからがスタート」とか敗者(敗北者じゃけぇ)の弁で言っていたが, それは全くその通り. ここからは形勢逆転からの掃討戦の開始. ダニを一匹でも逃すわけねぇだろ, あの天才立花たかしが. 

 今回の最大の収穫は, 対オールドメディア, 既得権益, 組織票戦における勝ち方を立花たかしが実際にみせ, 実現させたことである. しかも諸々の条件が整っていたとはいえ, 圧倒的逆風からわずか20日と経たずひっくり返してしまった. 連中にしたら悪夢以外の何者でもない. むしろこれからが戦々恐々だろうな(コレを想像するだけで楽しい).

 利権, 闇が行政がない自治体などない. が, 余りに阿漕にやって, ナメきっているとこのように足を掬われる. これをモデルケースにNHK党は今後兵庫以外でも戦って党勢を伸ばしていくだろう. 直近では参議院選だと思っていたが, 時代の流れははやい. というより今は圧倒的ボーナスステージなのだから, 例のキチガイ市長22人の討伐戦を皮切りに, 兵庫の自民票, 維新票の切り崩しからはじめて, 最終的には全部N党が喰っちまうかもしれない. 並行して兵庫以外のターゲットのサーチ(あるいはタレコミ)も既にしているかもしれない. 

 何せ他党は, 国民民主も含め, 既得権益の闇に踏み込むことは絶対にできない. 考えようによっては最高のブルー・オーシャンなのである. いわばNHK党が独走できる. しばらくはメシのタネには事欠くまい. 

 というか, NHK党は党是として「対オールドメディア戦」を掲げているから, そもそもオールドメディアが滅びるまではメシの為には事欠かないだろう. 何故ならオールドメディアは, 自民党同様, もう滅びるまで更生など絶対にできないからである. 明日のニュースだって, 間違いなく兵庫県知事選については(結果を事務的に報告する程度で)総スルーに違いない. 

 立花たかしにしたら酷く簡単な話だろう. すなわちこれからは

「兵庫を思い出せ!」

と言えば(言って真相を暴露し続ければ), それでいいのだから. ヘタにやればカウンターをもらうので, オールドメディアにできる唯一の対抗策はスルーだけ.

 だが, スルーがもはや立花たかしを利するだけという結果になってしまったのが今回の兵庫県知事選なのだ. もうこの「時代のうねり」はオールドメディアには止められまい. それどころか, もっと大きくなっていくだろう. なんて痛快な夜だ. 

 しかし暇空茜の時にも言ったが, 久坂玄瑞の


諸侯たのむに足らず
公卿たのむに足らず
草莽の志士 糾合義挙の外にはとても策これなき事

や南洲翁の


命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、仕末に困るもの也。
この仕末に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業は成し得られぬなり。

はやはり本当だったな. 「自民党になんとかしてもらおう」なんてうちは結局何も変わらなかった(あの減税勢力とかいう, ガス抜きにすらならなかった自民党のカス共は今, 国民民主のことをどう思っているのだろう). 世を変えるとしたら, 至誠の人(これも今は本当に少ない)と命の知らずの市井の狂人が, 全くの無私で命知らずに戦わなければダメということだな. 

 ともかく今回の兵庫県知事選で我々が戦う手段と方法とは提示された. 後はコレに続いてどれだけ(の人間が)死ぬ気で突っ走れるか. それ如何で未来と世界は変わるだろう. 

 さて, 私は一体いつ, どこでどうやって命を張る局面が来るのかな. あるいはこないままに平凡に死ぬか.

To be, or not to be, that is the question.

 

 

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