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シブコネ(木曜) 2025/0109
2025年1月9日(木)10:00-11:00放送
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シブコネ(木曜) 2025/0109
2025年1月9日(木)10:00-11:00放送
渋谷の街、渋谷に関わるあなたとつながる1時間です。
【パーソナリティー】島田 亜紀恵
https://x.com/akkkie1?s=21
【ディレクター】清家 新太郎
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<番組概要>
◯ コーナー①:日向坂 46のメンバーが1月29日発売 日向坂 46『卒業写真だけが知ってる』のPRをしに急遽番組出演!!
ゲスト
二期生 ・河田陽菜さん
三期生 ・山口陽世 さん
四期生 ・宮地すみれ さん ・山下葉留花さん
◯1月29日発売 日向坂 46『卒業写真だけが知ってる』
https://www.hinatazaka46.com/s/official/news/detail/R00354
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◯ コーナー②:SHIBUYAで防災 今日のテーマは「阪神淡路大震災の教訓」
ゲスト
株式会社サイボウ 小熊 禅さん
「阪神淡路大震災の教訓」 1995年(平成7年)1月17日5時46分52秒 兵庫県の淡路島北部沖の明石海峡を震源として、M7.3の阪神淡路大震災」が発生しました。 犠牲者は6,434人に達し、現在でも戦後に発生した災害としては、東日本大震災に次ぐ規模のものとなっています。 その当時、私は大学生で、学校まで片道2時間ほどかかるので、ちょうど震災が発生した頃に家を出ていました。 大学に行くまでに何回か電車を乗り換えるのですが、新宿で乗り換える際、どうやら西の方で大きな地震があったようだ、という話をしている人がいました。 当時はインターネットも普及しておらず、情報と言えばテレビ・ラジオ・新聞に限られていた時代だったため情報の伝達は遅く、大学の最寄り駅で降りた際、もう少し近くから通っている友達に会い、震災のことを聞かされた記憶があります。 ただ、状況の確認に時間がかかっていたのか、朝の段階ではそれほど大きな災害だという話にはなっていなかったと記憶しています。 その後、大学の近くから通っている友達から、どうやら大変な災害らしいという話が伝わってきて、大学からの帰り道に駅のキオスクで新聞の夕刊を買った記憶があります。 そんな記憶がある阪神淡路大震災ですが、今回は、この災害によって得られた教訓や、これを契機に変わったことについてお話しできればと思います。 【阪神淡路大震災の被害について】 この震災で亡くなった方の死因の多くは、建物が倒壊したり、家の中の家具が倒れてきたことによる圧死でした。 また、建物が倒壊して火災が発生するケースが多く、これによる被害も甚大なものでした。 当時、テレビをご覧になっていた方は火災の様子が多く映されていたのを覚えていらっしゃるかと思います。 それに加えて、当時は西日本では大きな地震は無いと信じられていたため防災への備えが無かったことも被害を大きくした一因ではないかと思います。 実際、小学校などでも防災頭巾といった災害から身を守る物などが備えられていなかったようで、これを機に製造販売に乗り出した会社さんなどもあります。 【災害に対する危機意識が高まりました】 これ以前の記憶に残る大災害は関東大震災まで遡ってしまうため、阪神淡路大震災以前は災害に対する危機意識が非常に低かったと思います。 関東大震災が発生した9月1日を防災の日と定めても、実際の記録映像などはほとんど残っていないため、あまり実感が湧いていなかったであろうかと思います。 しかし、阪神淡路大震災はテレビなどのメディアが発達してから発生する災害の最初とも言えるかと思いますので、そういう意味でも世の中に対するインパクトというのは大きかったように思います。 特に、阪神淡路大震災で有名な映像が、高速道路が横倒しになってしまっている映像ではないでしょうか? これらの貴重な災害の映像資料が残されたことも、その後の危機意識の高まりに一役買っているのではないかと思います。 【耐震基準が変わりました】 1981年に改正された建築基準法の対象は鉄筋コンクリート造の建物に限られていたため、震災で被害の大きかった木造建築についても新しい建築基準法が定められることになりました。2000年に施行されたこの改正によって、日本の建物は全て震度6~7程度までの耐震性を備えることになり、地震や災害に強いものとなりました。 もし家を買ったり借りることがありましたら、ぜひ、この耐震基準に対応しているかどうかを確認いただきたいと思います。 ただ、2016年の熊本地震では、一部の地域で震度6~7が複数回発生するという想定外の災害が発生し、新しい耐震基準に沿った建物でも倒壊するという状況が発生しています。 新基準に対応していても安心はできませんので、災害の備えは怠らないようにお願いしたいと思います。 【防災グッズが広まりました】 阪神淡路大震災で家が倒壊しないまでも、家の中の家具や電化製品が倒れてくることで亡くなった方も多くいらっしゃいました。 特に、当時はまだテレビはブラウン管でしたので非常に重く、テレビが落ちてきた衝撃で亡くなった方も多かったと言われています。 その話が伝わることで、耐震グッズなどの備えが広まりました。また、この製造に参入するメーカーも多く、耐震グッズで有名な不二ラテックスさんなども、これ以降に参入されています。 実際、防災用品を扱うメーカーさんに伺ってみると、やはりこの阪神淡路大震災以前と以降では、売れ行きに大きな変化があったようです。 長期保存の非常食なども、これを機に売れ行きが伸びたようで、世の中で「防災グッズ」というものの認知が広まるきっかけになったのではないかと思います。 【カセットボンベの基準が統一されました】 この季節、鍋料理などで活躍するカセットボンベですが、阪神淡路大震災以前はメーカーで規格が統一されておらず、互換性が無い状況でした。 そのため、被災地でボンベはあるのにメーカーが違うために使えないという状況が多発したため、1998年にJIS規格で規格が定められることとなりました。 聞いたことも無いメーカーのボンベでも問題なく使えるのは、この規格統一があったためです。 もう持ってらっしゃるかたはいないと思いますが、1998年以前のカセットコンロでは現在のボンベが使えないので、もしお家にあるようでしたら買い換えをお願いできればと思います。 また、それほど古くなくとも、経年劣化でゴムパッキンやガスを通す管などが劣化している可能性がありますので、10年を目安に買い換えをしていただければと思います。 【ボランティアが活躍するようになりました】 1995年はボランティア元年と言われるように、この震災を機に、災害時のボランティアが注目されるようになりました。 この震災当時、1日平均2万人のボランティアが活動していたという記録があり、3ヶ月で延べ117万人が活動したとも言われています。 そこで、1月17日は「防災とボランティアの日」となっていまして、この日の前後3日間を「ボランティア週間」と定めています。 しかしながら、ボランティアの受け入れやとりまとめ、仕事とのマッチングなどには未だに問題も多く、これからの改善が期待されています。 【教訓を生かした備え】 当時は防災意識や備蓄などが乏しかったので、災害当時はとにかく本当に何もない、という状況でした。 避難所もすぐにあふれてしまったため、避難所の小学校の校庭に直接寝泊まりする人や、公園にビニールシートで覆いをして寝泊まりする方もいらっしゃいました。 そんな中、特に問題になったのが寒さでした。 この時期にライフラインが全て止まってしまったため暖房を使う事ができず、瓦礫を燃やして暖を取る方もいたようです。 そこで、ライフラインに依存しない寒さ対策用品というのも備えていただく必要があるのではないかと思います。 特に、簡易カイロは保存期間も2年程度と長く、また最近では外で使うことを前提とした高温になる商品なども出てきていますので、2箱ぐらい備蓄していただき、1箱使う毎に1箱追加して買って頂くといった、ローリングストックをして頂けるといいのかと思います。 私も冬にキャンプをしていたこともありますし、最近では冬の間も釣りをしたりしますが、簡易カイロが一個でもあるのとないのではかなり違います。 また、断熱効果のあるアルミブランケットなどと組み合わせて頂くと、より防寒対策になりますので、これも多めに備えておくと安心していただけるかと思います。 また、阪神淡路大震災は明け方に発生したので、それほど問題にはならなかったのですが、もし東日本大震災のように、多くの方が仕事をしている日中に発生していた場合、帰宅困難者が多数発生していたと思います。 そこで、ご自宅だけでなく勤務先などにもある程度の備蓄品を置いておいて頂けると安心していただけるかと思います。 特に、先ほどお話ししましたとおり瓦礫が散乱している中を帰ることになってしまった場合、会社に履いていっていただいているような靴では歩くのが難しいと思いますので、履き慣れた靴を備えていただくのと、その中にガラス片や釘などを踏んでしまっても足を保護してくれる「踏み抜き防止板」を入れていただければと思います。 当時からすれば備蓄品などは充実してきていますし、自治体による防災対策も手厚くなってきていますが、想定外の事が起きるのが災害なので、これを機に、ぜひ備蓄品やご家庭での災害対策を見直していただければと思います。
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<本日の選曲情報>
♪ケツメイシ『イェイ イェイ イェイ』
♪日向坂46『卒業写真だけが知っている』
♪ Daniel Herskedal『Call for Winter』
2025年1月9日(木)10:00-11:00放送
渋谷の街、渋谷に関わるあなたとつながる1時間です。
【パーソナリティー】島田 亜紀恵
https://x.com/akkkie1?s=21
【ディレクター】清家 新太郎
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<番組概要>
◯ コーナー①:日向坂 46のメンバーが1月29日発売 日向坂 46『卒業写真だけが知ってる』のPRをしに急遽番組出演!!
ゲスト
二期生 ・河田陽菜さん
三期生 ・山口陽世 さん
四期生 ・宮地すみれ さん ・山下葉留花さん
◯1月29日発売 日向坂 46『卒業写真だけが知ってる』
https://www.hinatazaka46.com/s/official/news/detail/R00354
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◯ コーナー②:SHIBUYAで防災 今日のテーマは「阪神淡路大震災の教訓」
ゲスト
株式会社サイボウ 小熊 禅さん
「阪神淡路大震災の教訓」 1995年(平成7年)1月17日5時46分52秒 兵庫県の淡路島北部沖の明石海峡を震源として、M7.3の阪神淡路大震災」が発生しました。 犠牲者は6,434人に達し、現在でも戦後に発生した災害としては、東日本大震災に次ぐ規模のものとなっています。 その当時、私は大学生で、学校まで片道2時間ほどかかるので、ちょうど震災が発生した頃に家を出ていました。 大学に行くまでに何回か電車を乗り換えるのですが、新宿で乗り換える際、どうやら西の方で大きな地震があったようだ、という話をしている人がいました。 当時はインターネットも普及しておらず、情報と言えばテレビ・ラジオ・新聞に限られていた時代だったため情報の伝達は遅く、大学の最寄り駅で降りた際、もう少し近くから通っている友達に会い、震災のことを聞かされた記憶があります。 ただ、状況の確認に時間がかかっていたのか、朝の段階ではそれほど大きな災害だという話にはなっていなかったと記憶しています。 その後、大学の近くから通っている友達から、どうやら大変な災害らしいという話が伝わってきて、大学からの帰り道に駅のキオスクで新聞の夕刊を買った記憶があります。 そんな記憶がある阪神淡路大震災ですが、今回は、この災害によって得られた教訓や、これを契機に変わったことについてお話しできればと思います。 【阪神淡路大震災の被害について】 この震災で亡くなった方の死因の多くは、建物が倒壊したり、家の中の家具が倒れてきたことによる圧死でした。 また、建物が倒壊して火災が発生するケースが多く、これによる被害も甚大なものでした。 当時、テレビをご覧になっていた方は火災の様子が多く映されていたのを覚えていらっしゃるかと思います。 それに加えて、当時は西日本では大きな地震は無いと信じられていたため防災への備えが無かったことも被害を大きくした一因ではないかと思います。 実際、小学校などでも防災頭巾といった災害から身を守る物などが備えられていなかったようで、これを機に製造販売に乗り出した会社さんなどもあります。 【災害に対する危機意識が高まりました】 これ以前の記憶に残る大災害は関東大震災まで遡ってしまうため、阪神淡路大震災以前は災害に対する危機意識が非常に低かったと思います。 関東大震災が発生した9月1日を防災の日と定めても、実際の記録映像などはほとんど残っていないため、あまり実感が湧いていなかったであろうかと思います。 しかし、阪神淡路大震災はテレビなどのメディアが発達してから発生する災害の最初とも言えるかと思いますので、そういう意味でも世の中に対するインパクトというのは大きかったように思います。 特に、阪神淡路大震災で有名な映像が、高速道路が横倒しになってしまっている映像ではないでしょうか? これらの貴重な災害の映像資料が残されたことも、その後の危機意識の高まりに一役買っているのではないかと思います。 【耐震基準が変わりました】 1981年に改正された建築基準法の対象は鉄筋コンクリート造の建物に限られていたため、震災で被害の大きかった木造建築についても新しい建築基準法が定められることになりました。2000年に施行されたこの改正によって、日本の建物は全て震度6~7程度までの耐震性を備えることになり、地震や災害に強いものとなりました。 もし家を買ったり借りることがありましたら、ぜひ、この耐震基準に対応しているかどうかを確認いただきたいと思います。 ただ、2016年の熊本地震では、一部の地域で震度6~7が複数回発生するという想定外の災害が発生し、新しい耐震基準に沿った建物でも倒壊するという状況が発生しています。 新基準に対応していても安心はできませんので、災害の備えは怠らないようにお願いしたいと思います。 【防災グッズが広まりました】 阪神淡路大震災で家が倒壊しないまでも、家の中の家具や電化製品が倒れてくることで亡くなった方も多くいらっしゃいました。 特に、当時はまだテレビはブラウン管でしたので非常に重く、テレビが落ちてきた衝撃で亡くなった方も多かったと言われています。 その話が伝わることで、耐震グッズなどの備えが広まりました。また、この製造に参入するメーカーも多く、耐震グッズで有名な不二ラテックスさんなども、これ以降に参入されています。 実際、防災用品を扱うメーカーさんに伺ってみると、やはりこの阪神淡路大震災以前と以降では、売れ行きに大きな変化があったようです。 長期保存の非常食なども、これを機に売れ行きが伸びたようで、世の中で「防災グッズ」というものの認知が広まるきっかけになったのではないかと思います。 【カセットボンベの基準が統一されました】 この季節、鍋料理などで活躍するカセットボンベですが、阪神淡路大震災以前はメーカーで規格が統一されておらず、互換性が無い状況でした。 そのため、被災地でボンベはあるのにメーカーが違うために使えないという状況が多発したため、1998年にJIS規格で規格が定められることとなりました。 聞いたことも無いメーカーのボンベでも問題なく使えるのは、この規格統一があったためです。 もう持ってらっしゃるかたはいないと思いますが、1998年以前のカセットコンロでは現在のボンベが使えないので、もしお家にあるようでしたら買い換えをお願いできればと思います。 また、それほど古くなくとも、経年劣化でゴムパッキンやガスを通す管などが劣化している可能性がありますので、10年を目安に買い換えをしていただければと思います。 【ボランティアが活躍するようになりました】 1995年はボランティア元年と言われるように、この震災を機に、災害時のボランティアが注目されるようになりました。 この震災当時、1日平均2万人のボランティアが活動していたという記録があり、3ヶ月で延べ117万人が活動したとも言われています。 そこで、1月17日は「防災とボランティアの日」となっていまして、この日の前後3日間を「ボランティア週間」と定めています。 しかしながら、ボランティアの受け入れやとりまとめ、仕事とのマッチングなどには未だに問題も多く、これからの改善が期待されています。 【教訓を生かした備え】 当時は防災意識や備蓄などが乏しかったので、災害当時はとにかく本当に何もない、という状況でした。 避難所もすぐにあふれてしまったため、避難所の小学校の校庭に直接寝泊まりする人や、公園にビニールシートで覆いをして寝泊まりする方もいらっしゃいました。 そんな中、特に問題になったのが寒さでした。 この時期にライフラインが全て止まってしまったため暖房を使う事ができず、瓦礫を燃やして暖を取る方もいたようです。 そこで、ライフラインに依存しない寒さ対策用品というのも備えていただく必要があるのではないかと思います。 特に、簡易カイロは保存期間も2年程度と長く、また最近では外で使うことを前提とした高温になる商品なども出てきていますので、2箱ぐらい備蓄していただき、1箱使う毎に1箱追加して買って頂くといった、ローリングストックをして頂けるといいのかと思います。 私も冬にキャンプをしていたこともありますし、最近では冬の間も釣りをしたりしますが、簡易カイロが一個でもあるのとないのではかなり違います。 また、断熱効果のあるアルミブランケットなどと組み合わせて頂くと、より防寒対策になりますので、これも多めに備えておくと安心していただけるかと思います。 また、阪神淡路大震災は明け方に発生したので、それほど問題にはならなかったのですが、もし東日本大震災のように、多くの方が仕事をしている日中に発生していた場合、帰宅困難者が多数発生していたと思います。 そこで、ご自宅だけでなく勤務先などにもある程度の備蓄品を置いておいて頂けると安心していただけるかと思います。 特に、先ほどお話ししましたとおり瓦礫が散乱している中を帰ることになってしまった場合、会社に履いていっていただいているような靴では歩くのが難しいと思いますので、履き慣れた靴を備えていただくのと、その中にガラス片や釘などを踏んでしまっても足を保護してくれる「踏み抜き防止板」を入れていただければと思います。 当時からすれば備蓄品などは充実してきていますし、自治体による防災対策も手厚くなってきていますが、想定外の事が起きるのが災害なので、これを機に、ぜひ備蓄品やご家庭での災害対策を見直していただければと思います。
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<本日の選曲情報>
♪ケツメイシ『イェイ イェイ イェイ』
♪日向坂46『卒業写真だけが知っている』
♪ Daniel Herskedal『Call for Winter』