『なんとなく感じる善悪感が身を守る』
【本日のゲスト】

鈴木　涼美さん（文筆家）
https://twitter.com/suzumixxx
新刊の紹介も兼ねAV業界、風俗系に身を置く女性
の話が中心。現場の事例の数が多く、論点も明確
ですが、ゲストさんは決して決めつけない。
こうあるべき、こうであるとは言わない。相手に
会話の隙間を与えてくれます。
しゃべらせ上手というのでしょう。


【本日の本】
「AV女優」の社会学 増補新版:
　なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか　青土社　
鈴木涼美著　2023年4月26日発売　2090円税込
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784791775521

AV新法の施行や社会の変化に伴い、AV市場も変化
する中、該書は10年ぶりに増補版が出ました。
特に後段の加筆部分は今という時代です。

トークは豊富な事実の話。当事者達の実話。
AV女優の立ち位置はやっぱり隠してる事が多くて
知られると脅しの道具になりそれが精神的負担に。
一方で引退後「AV女優」を払拭する頑張り仕事で
評判になると又掘られ、この肩書きはついて回る
が、肩書き込みで商売にもなる。

”性の商品化”の何が悪いのか？魂が傷つくとは？
きっちりと答えられないけど、なんとなく悪いと
言う倫理観。この漠然とした感覚は、際のところで
踏み留まる可能性を探っているのだとか。

生の声・経験に基づきお話し、思いは押しつけず。
相手には気を使い、ファジーで済ませれば確かに
分断は生まれないですね。

【告知】
・新刊「浮き身」6月29日発売　新潮社　1,650円
　https://www.shinchosha.co.jp/book/355151/

・文藝春秋7月号(6月9日発売) 100周年記念1,200円
　過去00年を通して、”恋愛”の対談を鈴木さんが興
　してます。
　社会の変遷、豪気なエピソード、男の浮気、妾…
　しかし相手を人として尊重し、尊厳を守る遊び方
　をした人は、本人凄も相手の傷は小さい様です。
　
・鈴木涼美さんのポッドキャスト　
https://www.elle.com/jp/culture/lovesex/a28299357/suzumi-bistro-190710/



【パーソナリティ】原カントくん


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