いろいろあって、料理と暮らしています。自分で誂えて、自分で撮る。そんな型録。 ヒトは変わらないというけれど、変わることだってあるのかもしれないですね。 -オワリ- 文・写真/スカーラ主人
田舎で、静かに暮らしています。家の掃除をして、居間の椅子に腰をかけて、ぼんやりと部屋の壁を眺めながら、一息ついています。 思えば、いろいろなことがあったけれど、ずいぶん歳を取って、いろいろなことを忘れていくばかりです。でも、ふっと、思い出す出来事があります。 わたしが子供の頃、小学生だったときのこと。 わたしが通っていた小学校にも、七不思議や怪しげな噂話というものがあって、休み時間の教室でそんな話題が聴こえてくると、わたしは心惹かれて、じっと席に座りながら、同級生たちの
朝。 どんなに起きたくなくても、ネコが鳴いて呼ぶので、起きたくないけれど、起きます。起き時はネコの都合。 ネコの声にもいろいろあって、鳴き方にもいろいろあります。ニャゴーンとか、コケッとか、ンキャッとか。 ネコが呼ぶのは、ゴハンの時間。 猫ゴハン。乾燥モノのドライフードと、軟湿モノのウェットフード。ドライフードを白米とすると、ウェットフードは、おかず。 猫ゴハンを食べた後。ネコの様子を見ていると、前足の爪を歯で研ぐみたいにして、噛んでいます。爪で歯を磨いているように
いろいろあって、料理と暮らしています。自分で誂えて、自分で撮る。そんな型録。 抱えているものが頑な過ぎると、人生を台無しにしてしまう、そういうものかもしれないですね。 -オワリ- 文・写真/スカーラ主人
たとえば、食べるものを誂えるとか。そうやって何かをして、どうにか、毎日をやり過ごす。そうしていないと、わたしを追い詰める声が、こころのなかに聴こえてきて、その言葉のせいで気持ちを苛む。 その声には、見ず知らずの、架空の人物たちの架空の言葉や、過去の出来事にまつわる、過去の人物たちの言葉が入り混じっていて、わたしをどこまでも追いかけてきて、いつまでも苦しめ続ける。 だから、わたしは、人も出来事も遠ざけるようにして暮らしています。その声が大きくならないように。その声を黙らせる
ネコと静かに暮らしています。 ネコたち。不思議な子たち。いつかの様子。 生き物を生かすことは、簡単なことではないけれど、いつも世話が焼けることに、気持ちを支えられていた、そう、いなくなってから気づかされます。 そして、これからも、いろいろなことがあります。 あなたにも。わたしにも。ネコたちにも。 2月22日は、猫の日。 22時22分で、夜も更けていきます。 ネコが寝ておる、わしも寝る。 -オワリ- 文・写真/スカーラ主人 いつかの場面。
いろいろあって、料理と暮らしています。自分で誂えて、自分で撮る。そんな型録。 知っていることしか知らなくて、出来ることしか出来ないけれど、それでもよいのかもしれないですね。 -オワリ- 文・写真/スカーラ主人
ある日。家のネコたちが2匹、いなくなりました。黒茶のキジトラ猫。黒白毛の猫。ネコたちの写真を眺めて、いなくなった日のことを思い返しています。 ネコが帰ってこなくて、わたしはすぐに、迷い猫を探す知らせ紙を作って、家の同心円状の500m範囲に配り歩きました。4箇月のあいだ、知らせ紙を3回、配って、そうして様子をみたけれど、ネコたちは見つかりませんでした。保健所や清掃局にも、届けはありませんでした。 家から100mと少し行ったところに、昔馴染みの小母ちゃんがクリーニング店をして
短歌、三首。気持ちと語の調子。 その色は憂いに射し込む朱色の陽夜と混じって惑いの緋 忌むまいとずいぶん昔に決めたけど人の心がそれを許さず 顔を上げ雲を眺めて暮れ見遣る足元の猫は私を見つめる -オワリ- 文・写真/スカーラ主人
ネコと静かに暮らしています。 ネコたち。不思議な子たち。いつかの様子。 出来事を遠ざけているつもりでも、いつだって、いろいろなことがありました。 そして、これからも、いろいろなことがあります。 あなたにも。わたしにも。ネコたちにも。 2月22日は、猫の日。 今年は2022年。 22時22分で、夜も更けていきます。 ネコが寝ておる、わしも寝る。 -オワリ- 文・写真/スカーラ主人 いつかの場面。
いろいろあって、料理と暮らしています。自分で誂えて、自分で撮る。そんな型録。 気持ちを騒がせるものを遠ざけて、気持ちを閑かにさせるものを、手元におきたいですね。 -オワリ- 文・写真/スカーラ主人
片頭痛が起こると、深刻な痛みと気持ち悪さで倒れて、一日中、寝込みます。どうにか動けるようになっても、痛みと気持ち悪さは残っていて、本当に深刻な一日です。朝に起きたときから、片頭痛が始まっていることも多々あります。 音や光があると、いっそう、頭痛は酷くなります。処方の片頭痛薬を服用してから、陽射しが入らないようにカーテンを閉め切って、暗く静かなところで横になって、安静にしていなければならないのだけれど、片頭痛は突然に起こって、出掛け先で頭痛が始まると、もう、お終いです。駅構内
本を読んでいると、自分のなかに浮かぶ考え事の言葉が、本に書かれている言葉に置き換えられていって、だんだんと違った気分へ誘導されていくような、そんな感覚があります。 「ミラノの太陽、シチリアの月」。作家は、内田洋子さん。 「男性論」。作家は、ヤマザキマリさん。 「月の部屋で会いましょう」。作家は、レイ・ヴクサヴィッチさん。 「ネコヅメのよる」。作家は、町田尚子さん。 「あもくん」。作家は、諸星大二郎さん。 「誰もいないホテルで」。作家は、ペーター・シュタムさん。 「
ネットに公開した情報が、データの集合の一片になって、いつまでも保持されることを、とても危ういと思っています。 それでも、残るということを活用させて、こうして記録を作って遊んでいる、とも言えます。 自分に出来ることは僅かしかないけれど、さしあたって、遺したいことを書き事にしたり、遺したいものを写真に写しています。 たとえば、誂えた料理をお題にして、自分なりの料理の準備と手順を書き付けて、写真に撮って。 どれもこれも拙いけれど、それは自分にとって大切なこと、ささやかな物作
ネコと静かに暮らしています。 ネコたち。不思議な子たち。いつかの様子。 いろいろなことがありました。 これからも、いろいろなことがあります。 あなたにも。わたしにも。ネコたちにも。 2月22日は、猫の日。 22時22分で、夜も更けていきます。 ネコが寝ておる、わしも寝る。 -オワリ- 文・写真/スカーラ主人 いつかの場面。
短歌、三首。気持ちと語の調子。 猫たちが炬燵の中に住んでいて冷めた私も丸く寝ころぶ なにもかもぜんぶ疲れのせいにして見るのも待つのも泣くのもやめた 死にたいと思わない日は無いけれど猫が鳴くから生きているのだ -オワリ- 文・写真/スカーラ主人