じゃれ禍/深夜のじゃれ禍地獄変2024/12/20
前文(飛ばして問題が無い部分)
『じゃれ禍』とは、オンラインでリアルタイムにリレー小説が行えるサイト、『じゃれ本』
を使って、直前のページしか読めない状況で禍々しい話(ひらたく表すと怖い話)を生み出して行きましょうよ!というマジの遊び、脳トレ、文章速筋のトレーニング、怖い話の引き出し作り的なものです。
(以上前文)
以下はその蒔いた種(タイトル)から知らない花が咲くことでおなじみの『じゃれ禍』2024年12月20日の回のまとめです。
(全て敬称略だったりじゃなかったりです。ご承知おきください)
今回は暗裏さんとのタイマン、逢瀬の回です。
『騒ぎすぎて怒られたバイキング』タイトル:芝生
バイキングってどうしてもテンション上がっちゃって、全種類制覇ー!って積み過ぎになったりとかやりがちですよね。それで怒られちゃったって話なんですけどね。
あるホテルに泊まってた時の話なんですけど……。
ライブの遠征でした。前泊して日付変わるくらいまで宴会して、翌日のライブに控えました。
翌朝のバイキング、おしゃれに言うとビュッフェ。地方だったこともあって見たことないような料理に目移りしちゃって、これはもう
食べ尽くすしか無い!って。
一皿盛っては席に置いてまた取りに行く……って繰り返して、テーブルが埋まるくらい無茶しちゃって。
それでやっと席に戻って食べようかと思ったら違和感が。
全皿少しずつ食べられてるんです。
うわっキモッ!って、驚いて持ってた皿を落としちゃって。こぼした料理を片付けてくれた年配のホテルの従業員さんに起こったことを話すと
「夜、にぎやかなお客様のところに来ちゃうんですよね。昨夜はお楽しみだったようで」
執筆順:暗裏/芝生/暗裏/芝生
『祠破壊RTA』タイトル:暗裏
「こんばんは~!今週もやってまいりました!祠破壊RTAチャンネルです!今日はO県の某所にある神社にいきま~す!」
眠れない夜、ベッドの中でうだうだと見ていたYouTubeで不謹慎な配信が行われていた。
「いつも通り神社の敷地に入ってからがスタート。今日も文字通り相棒のハンマー君が獲物です(笑)」
スタート地点に着いたと思われる音声だが、映像はどう見ても住宅街の一区画だ。
やがて映像が激しく動く。配信者が勢いよく走り出したようだ。
「まず鳥居なんですが、ここは中心じゃなくて外側をローリングで抜けます。すると~祠の面前まで一気に行けるんですよね~」
僕の眼には、二階建ての一軒家のチャイムを鳴らし、出てきた住人をハンマーで殴打する男性が映ってる。
扉開けてすぐに凄い勢いで殴られていても分かるもんですね。僕の父親でした。
「二階に素早く移動を……」
そう聞こえた途端に僕は跳ね起きて窓から飛び降りた。
飛び降りた痛みにうずくまっていると、
「こう言うと祠が降ってきてタイム短縮出来るんですよ~(笑)」
執筆順:芝生/暗裏/芝生/暗裏
『秘伝の技で解決した話』タイトル:芝生
最終的には彼の股間をぶん殴って解決した話なんですけどね。そう前置きをしてから彼女は言った。
「――っていう家に行きまーす!」
彼氏のそう言うノリは嫌いだったけど、今日は輪をかけてひどい提案だった。
「一家全員が急に行方不明になった家なんだよね、ココ」
まさかの事後承諾で連れて来られたのは、荒れ果てた一軒家だった。地獄でももう少し住みやすいだろうと思う。
「中でさ、先輩たちが宴会して待ってるから」
「先輩ってどの?」「〇〇さん達だよ」
先月、飲酒運転をして事故で全滅した人達の名前が出てきた。
怖いから手を握っていた事が裏目に出た。今は静止の声も聞かずに手を掴み、ずんずんと歩を進める彼の方が怖い。
扉が開く。
誰かいるわけがない、真っ暗な廊下の先を指刺す彼氏の顔も、どこか上の空というか胡乱な表情をしている。マズいと思った時、父の教えを思い出しました
『金玉蹴り上げりゃ男はオシマイよ』
幸い足は自由だったので、ね。
執筆順:暗裏/芝生/暗裏/芝生
『田舎、雨、バス停、濡れた2人』タイトル:暗裏
二人で出かけるある夏の日。駅まで行けるバス停に着く直前、周りが見えなくなるくらいの夕立が降ってきた。私と姉は二人ともびしょぬれになってしまい、バスが来るまでの二十分間、濡れたままぼんやりと待合室で座っていた。
天気が良くても人が通らないような田舎道。この雨だではいっそう誰も通らない。
なのに、二人とも視線を感じて。
まるで壁や床に人がいて、見られているみたいな。
怖くなって、二人で身を寄せて震えてました。
夏なのに、湿気と気温で暑く感じるはずなのに。私と姉は震えが止まらず、お互い抱き合うような形でバスが来るのを待っていました。ですが、大雨のせいか時間になってもバスが来ず、どうしたものかと視線を地面に向けると、
地面に同化している顔が、私達を見ていた。
「どうぞ、お気になさらず。見ているだけですから」
手を繋いで逃げ出した。
まぁ、そのせいでその日の夜に姉妹以上の関係になった事は、少し感謝してるんですけどね。
執筆順:芝生/暗裏/芝生/暗裏
-禍々禍々禍々禍々禍々禍々-
後記(コピペ)
ご参加いただきました、暗裏さん、ありがとうございました!
本稿はツイキャスでの配信で行いました。
『じゃれ禍』始まりの男、佐藤実さんのツイキャス
『じゃれ禍』筋トレといえば、いいさんのツイキャス
も是非。
全ての事の発端、ツイキャス『禍話』
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トラ恋って?読めば分かるさ!
『たとえ軽トラが突っ込んでも僕たちは恋をやめない』
百合えっち小説を書かねばならない。
※問題や修正訂正誤字脱字衍字、ございましたら何かしらの手段でご報告いただけますと幸いです。