【禍話リライト】『ラブホの電話』
年末年始とはいえ、接客や販売など、休みではない業種もある。
タイトルにもあるが、この話はかつてラブホテルで清掃業をされていたAさんという方の話だ。
人間同士、様々な愛し合い方があるもので、限られた清掃時間の中できれいにしなければならない。大変だがそれなりに達成感のある仕事だったという。
そのラブホテルには、ルールがあった。
清掃の仕方などの業務においての決まりごとがあるなか、ひとつ奇妙だったのが、朝――というか午前中、フロントにいる時に【客室から電話が鳴っても出なくてよ