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「書く習慣」1ヶ月チャレンジ29日目:自分にとっての幸せはどんな状態か

幸せを感じる瞬間。
おいしいものを食べたとき。家族と過ごす時間。仕事が終わって解放されているとき。
 
小さな幸せを足していってその人が形作られていくのだろう。


(1)人生のグラフを書くとしたら

大学生の頃、私は勘違いをしていた。
「大学生の今が、人生で1番楽しい」と思っていた。

小学生は、自分に自信が持てなかった。
中学生は、人の目ばかり気にしていた。
高校生は、充実していたが部活と勉強でやることが多すぎた。
 
大学生になり、憧れの東京に飛び出し一人暮らしを始め、にわかに世界が広がった。
新しく仲間がたくさんでき、バイトをしてお金を稼ぐ楽しさも知った。海外旅行にも挑戦。学校の授業も自分で選べる。好きな時間に寝て、起きてもいい。自由な時間が確保されていることで、心の余裕があった。忙しいという漢字は、「心をなくす」と書く。心の余裕は他者に優しくすることにも繋がった。
 
たまに「自分の人生のグラフを作ってみよう」というアクティビティを目にする。
生まれたときから年齢ごとの出来事を思い出しながら、山あり、谷あり、得点をつけて、それを線グラフにしてみるというやつだ。
 
大学生の頃の自分にグラフを作らせたら、今がいちばん楽しいと思っていた。だから街で小・中学生を見かけると、大学生は楽しいぞ、と上から目線だった。社会人を見かけると、お仕事大変でしょう、と将来の自分に勝手に重ね合わせ、ときに陰鬱とした気持ちになった。

(2)社会人になってわかったこと 

そんなウキウキな学生生活が終わって社会人になったら、どうなったか。
 
大学生が人生のピークなどということはなかった。年齢を重ねるごとに大変なこともある分、充実度も得られることを知った。
 
人生はその時々で、自分にとって必要な出来事が舞い込んでくるという。
私がありがたいなと思うことは、振り返るとRPGゲームのように必要な登場人物があらわれて影響を与えてくれたり、助けてくれたりする。大人になって、よりできることが増えていき、自由と責任の範囲も広くなった。
 
周りの大人の影響もあると思う。
たとえば我が家の両親。
父は仕事を引退した後、夏はゴルフと釣り、冬は友達と泊まりでスキーに行ったりと趣味に事欠かない。母は図書館に通ってよく本を読み、読書日記をつけている。今を楽しんで生きていくことを教えてもらっている気がする。
 
もちろん365日ハッピーなわけでは決してない。
嫌なことはたくさん起こるし、酒を飲んで忘れたくなるような失敗も繰り返してきた。
 
ただ、人生のグラフは、山あり谷ありジグザグになりながら確実に右肩上がりになっている実感を持っている。人生で戻れるならいつがいいかと聞かれたら、一瞬考えて、やっぱり今がいいなと思える。

(3)これから大人になる若者へのメッセージ

大人ってつらそうだな、働くの大変そうだな、って思っている若者が近くにいたら、教えてあげたい。
 
心配しなくても大丈夫。それぞれの年代で楽しめるように、人はできている。
そして、大人になってからも楽しいんだ、って思っていた方が、今をもっと楽しめるぞ。
 
ただここのところ、40代に入って体力の衰えを感じざるを得ない。
それがまた新しいことに挑戦するなら今のうち、という思いを駆り立てる。
 
50代、60代になっても同じように今が1番楽しいと思えるような人生を過ごしているだろうか。
そうなっていたら最高に幸せだと思う。

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