「書く習慣」1ヶ月チャレンジ19日目：自分があまり賛成できない常識

「シートベルトをしないと、減点されちゃうのってどうしてだろうね」
 
ドライブ中に、妻がこんなことを言い出した。
 
「いや、別にシートベルトを着けたくないってわけじゃなくてね。もちろん着けるよ、だってそのほうが安全なのはわかってるから。でもさ、一時停止をしないとかスピード違反は明らかに危ないし、誰かを傷つけちゃうかもしれないから減点されるのはわかるのよ。でもシートベルトをしないで損するのって自分でしょ。勝手に怪我して痛い目みるのは自分なわけで。なんでだろうね」
 
なんでだろうって言われてもなあ、、、

（1）タイの交通事情

ちょうどタイへ旅行してきたばかりだったから、妻の言いたいことはよくわかる。
 
向こうの国の交通事情は、日本のそれとかなり違っている。バイクではヘルメットをしない人も多い。暑いから蒸れるのか、面倒くさいのか。そして、人数は何人乗ってもOK。定員は全員乗れるまで。
 
お父さんが、お母さんと娘を後ろに乗せて、足の間に息子2人を挟み、さらには飼い犬まで運んでいることも、よくある。もちろんヘルメット無し。
 
あるいは道路の横断も自己責任だ。
びゅんびゅん飛び交うバイクと車。その間を縫うようにして歩行者がすりぬけていく。
 
タイの人たちだって、きっと危ないことはわかっている。実際に目の前で交通事故を目撃したことはないが、あれだけ混沌とした中での運転は怖いし、事故の時はヘルメットをかぶっていなかったことを後悔するんだと思う。

（2）シートベルトで減点される理由

あらためてシートベルトをしなくてはいけない理由を考えた。

1つめ…よい子が真似すると悪い見本になる。大人がシートベルトをしない姿を見せることで、これからの未来を担う子ども達に悪影響になることは許されない。そんなところか。しかし、それなら悪い見本になっている大人は他にもいる。酔っ払って道路で寝ているとか、あいさつをされても無視するだとか、このような場合は罰せられないどころか、時として反面教師にもなり、自分は気をつけようと学ぶ機会にもなったりするかもしれない。すると違うか。
 
2つめ…シートベルトをしないで事故に遭うと、大怪我につながり医療費が増大する。医療費は税金やら保険料やらでまかなっている部分もあるので、自分勝手な理由でシートベルトをせずに医療費を食い潰すことは良くない、という考え。しかし、それならば、明らかに体が悪いと通知されながらもタバコを吸う・酒を浴びるように飲むような行為はどうだろう。自分の体をいじめ、病気になるリスクを高めていることになるだろうが、特に自己責任と考えられてはいないか。すると違うか。
 
そんなことを考えている内に堂々巡りとなり、結局明確な答えはわからなかった。
 
＜結論＞
日本の警察は、みんなに怪我して欲しくないから。だからシートベルトをしない人に減点をする。優しさと思いやりからきている。
 
といったところに行き着くしかないが、もはや半分やけになった。

（3）減点されても、されなくても…

それにしても、タイでバイクタクシーに乗ったとき、バイクのお兄さんがヘルメットを持っておらず、ノーヘルで山道をハイスピードで走られたときには、正直めちゃめちゃ怖かった。
 
そのとき思った。ヘルメットは大事！減点されようがされまいが、ヘルメットをしたい、と。
 
シートベルトだって、備え付けられているんだから、何も考えずにつければいいだけ。
つけない以外の選択肢はない！
 
そう思えば思うほど、減点される理由がますますわからなくなってくるのだった。
 
ちなみに調べたところによると、シートベルトをしないで事故に遭い、それが被害者だった場合に損害賠償の受取額も小さくなることもあるという。
 
さあ、ドライバーの皆さん、今日もシートベルトを締めて安全運転で行きましょう。