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「書く習慣」1ヶ月チャレンジ11日目 「自分の嫌いなところ」

小さいときの写真を見ると、坊主の写真ばかり。
おじいちゃんに、いつもバリカンで刈られていました。
 
小学生に入学後も、坊主に毛が生えたみたいな(表現がおかしいですね)スポーツ刈りみたいな髪型でずっと過ごしていました。


(1)硬い髪に悩まされる

なぜ、家族が私に短い髪型をさせていたかっていうと、「髪質がすごく硬い」からなんです。
 
わかりますでしょうか。
剛毛のため、髪を伸ばしても、ハリセンボンのように重力に逆らって天高く伸びていくという…。
 
プール授業のとき、水泳帽子をかぶると、繊維の隙間から見事に髪の毛がはみ出して恥ずかしかったのを覚えています。
 
「どうして僕だけ、はみ出ちゃうんだろう。短いからかな?」って思っていました(笑)
 
髪が硬くて良かったことといえばお風呂のあと、一瞬で乾くことくらいでしょうか。
この頃ドライヤーなんて使ったことはありませんでしたし、タオルでちょこっと拭くだけで、乾くどころかすぐにパッサパサになっていました。
そのため、ドライヤーを使っている友達を見て、かっこいいなと憧れていました。
 
「基本的に髪質は一生変わらない」という事実に気がついたのは小学3年生くらいのときです。

(2)髪質に抱いた2つの希望的観測

それまでは、私は髪質について2つの仮説を持っていたんです。
①大人になれば、次第に髪質は柔らかくなるだろう。
②髪を伸ばせば、髪質は柔らかくなるだろう。
 
そのころ、同級生の髪型が格好良いいなあと思って、その友達の髪が割と長めだったんですよ。
 
それで、親に聞いたんです。
 
「俺も○○君みたいな髪型にしよっかな。あれくらい伸ばしたら、俺も髪やわらかくなるよね?」
 
「いや、伸ばしても髪質は変わらないよ」
 
「えっ…!?そうなの?じゃあさ、俺が伸ばしたらどうなるの?」
 
「伸ばせないね」
 
「えっ…!?」
 
このときちょうど茶の間でテレビ見ながら会話をしていたんですが、突然告げられた衝撃の事実に、テレビの音が遠ざかっていくような感覚を覚えました。
 
「じゃあさ、ちなみに、大人になったら硬いのってどうなる?」
 
「大人になってもあんまり変わらないよ」
 
「…へえ~っ。」
 
平静を装ったふりをしつつ、思いがけずにこれまで抱いていた2つの仮説が一度に崩壊したことに子どもながらにショックを受けましたね。
 
つまり、俺の髪型、一生スポーツ刈りやん。
 
○○君みたいな髪型をしたくてもできないんだ。
という、自分の力ではどうしようもできない事実をつきつけられた気持ちになり、悲しくなりました。

(3)伝説の大五郎カットに挑戦する

しかし、転んでもただでは転ばないのが当時の私だったようで、その後何をしたかというと、ベースの髪型はスポーツ刈りのくせに、前髪だけを伸ばしてみたんですよ。
これは自分で床屋さんに注文をしたんですよね。
 
想像できますか。映画「子連れ狼」の大五郎みたいな髪型です。
 
ちょうど小学3~4年生くらいの間、大五郎カットみたいな黒歴史の写真がしっかりと残っているんです。同級生は、いまだに私のあのときの髪型何だったん?とからかってきますが、必死に剛毛に抗っていた証なんです。

(4)硬い髪の現在

そんな硬い髪ですが、年を重ねていく内にすこしずつやわらかくなりました。単に細くなったんでしょうね。
 
そして美容師さんにも、細すぎるよりも硬いほうがセットしやすいですよ、とか、妻からも、薄毛よりはいいんじゃないの、と励ましてもらいながら(実際は、頭頂部から薄くなっているんですが)過ごしてきました。
 
嫌いだったこの硬い髪も、今は個性だと思って、愛おしく感じています。
でも、大五郎ヘアーだけは、頼むからみんな忘れてくれ!

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