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竹の花入れ:園城寺

園城寺とは、滋賀県大津市園城寺町にある天台寺門宗の総本山。

天正18(1590)年、豊臣秀吉が行った小田原攻めに同行した千利休が、戦いの最中、静岡県・伊豆韮山(にらやま)の竹で作ったと伝わる花入。その竹は庭に切置かれたもので(青竹などではない)、3点作られた。園城寺以外に、尺八、夜長(よなが)がある。茶道といえば竹の花入れの印象があるが、その始まりがここにあったとは。

園城寺の特徴は花を入れる窓が一つ開けられていること。これを一重切(いちじゅうぎり)という。上部に壁に引っ掛ける穴が開いているが、茶道では壁にかけられるならば、なるべくかけるべし。という教えがある。(しかたなければ床の間に置いてもいいけどね、ってこと)

正面の中央に縦に入る大きな亀裂が印象的。そしてそこからなんと水が漏れるそう。利休が山上宗二を、秀吉に知られないように偲んで流す涙、その想いが込められているそう。文化遺産オンラインによると、園城寺という銘は、小庵によって園城寺にある鐘の傷に似ていることから、銘がつけられた。この鐘は弁慶が弁慶が引きずって破れたと伝わっているそうです。

Image引用:文化遺産オンライン。


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