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テンパズル(日記2022/10/24)

久々に感熱紙の切符を買う機会があった。
交通ICカードが普及した…というのも最早古く、今やスマホでピッとするだけで良いのだから、とても便利になったものである。何が一番良いかって、チャージされている金額がアプリでわかるから、改札を通る前にいちいちチャージ金額を確かめに行かなくて良いってことだ。

けれど僕は、紙の切符にしかない優位性もあると思う。
それは、『端っこに書いてある4桁の数字』だ。

子供の頃、親に切符を差し出されながら、「目的につくまでにこの4つの数字で10を作れるかな?」と言われた覚えがある。親としては深い意味はなかったのだろうけれど、僕は自分の切符の数字で早々に10を完成させると、父親や母親の切符を奪って10を作りまくったものだった。

後から知ったことだが、これは『テンパズル』と呼ばれているらしい。てっきり親が即興で考えたゲームだと長いこと思っていたのだが、割と一般的なもののような(そりゃそうだ、車のナンバーやそれこそ切符、4桁の数字は色々なところに散らばっているのだから)。

また、その出来事以来電車に乗るたびに(うちには車がなく移動はもっぱら電車だった)切符に記載された4桁の数字でテンパズルを遊ぶのが癖になっていた僕。
解いているうちにある程度法則があることに気がついていたのだけれど、それもWikipediaにめちゃくちゃ掲載されていた。何なら解答の自動生成メーカーもあるみたい。

テンパズル、人間に遊ばれまくっているじゃん。
やったことない人は、ぜひ遊んでみてほしい。ちょうどいい頭の体操になるしね。


今日の1語

『禍福は糾える縄の如し』
かふくはあざなえるなわのごとし。意味は、

(「史記‐南越伝」の「因レ禍為レ福、成敗之転、譬若二糾纏一」から) わざわいが福になり、福がわざわいのもとになったりして、この世の幸不幸はなわをより合わせたように表裏をなすものであるの意。

https://kotobank.jp/word/禍福は糾える縄の如し-465785

コトバンクによれば、こういうことらしい。
司馬遷の史記にあった言葉らしい。何となく中国由来の格言だったよな…と記憶していたのだけれど、史記だったのか。

幸不幸、今自分がどっちにいるのだろう、なんて考えてしまう夜もあるけれど、どちらも表裏一体で、あまり深く考えすぎる必要もないのかな、なんて思う。
これからくるかもしれない不幸を嘆いても、どちらにせよ撚り合わせた縄のようにやってくるのだから、どうせなら今の幸を楽しんでいきたいよね。

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