🌸しばざくらマーケット🌸Vol.5~農家ムスメがゆく🚃💨『永遠のソール・ライター』@Bunkamuraザ・ミュージアム
渋谷の街で『永遠のソール・ライター』鑑賞して来ました。(現在は会期終了しています)農家ムスメ、そのまんま田舎育ちなので人混みの多い渋谷は苦手ですがソール・ライター見たさに頑張って行って来ました。
展示会場に入ると、雨の窓ガラス越しに写るぼんやりとした人影、雪の道に残された足跡など町の風景。私の中のソール・ライターと言えば、詩的なしっとりした余韻が残る作品のイメージ。タイトルも気をてらったものはなく、どこもまでもシンプルでシンプルがゆえに考える余白があるというか。手前に写っている被写体以上に背景に写るモノに物語性がある印象を受ける。そのことによって、より手前の被写体の存在を引き立たせているようだ。
会場の片隅には名刺サイズに手でちぎられた人々の写真が集めて展示されていた。ソール・ライターはわざわざそのサイズにして写真を持ち歩いていたらしい。
「私は有名になる欲求に一度も屈したことがない。自分の仕事の価値を認めて欲しくなかったわけではないが、父が私のすることすべてに反対したためか、成功を避けることへの欲望が私のなかのどこかに潜んでいた」
このソール・ライター自身の言葉に、日常で愛していたモノをこっそり胸にポケットに潜ませる姿を想像したりして、なんだかあたたかい気持ちにもなれた。
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