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津田沼駅の再開発
都内で再開発があちこちで行われていますが、千葉県でも徐々に再開発が始まっています。
JR総武線の津田沼駅は快速が止まることもあり、ベッドタウンとして人気のエリアです。そんな津田沼駅では現在大きな変化を迎えようとしています。
エリアのランドマークであった駅北口のパルコは2023年2月に閉店しました。
A館は解体され跡地を三井不動産レジデンシャルが取得済みということもあり、マンションが建設される予測が立っています。
B館は新たな商業施設「津田沼Viit」として2023年に生まれ変わりました。パルコ閉店後、既存の建物を活用して3月にリニューアルオープンしました。
パルコから東側に進んでいくと新京成線の新津田沼駅があります。駅隣には長年親しまれてきたイトーヨーカドーがありましたが、時代の波に押され2024年9月に閉店しました。
しかし、2024年11月に京成電鉄とイオンが締結した再整備計画が発表されました。跡地ビルを京成グループが改修した後、イオンが入居し、付近のイオンモール津田沼とともにイオンリテールが一体的に運営する予定です。
津田沼駅南口に進みますと商業施設モリシア津田沼があります。モリシア津田沼と同施設内の習志野文化ホールが建設後45年を経過したこともあり、同施設と津田沼公園、駅前広場一体を整備する南口エリア再開発が予定されています。
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モリシアエリアの東側には劇場、商業、住宅、業務等からなる地下2階・地上52階の住宅棟が建設予定です。西側には地下2階・地上9階建ての商業、文化ホール、オフィスが入った商業棟が建設予定です。また北側には約4,000㎡の広い屋上庭園となる予定で、商業施設の上部に緑あふれる憩いの空間を創出します。
また現在、南口駅前には約7,600㎡の駅前広場としてバスロータリーが広がっていますが、これを約8,800㎡に拡張します。レイアウトを再編してバス・タクシー・一般車の動線分離をおこない、企業バスの乗降場や公共の駐輪場を整備します。
駅前広場の上空には、複合施設と繋がる約2,500㎡の上空デッキを整備予定です。各種イベントの会場、交流・憩いの空間として駅前ににぎわいを創出します。
今後の予定では2025年4月にモリシア津田沼の解体に着手。2027年に新築工事着手、2031年に竣工予定となっています。
最近の津田沼では、パルコやイトーヨーカドーの閉店といった寂しいニュースが続いていましたが、再開発により再び盛り上がってきそうな気配です。
かつては商業施設が続々と進出するなど、「津田沼戦争」と言われる流通の激戦区でした。今回の再開発で住宅地としての側面が強まりそうです。今後の津田沼の発展に注目です。