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団地のコミュニティデザイン〜花見川団地〜
千葉県千葉市の花見川団地が現在盛り上がっているのをご存知でしょうか?
花見川団地では、2012年からUR都市機構とMUJI HOUSEがタッグを組み、団地住戸をリノベーションしてきました。2021年からは「MUJI×UR団地まるごとリノベーション」が始まり、外観や屋外広場、商店街区画をリノベーションし、2024年3月に完成しています。
そんな花見川団地では、続々と地域活動が起きています。
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団地テーブル
団地テーブルは2024年11月、花見川団地内の商店街の一画にプレオープンした複合交流拠点です。この商店街、前述した団地まるごとリノベーションにより、アーケードが撤去され、通りの真ん中に机と椅子が設置されたりと居心地の良い空間になっています。また、この商店街はいまではあまり見られない店舗付き住居(1階が店舗、2階が住居)と、今見ると逆に新鮮な建物でもあります。
団地テーブルは「ご近所以上、家族未満の関係を地域で育む複合交流拠点」をコンセプトとしており、4つのコンテンツがあります。
①日替わり食堂
・菓子工房付きシェアキッチン
②シェアリビング
・サブスクでプライベート利用が可能なスペース
③シェアハウス(社宅)
・住みながら小商いができる
④シェア本棚
・月額で好きな本を置ける
これを仕掛けたのは、3人のプレイヤーです。
プロデュース:平岡氏
コミュニティデザイン:岩宗氏
設計・クリエイティブ:浅子氏
花見川団地に居住している岩宗氏が、多様な地域でシェアハウスをしている平岡氏と出会い、このプロジェクトが進行していきました。
プロジェクトを構想していく中で、「花団未来会議」で花見川団地に居住している浅子氏が出会い、完成へと至りました。プロジェクトの経緯などの詳細は下記リンクをご覧ください。
花団もりあげ隊
花団もりあげ隊とは、花見川団地商店街をもりあげるために結成されたメンバーで、参加人数は全体で30名程度です。
結成のきっかけは、2021年の12月からUR都市機構とMUJI HOUSEが主催となり始まった「花見川団地商店街の未来を考えるワークショップ」で、現在も継続しています。ワークショップで団地の魅力や課題を出す⇒イベントで検証するというサイクルを繰り返す事で徐々に地域が活性化されていきます。会を重ねていく中で、2023年7月に「花団もりあげ隊」が発足されて、花団主催の「花団未来会議」へと変わっていきました。
ワークショップで生まれたものとして、面白いのが「商店街バーガー」です。団地の特産品をつくろうと構想されたもので、商店街を回りながら一つのバーガーを完成させるというユニークな企画です。
その他、様々な企画がワークショップで誕生しています。こちらも詳細は下記リンクを参照してみてください。
コミュニティデザイン
今回の花見川団地のように、各地で地域活性化に資するコミュニティデザインが徐々に増えてきています。少子高齢化、核家族化など様々な課題を抱える中で、地域で集まって自分たちの住まい方を改めて考える。そんな時期に来たのかもしれません。