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警察と裁判所による露骨なアジア人差別/いつまで名誉白人気分なのか
昨年、膝の手術で入れたボルトを抜いて退院してきた。自宅に戻ってホッとしたのも束の間、すごく不快なニュースを新聞で読んで最悪の気分だ。
2021年、都内の公園で遊んでいた南アジア系の女性と娘が、全く知らない男性から息子を蹴ったと言いがかりをつけ、警察に事情聴取された。警察官たちは一方的に男性の言うことを信用し、3歳の娘を母親と引き離して事情聴取した挙句、親子の住所氏名を同意なく男性に教えたのである。
驚くべき話だ。幸い通りかかった男性が全てを見ていた。それによると、言いがかりをつけた男性は差別的言葉を発し続け、警察官は3歳の娘に「お前が蹴ったんだろう」「本当は日本語ができるんだろう」と強い口調で言っていたそうだ。
あまりにも露骨な差別だし、目撃者がいて裁判でも証言したので、女性が起こした訴えは認められると思っていた。でも私は甘かった。裁判所は訴えを退けたのである。びっくりだ。どうしたら、こんな一方的な判断ができるのだろうか。
しかもこの裁判、ほとんどメディアで取り上げられなかった。私はこの事件を知って以来、毎日思い出して不快な思いをしてきた。そして裁判で男性と警察の横暴が明らかにされることを、ずっと望んでいたのである。
それなのにこんな判決が出るなんて。しかも昨日から全く報道されない。日本のメディアはアジア人差別を大した問題と思っていないわけ?
警察も裁判所も反省しろ!
落ち目になっているのに、いつまで自分を名誉白人だと思っているんだ、全く。中高年男性の中には「年下・女性・アジア人」を平気で見下す人間がいる。ま、誰からも相手にされないような人間だろうが。