玉城知事率いるオール沖縄の敗北と小池都知事の圧勝で、岸田政権がゾンビのように蘇る?!

　昨日夜のNHK7時のニュースは、沖縄県議会選挙の結果に全く触れなかった。NHKニュースの中で一番重要な夜7時のニュースで!　これは沖縄軽視なのか、それとも取るに足らないニュースだとみなしたのか。あるいは、何らかの思惑があってあえて触れなかったのか。

　嫌な感じのまま寝て起きて、いつものようにBSで各国のニュースを観たあと、購読している天木直人氏のメルマガを読んで落胆した。天木氏がこう予測していたからである。「玉木知事と蓮舫の敗北で、岸田政権が蘇る」と。

　その可能性は大いにあるだけにウンザリです。沖縄県知事選は過去最低の投票率。5割に届かなかったわけで、それだけ政治への失望が大きいのでしょう。オール沖縄への批判票はおそらく「基地のことばかり言っていないで、経済を何とかしろ」ということなのでしょうが。考えてみれば私も、基地のことばかり言って経済を軽視してきたような気がします。

　しかし、そもそも沖縄経済は構造が歪んでいるし、是正は簡単なことではありません。加えて絶えず政府から嫌がらせをされている状況では、どうにもなりません。戦後ずっと沖縄経済を動かしてきたのは、ゼネコンと基地地主だと聞いたことがあります。最近はもっと複雑になっていると思いますけど。

　しかし、失業率の高さや就職口の少なさに対する不満は、「中央との太いパイプ」や、政府との協調で経済を振興させることへの期待に向けられるのかもしれませんね。沖縄をめぐっては以前から、台湾資本や香港資本も含めて、様々なプロジェクトが動いているという噂がありました。

　結局、ジャングリアに決まったようですが、沖縄経済界には様々な思惑があるのでしょう。ジャングリアにはオリオンビールをはじめ、沖縄を代表する企業のほか、近鉄グループやJTBなどが参加しています。ジャングリアは北部にできますが、南部にも何かできるかもしれません。

　一方、都知事選ですが。すでに主要メディアは、小池圧勝を見越して準備しています。学歴を詐称しようが、三井不動産と癒着して東京を破壊しようが、電通の子会社に丸投げしてみっともないプロジェクションマッピングを都庁に投影しようが(かけた経費は、映画『ゴジラ1.0』の２倍!)、野党からの質問には部下に答えさせ、横で薄ら笑いを浮かべていようが、財界と固定票を掴んでいますからね。

　それが岸田政権浮揚につながったらもう最悪です。蓮舫も色々ありますが、できるだけ小池批判票を集めてもらいたいものです。小池都知事圧勝だけは避けたい。

　生来の詐欺師ですからね。

　誰でも多少は経歴を盛るものですが、行き詰まって一家でエジプトに行くしかなかったのに、「これからはアラビア語だ!と思ってカイロに渡った」などという嘘を言う人間は、橋下徹同様、屈折ゆえの歪んだ権力思考を持っています。そんな人間が都知事じゃ危ない。そう言えば、岸田首相も屈折から権力にしがみついているし、健全な思考を持った政治家はいないのか!