「自分はわかっている」っていうのが、だいたい間違いの始まり
ちょっと事務職という仕事への認識ズレについて書いたTwitterが、当社比初の数のイイねをもらってびびっているのだけど(笑)、それはそれとして、なんでこんなに反響もらったんだろう?とは考えた。
コメントやRTの引用文を読んでいると違和感はない。
うん、そうそう、って思って安心もしている。
じゃあなぜ反響が?って思ったとき「そうは言ってもそう思ってない人がたくさんいるから」なんだろうなと思った。そこからの今日のテーマ。
「自分はわかってます」っていう自分に、「いやそうじゃない」、って思えているかどうかは、すごく大事なことだよね、ということ。
キャリアコンサルタントとして仕事の相談を受けていると、いろんな思い込みをお持ちの方に出会う。
・ノルマがキツイから営業は無理
・押しが弱いから営業はできない
・控えめな性格だから公務員向き(と親が言った)
・人をサポートしたいタイプなので事務がいい
・一人でコツコツやりたいからSEとかwebデザインとか向いてるはず
・英語を活かしたいから貿易の仕事かな とかとかたくさん。
その印象はどこから来たの?と思う。
実際にはそのイメージとほど遠い人がたくさんいる。
地味でおしゃべり苦手な凄腕営業職の人、次々新しいアイデアを事業にする公務員、場をまとめて新人営業のフォローまでする事務職、お客様のニーズをきっちり聞き出し課題解決をリードするSE…とか書いているのもあほらしいくらい、
仕事=環境×期待される力(その職場ならではの)=めっちゃ多様、だ。
困ったことに「営業」って言ってる仕事内容が別の会社では「営業事務」であるとか、「事務」って言ってる仕事内容が別の業界では「営業」だったり、「技術営業」(営業多め風)って言ってるけど「営業技術」(技術多め)だったり。
新卒は知識がないので間違えやすい、というのはもちろんのこと、募集している側の人事も「自社の言い方が普通」なのでそこの溝が埋まらない。転職する人も「現職の普通」によって判断しているから、新しい業界や職場の「普通の〇〇」がズレていることに気が付かない。ジョブ型導入を騒ぐ人がいるけど、今の日本の「その会社らしいお仕事をOJTで学んでいくシステム」では、会社ごと、その職務の経験年齢ごとにめっちゃ違う(実際は同じ会社の同じ事務職でも、上司の采配によってまた変わる)。
私たちキャリアコンサルタントだって、全部を知ってる人はいないから「自分が本当だと思っていること」が正解、と思い込んだらきっと間違える。
「事務がいいんです」と言われたら、
「どんな仕事をイメージしていますか?」と聞きたいし、
「営業経験がありますが、次は営業以外がいいです」と言われたら、
「具体的にどんな仕事をしていましたか。営業以外というのは、どういう点でそう考えるのですか」と聞きたい。
そう聞かないと、その人の持つ「本当にできること」がわからない、その人が持つ強みも弱みも得意も苦手もわからない。そうしたらそれをお伝え出来ないし、活かしてもらえない。
「わたしはわかっている」と思った時点で間違いの始まり。
ずっとそんなふうに心がけていたい。
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