とらつば投稿6月②

6/23
ルーティンが朝ドラ⇒Xポストチェックになってしまう皆様、お元気ですか。平日の午前に仕事を入れておかないと、時が溶けるのでお互い気をつけましょう(笑)
ということで、ふと、そんなルーティンから思う
「人の正しさとか望ましい行動」ってこんなにみんなアレコレ言う?という話。
ふと、踊る大捜査線を思い出したんだよ…ってあるシーンのことを書いたのだが、みんなもうあの番組の話(有名な「事件は会議室で~」のくだりとか)ほぼ通じないって知ってる?笑。40代にはわかるんだろうか…
ともかく、
朝ドラの登場人物のふるまいを見てそれぞれが思う感想って、その人の「あってほしい」が表現されているよね、そこにそもそも互いのコミュニケーションのズレがあるんだろうな。
で、停滞期の寅子はいつどうやってキッカケを掴むかしらね。
まあ、ガラリとカッコよくなることはないので(まだ2か月半)、気長に成長を見届けて応援しましょ(誰目線?)

「正しさも、望ましい行動も変化するけど全部ひとりでやれるわけない」

6/24
【さすがにうんざりしながらふと気が付いたこと】
朝ドラからの関連Xを見るという悪習を止めろと神様が言っている模様(神様じゃない笑)
あなた(視聴者)の日常の不満を投影しているようにしか見えないポストを読みすぎてしまい、あかんあかん、となった。
とにかくもうちょっと落ち着け。
見守っていこうぜ笑
スズ子もそうだったし(過去にもいろいろ)なんか女性が仕事に全振りすると必ず「子どものこと、家のことを放り出して」ってトーンが湧いてくるのは、ほんと、このステレオタイプの根深さを思うわ。
「見ているあなたのお気持ち」ではなく
「登場人物の在り方」を見るのだよ、と思うと、
これはもしかして「共感力」の話かもしれない!と今気が付いた(読解力は別途あるとしても)
つまりね、
よくある共感の誤解は「相手の気持ちを、私もそう思う、わかるよ」って言うこと、だけど、
ここでいう共感は「相手の気持ちを相手の側に立って、この人ならきっとこう思うのだろうということを理解する」ことなので、別に自分はそう思わなくてもそうしてなくてもよい(そもそも自分がそう思うか思わないかでやってたら、共感できる人なんてめっちゃ減る笑)
「この人こんな風にやってて私なら絶対許せないわよ」って思うのは自由だが、「それは間違ってるよ!」っていうのは違う、って話。
当事者たちがどうとらえているのか、どう理解しあっているのか、それぞれだよなあ。そこにはその人物たちの価値観もあるし、(ドラマの)時代の常識もある。
そんなのを見ながらあれこれ見解を言い合うのは好きだけど、
絶対〇〇はおかしい。こんなことわからないドラマにはがっかり、みたいなのを読むと「そういうあなたにがっかりだよ」と思って→いや読んでるお前がダメだろ、と気が付いてるイマココ笑
今週はまたしてもいろいろ楽しみだねえ。
梅子さん、どう展開するのかな。ずっと学んでいることは嬉しかったねえ。

働く女性の問題
ではなく、
それをやる人がその人だから、そうなってる問題、という構造の話はあちこちにある。
寅子は大黒柱として(はるさんの日記には「寅子ならこのくらいいけるはず」って年収予測があったのはアツかった)、まずは家族を養う責任を主に、
花江ちゃんは家の責任者として、まずは家庭の中のことを取り廻すことを主に、
ようは役割分担(どう考えても双方の合意の上のもの)なのだが、寅子が女性であり母であることでざわつく人がたくさんいる。女性の寅子が花江ちゃんにワンオペを押し付けている、娘に母らしい関わり方をしてない、のように。
(ちなみに寅ちゃんはいつも「ごめんね、手伝えなくて」って言ってるので、押し付けてはいない)
もし寅子が寅子じゃなくて直道さんだったら?
「直道さんはしっかり稼いで、花江ちゃんは義理の娘の子育ても含めてしっかり守って、でも家族を愛している素敵なおうち」って着地してたのでは…
とか思ったりする。
自分の見ている目には「自分ならではのメガネ」がかかっているのだけど、普段はそこには案外気が付かないもの。
気づけるとしたらこういうシーン、ドラマの違和感を
「なぜ私はそう思うんだろう?いつでもそう思うのかな。ここでどんなシーンだったらそう思わないんだろう」
そんな風に考えることから。
なんていう私も20年くらいそういう「自分のメガネを発見する」って作業をやり続けている。
SNSはその作業にとても向いているので、ついつい長居してしまうんだよね…という長い言い訳(笑)

6/25
ネタバレになっている…すまぬ(笑)
表面:旧友たちとの再会からの相続動議と多忙すぎるお仕事問題
裏面:花江ちゃん家のこと抱え込みすぎギリギリ問題
お互いにやさしさも思いやりもあるけど(直明くんの気づきもあるけど)それでもこういうのはアカンのだ、という現代にもつながる話。表面をやりつつ、実は見えてない裏面ってたくさんあるよね。

6/28
【ポイント多すぎ問題】
今週は濃かった(ええ、朝ドラです笑)
表面→寅子と仲間の再会と相続動議と忙しすぎ問題
裏面→花江ちゃん家事抱え込み疲労ため込み問題
だったはずなのだが、終わってみるとホント色々な視点がまじりあってて、脚本家さすがだ…と一人噛みしめる(勝手な視聴者)
表面は…梅子さんにとっての最悪な事件で精神的に底を打ったのちの開き直りの「ごきげんよう!」の気持ちよさといったらないけど、そこにちゃんと「法律は使い方しだい」というセリフがあることが凄くいい。法律はそこにあるだけで、それをどんな視点でどう使うか、は、かなりの裁量があるということは、私は市役所職員になって初めて知ったこと。正解はあるようでなくて、ないようである。つまりはその武器を誰がどんな目的で使うかなんだ、と、当時驚いたのだけど、この梅子さんの使い方は「やるな!」「学ぶ価値ってこれだな」と。
どろどろの仕事状況中でのコンサート。朝ドラ的ご都合主義がだいぶあったけど(嫌いじゃない笑)、ともあれその過程で、わざわざ茨田りつ子と寅子の楽屋会話に時間を取る。「好きなことを(仕事に)やっている。苦手なこと(お裁縫)は苦手なまま」ということにフォーカスが当たる。特に2人が女性であるということもふまえて、ここは大切だと製作側が思って入れたシーンなんだと勝手に思って嬉しくなる。
大学時代には気が合わない(むしろ大嫌い)な側にいた稲垣と小橋と寅子が、しっかり仕事の上で仲間になっていく。仕事で追い込まれたり苦労した経験がある人ならみんな「そりゃ仲間になるよな」と納得できるプロセスを描いていて、人としての好き嫌いとは別に、仕事の目標を一緒に追いかけるっていうのは両立するよね、と思う。
そして裏面。
まあ裏も表もない。表の出来事は裏に影響を与える。
梅子の事件があり、花江と寅子と三人の竹もと(甘味や)。お休みに関係なく寅子を呼び出す上司・多岐川のおかげでおきた気づき。
しょいこんで抱え込んで生きてきて、全部報われずに捨てた梅子が、今まさにしょい込んで上手くいかない自分を責める花江と話す。「話なら聴くけど」という投げかけがどれほど素晴らしいことか。思えば花江は子どもや寅子の話を聞く立場にいても、聞いてもらえる時間はまったくない。花江は自分のことを「役に立てていない人間」ととらえていたが、その呪いを梅子が話を聞いて解いた。
梅子だからよかったのだと思う。梅子がどんな人生を送ってきたかを花江も知っているからこそ、梅子の言葉が響いたのだろう。
そこからの花江は華麗だった。
私はこのシーン、最初はうっかり「みんなはすごいのに」って言う花江の言葉に「自分も何かをしてみたい」という、いわゆる自己実現的な思いがあるのかと誤読しかけた。
いやそれは違う、って次の瞬間思った。
花江は最初から(高卒で直道さんと結婚する前から)ぶれてない。
外で何かを成し遂げてキラキラしたいとか、一切思ってないし、ラジオで寅子の話を聞いたからと言って、そうなりたいとは思っていない。
家のことをやって、子どもたちを支えて、その空いた時間に「ホッと一息ついたときにみんなの笑顔をみる」のが幸せだって、それ、最初から同じだよね。
自分にとっての欲しいものが明確な花江は、誰かを羨んで落ち込んでいたのではなく、自分が決めたことをちゃんとやりきれていないことに凹んでいた。でもそんな自分の表情に心を痛めていた息子の話を聞いて、目が覚めた。
大切なことは何か、をちゃんと持っていること。
それは誰かと比べた何かではないってこと。
それを実現するために「人を頼れる私は素敵」って思えたこと。
令和のみんなに高らかに伝えたいよね。
さて来週は多分、また、寅子はパニックになりそうだ(笑)


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しばたともこ@キャリアコンサルタント
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