とらつば投稿9月①
9/2
【時は流れ次のバトンに思いを託していく重要性】
本当に信じられないけどあと4週間しかない。春には「1か月なの?もうすごく満足度高いのに!」とか言っていたのが嘘のように、まだ!もっと!ってなる虎に翼。9/30から1週間、とらつばロス休暇下さい…笑
おにぎりが大好きなんだな…の時空と局を超えたセリフを言いながらこときれた雲野先生、魂をちゃんとよね&轟が引き継いだよ。弱気な岩居を支えていくよ。先生、見ててね(新宿の病院からでも・笑)
みんなどんどん年を取り(航一さんだけがお肌すべすべなの、メイクさんもうちょっと頑張ってw)、寅子は更年期障害に(朝ドラ長いこと見てるけど、更年期って表現されたことあった…?)、百合さんは認知症に足を踏み入れてる。壮絶な表情だったね。
(Xで誰かが「あの余貴美子をキャスティングしたのにこんないいおばあちゃん…?と思っていたが、認知症かー!なるほどこのためかー!」と書いてて、私も一人納得←X民にはいい人もいっぱいいる笑)
今日は私が細胞レベルでこの世に存在する直前まできた。多分うちの両親は恋愛中だ(どうでもいい情報w)
それはさておき、
私は原爆裁判というのを実はあまり知らないで大人になった。
安保闘争はなんとなく学んだりテレビで見たり授業で習った記憶があるのに。
でも、ドラマでもこの裁判には傍聴人が一人もいなくて、竹中記者(年取ったね…)だけが見に来ていたので、そんな関心だったのだろう。けれど、自分があまり知らないからと言って、どうでもいいわけではない重要なことは、世界にたくさんある。
いきなりすべての人が、すべての情報に接して理解するなんてことはありえないので、そのことを知っている人、思いを持っている人、問題意識が見えている人が一人でも多くの人にその思いを伝え、知っている人を増やし、その中に理解する人を増やし、さらにその中に協力者を増やし、そして当事者を生み出す、ということがとても必要なのだと思う。
それは、ある人が一人でやりきれるものではない。
問題が大きければ大きいほど、難しければ難しいほど、バトンリレーが必要なんだ、そうやって少しずつ世の中は変化し、進化していくんだ、ってことを、このドラマはずっといろんな角度で描き続けている。
寅子の人生を追いかけながら、実は私たちに見せているのはこのことなのではないか。
よい世界を作るのは一人のヒーロー・ヒロインではなく、そのことに思いを持ち、無名でも繋いでいく一人一人の存在で、傍観者が多ければ多いほど、傍観者にとっても生きやすい世界はできないんだよ、って。
…なんてね(笑)
そんなことより、笹寿司の大将が心配だし、みさえはどこ?笑
9/3
【アダム・スミスの夕食は誰がつくる?】
タイトルはなんのこっちゃ?でしょうけど(笑)、いつもの虎に翼ふりかえり、です。
15分なのに、濃厚(いつも)。
今週はワークとライフの両方が激重い。
さすが余貴美子、壮絶な表情。そしてマジもんにしか見えない。当時、認知症(あのころは老人性痴呆)の人にどう関わればよいのかなんて、今ほどには知られていなかったような気がするが、百合さんの尊厳を守るような接し方を一生懸命やっているの、すごい。
いろいろ出来なくなっている百合さんに対して「いつもやってもらっているからたまには」「教えてください」あんなふうに、落ち着いて接することが出来ればいいなあと思いつつ、自分がやってきたことは反省しかない。
一方で裁判。
よねさんの「意義のある裁判にするぞ」がたまらずいい。
あの語尾が「しようね」でも「しろよ」でも「したいな」でもなく、「するぞ」はもう、そう!よねさんならそう言う。
チームじゃん、よね&寅子。熱いわ…(よねさんは更年期じゃないのかな←どうでもいいw)。
けどこの裁判、まあまあ一筋縄ではいかないだろう。
きっとたくさんの時間を裁判に注いでいるはずで、たくさん判事同士議論もしているであろうし、勉強もしているだろう。もしかしたら横やりも入っているかもしれないし、内部調整もめちゃくちゃあるかもしれない。けど、その描写だけになっていない。
裁判以外の世界があって、裁判を担っている寅子にはそのほかにも生きている世界がある、しかも、個人のしんどさ(更年期)に、家族の変化、そして激重介護問題も一緒に描く。
プロジェクトXが好きじゃないのだが(いきなり・笑)、あれやってると、すべての時間が全部それ、ってなってる人ばかりが出てくる(描かれている)。ちょっと浪花節。何かに向かって一心不乱がいいこと、素晴らしいこと、むしろそれだけやらないと無理、ってなってるように映る。まあ、今の放送は初回しか見てないし、今人気かどうかはわからないけれど、昭和をふりかえるとすぐそういうのになり、それが好きな人がいっぱいいる。
けど、それを実現するにはたくさんのライフの犠牲、もしくは、そっとそれを担った「ケア担当」がいるはず。でも虎に翼ではそういう世界を今回は透明化しない。同じ重みで見せてくる。
そうなのか…と、うなっている。
アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?…という本を数年前に読んだ。
彼のご飯は母親が作っていたらしいよ、って話ではなく(笑)、経済活動をどう評価し、何を算定しているのか、とても示唆的な本なのだが、ふとこの投稿を書くのにタイトルとして頭に浮かんだので、置いてみたよ。ご興味があったらご一読くださいな。
裁判は今週どこまでいくのだろうね。
最後まで引っ張るのかもしれないなあ。
にしても、よねさんの質問、迫力あったねえ。弁護士あきらめないでよかったよねえ。
余談だが、航一さんの仕事ぶりもたまにはみたいよ(笑)
9/4
【どの地獄で戦うのかは本人が決めることだ】
三者三様の原爆弁護団。
「(証人が)出てくれることになった。裁判がこれでもしかしたら…」と判決への効果に視点を置く岩居先生、
「たった一人でその場に立って(もしもらえたとしても、一生楽が出来るわけでもない賠償金とひきかえに)辛い思いをする」と証人の女性の気持ちをおもんばかる轟。
それに対して、
ぐっと奥歯を噛みしめたような表情をして、「それはお前(轟)が決めることじゃない。どの地獄で戦うのかは本人が決めることだ」とよねさん。
よねさんの人生が、あの瞬間脳裏に一気に展開したに違いないと思えた。乗るも乗らないも、引き受けるも逃げるも、どっちにしても「地獄」であって、だけどそれを自分で決めることを大切に生きてきた彼女らしい。これこそが人権の尊重だと思う。
一方で星家。
優未ちゃんが心配。彼女のいらだちとのどかちゃんへの怒りが何から来ているのかな。優未ちゃんは思えば小さいころから周りを見て求められることを察知して動く子だった。そうなってしまった、ともいうけれど。「私がこんなにおばあちゃんのこと考えているのにのどかちゃんは自分勝手」そう思うのかもしれない。それなのに、わけわかんなくなった百合さんは、のどかちゃんを本当の孫として認識して、優未ちゃんのことはないがしろ、なのかもしれない。
うちの母はもう私のことはすっかりわからない。でもね、弟のことはたまにわかるのよ(笑)。接点は私のほうが圧倒的に多かったんだけど、までも私はそのことには別に傷つかないんだけれど、優未ちゃんは辛いかもなあ…
(のどかちゃんは美大に行くのを百合さんに反対されたのか…)
航一さん、昔自分が寅ちゃんに言ってもらった言葉をお返しするかのように言ってくれるのね。「心の中にあるものをわけてほしい」って。あれはホントに相手を尊重した寄り添いのお手本のよう。
グルグル回ってどの場面も「人間の尊厳や人権の尊重」をどう見るか、なのかもしれない。
あ、桂場さんに圧力かけた人、昔のあの寅子のお父さんも巻き込まれた事件のときにも、それ逆効果だったのよ。ドラマ見返して復習してごらんなさい(違)
9/5
【一緒に荷物を持ってくれる人がいること】
ワークもライフも、
あっちもこっちも、
大事なのは「解決してくれる人」や「代わりにやってくれる人」があるかどうかではなく「一緒に荷物を持ってくれる人」がいるかどうかってことなんだなと思った今日のとらつば。
優未ちゃんの飛び出して行く場所は花江ちゃんのとこじゃなく、山田轟事務所だった。あの日のマイノリティのみんなとの食事会がここにつながっていくんだね。納得だよ。そりゃ「どんな自分でもきっと受け入れて聴いてくれる」って思えただろう。
自分がやらかした(蹴り上げた)けど、自分の怒りには理由があるんだってことだって否定したくない。けどこのままじゃどうしていいかわからない。それをそのままあの場で伝えられて、それを遠藤さんが受け止めて、否定はしないけどぬるい慰めも言わない。口にしたこと、手を挙げたことによって変わることは、自分が受け止めるんだ、自分の責任だ、か。いいなあ。ちゃんと一人の人として尊重してくれているよね。もちろん難しいことは一緒に「その荷物は持つよ」って前提があるからこそね。
そのあと寅ちゃんと帰った家で、バタバタ玄関に来たのどかちゃんの言葉と態度が素敵で、それに対する優未ちゃんの返しと反応を見て、2人はちゃんと姉妹じゃん、姉妹喧嘩じゃん、ってなった。カレー作ってるパパとはしゃいで食べようっていう女子たち3人、思えばいい家族になってるよね。
ある夜の百合さんの徘徊には、「今夜は僕が当番だから」って航一さんが言ったとこを見ると、ある程度の徘徊には付き合っているんだろうな、も想像がつく。
みんなでなんとか支えようとしているんだなとわかる。気の重い状況だけど、あれならギリギリなんとかなるって思える。
一方裁判のほう。証人を一度は引き受けた吉田さん。サバサバ語りながら本当の辛さを押し殺しているのを見抜いたよねさん。あの人はほんとうに、人の表現しきれていない気持ちをどれほど察知できるのだろうと感心する。そんなよねさんが「裏表なくやさしさ成分を全部表に出している轟」を信頼しているのがよくわかる。
よねさんは無理をしようとしている吉田さんにちゃんと本音を吐き出させる。彼女のそばにしゃがんで話すところ、大学時代に寅子のツボを押さえたシーン思い出したよね(笑)。
いやもう、ほんとに人を一人にさせないように、一緒に荷物を持つからな、というスタンスがいつもほとばしっている。それはよねさんが幼いころ欲しかったもので、東京でマスターにしてもらったことで、大学で寅子や学友たちから得たものなのかもしれない。
寅ちゃんはすごいから。
寅ちゃんはめぐまれてるから。
だとしても、その環境と力を一人で得たわけでも、一人占めしているわけでもなく、人の人生ってそうやってできていくんだなとますます思う。
ところで、
裁判はもしかして明日判決なのか?
案外早いぞ(判決後もいろいろあるのか?)。
え、まさかの残り時間、全部みさえなのか?(違)
9/6
【リレー、リレー、リレー!】
まず最初に言い訳を(笑)
朝から仕事に出たのでBSで朝ドラだけ見て、朝ドラとあさイチを録画して、午後から家に戻ってみたんだよね。
そこからまあまあ引きずる…
寅ちゃんがプレミアムトークに出ることは当然知ってたけどさ、うわ…泣くやん、これ。印象深い今日の朝ドラの余韻のあとに、伊藤さん(素)が現れるって…!
で、このシーンあったねー!ああ優三さーん!!ってなって、チーフ演出の方のコメントに涙ぐむ伊藤沙莉ちゃんを見てもらい泣きするよね…(ちょっと雰囲気が優三とは違う仲野さんが、航一さんに嫉妬してた話のあとで、伊藤さんが「新宿の病院では豹変してたのにぃ」って言っちゃってたけど笑)
はあ…DVD買って(予約して)良かったわ…手元に来るの来年だけど(そのころ誰かトラツバ談義に付き合ってくれるんだろうか・笑)。
さて、ドラマのほう。
原爆裁判の判決にはぐっときたね(泣)。
桂場さんがいつも言う(あんこの味と同列でこだわってる笑)「司法の独立」。これか…と思った。あの主文の前に語った判決理由って、あの文章内部の決裁って桂場さんまで見たのかな。見たとしたら黙ってうなづいただろうな、なんて思う。
そうだ、裁判所で出来ることと、そうでないことをちゃんとわけて裁判所から国や行政府(内閣)に重いバトンを渡すんだ。そうか、そんなメッセージの出し方、総括の仕方があったんだ。あれでその背景までが報道されることも、当然考えてやっていたよね。記者が判決見えた瞬間立ち上がったときの「人類が!」って声が大きくなったとこの汐見さんの迫力、ヒャンちゃんを戦時下で妻にした男はさすがだぜ!と勝手に評価上げた私(いらぬお世話笑)
原告の請求が棄却、だったとしても、ああいう形で世に提示することが出来るんだな。なるほど。そうなのか…すごく勉強になったよ。
で、黙って聴いていた被告代理人(どうしてもリュー!って言いたくなる笑)の、本当に微妙な表情の動きにも何かを受け取った感があった(事前に鑑定人との会話からの、あれだよね)ので、あれは政府に伝えられ、その後、被爆された方たちへの補償につながっていくんだろうな。
あんなふうに「政治ちゃんとしろや」「日本今お金あるやろ」みたいなこと、言っちゃうんだな。言い方(書き方)うまいな(それじゃない笑)
そういえば、今の日本でだって、法律では結論が出せないがあとはそっち(国)で考えてよ、って最高裁で言われているものいろいろあるよね。もう少しそういうとこ、国民(つまり主権者)としても関心もっとかないとあかんよ、って言われた気もした。
政治の変わり目なので、余計にそんなことも感じたりする。勝手にね。
あ、あんこ合格、からの寿司&甘味屋さんという新業態への事業承継リレーはスピンオフ見せてよ案件だね(笑)
あと3週間!!!
みんなはあと、誰との絡みが見たいー?